牧港川のギンネムの花と実。
戦後、米軍と一緒に入ってきたという外来種。
合歓の木そっくりだ。
花の時期は終った。
沖縄の至るところに自生している。
やんばる出身の某氏はこれで風呂焚きの燃料にしたという。
秋も本番だ。
戦後、米軍と一緒に入ってきたという外来種。
合歓の木そっくりだ。
花の時期は終った。
沖縄の至るところに自生している。
やんばる出身の某氏はこれで風呂焚きの燃料にしたという。
秋も本番だ。
I 先生、理学療養士である。
筆者の息子の年頃の若い先生。
早めに来て、自主トレーニングをやっていると迎えに来る。
鬼のマッサージ?が始まる。
膝をぐっと曲げて背中に押し付けるようにする。
モモの付け根をグイグイ親指で押し付ける。
このふたつが痛い。
その痛さといったらない。
「先生、痛い時は言ってくれとおっしゃるけど、どれだけ痛かったら言えばいいんですか」
「我慢しなくてもいいですよ。無理しないでいきましょうね」
これで5ヶ月。痛いの何のって、悲鳴を上げそうになることしばしば。
男は瞬間の痛さなら「痛い!」と言えるけど、意気地なしと言われたくない。
左右を見ると、同じ事をされているのに、お爺もお婆も平気な顔してる。
厚顔の美少年も、可憐な乙女たちもすまし顔で治療を受けている。
「先生、あの人たちは痛くないんですかね」問いかける間もイタタタターー。
それでも男だ、歯を食い縛って痛いと言わない。
「痛かったら言ってくださいよ」
涼しい顔で手を緩めない。
ある日のこと。段々ランクを上げたらしい。
「先生!ゲシュタポですか!」と叫んだ。
眼でニコッと笑って力を抜く。
「今日硬いですねえ。自宅でストレッチ遣ってますか」
とやさしく、穏やかに。
「何回ぐらいやれば効果がありますか?」
なんでも訊く。
「食事は3回するでしょう。3回です」
「いえ、わたしは2回です。昼前と夕食」
「じゃあ、最低2回やってください」
こんな具合で3ヶ月ほど続いた。
「きょうはいいですね。そうですね、80点です」
「えっ!そうですか。うれしいなあ」
本気で嬉しかった。
初めて点数をもらったのである。
よし!がんばろう。
岐路は足取りも軽く、バス停に急ぐ。
実際、からだは嘘のように軽くなっていた。
「先生、マッサージも痛くなくなりました。自主トレーニングの効果でしょうか」
よくがんばった日は、子供のようにI先生に自慢した。
「そうですね、よくがんばっていますね。ずいぶん、硬さが取れましたね」
なんていいながら、グイグイと来る。
「先生、またゲシュタポが来ました!」
気がつくと、わたしの足を抱えて思いっきり伸ばし、前に倒そうとする。
その眼が笑っている。
漸く、気がついた。
3ヶ月目も終わりの頃である。
I先生の肩に載せたわが脚が目の前に一直線に天を突いていた。
腹這いになった背に向かって、グイグイと曲げた膝が背に付いた。
筋肉の柔軟度に合わせて治療しているんだ。
治療が終っての帰路
「今日もまた、おれのからだは一段と軽くなった」
と、こころもからだも軽快にになって若返った。
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