本日のインプラントオペは、非常に難しいものでした。
患者さんは、痛いのは嫌なので、痛くないように、とのお約束をして手術しました。
手術内容は、低侵襲でインプラント植立をして、GBR骨造成も殆ど痛くならないであろう処置をして、歯茎が薄くて非常に怖いのでCTG軟組織移植をもする、と言う内容でした。
内容的には、私にとっては超ハードレベルなもので殆ど切開を入れずにやって退ける、と言うもので、狭く小さい切り込みの中を広げると言う、恩師DR.ラム仕込みの繊細さ丁寧さを物凄く必要とするものです。
手術内容に関しては、一つずつ解決をして、病巣の徹底的な除去に始まり、骨とか軟組織の移植のベッドメイキングをして治癒した時に綺麗に仕上がるように120%程度の造成をして、我ながら綺麗に繊細に仕上がりました。
今日行った手術内容は、通常2年以上に渡り4~6回以上の手術に分けて行われているもので、それを1回きりの手術で、治癒期間も4回月程度で終わらせて差し上げようと願って、全力で取り組んで、見事にやり遂げた、と言うものだったのです。
しかし、その後が非常に申し訳のないことをしてしまいました。
手術直後、麻酔が切れてき出して少し鈍く痛む、という事でしたので、追加の麻酔注射をしようとしたら、とても痛がらせてしまったのです。
患者さんは我慢強い方で、どうやら私の方で手を打つのが少し遅かったようなのです。
本当に申し訳ないと思いました。
患者さんが、手術が続いていて、もう少しだから我慢していよう、として下さっていたのを気が付くのが遅過ぎたのです。
全くもって情けない事態です。
今後は二度とかような事態を起こさぬよう、常に大丈夫そうなのかの声掛けをして、早め早めの対応をうとうと決意し直しました。
ハードな手術を満足行く結果を出せて、一瞬の気の緩みがこのような事態の全ての原因です。
勝って兜の緒を締めよ、残心の心構え、本当に大事です。
Tさん、申し訳ありませんでした。
明日の状態がとても良い状態であるように、心から祈っております。