この方の治療をお引き受けして今年で21年目、になります。
上は10年前の2007年のレントゲン。
下が2017年のレントゲン。
10年で、左上一番奥歯が割れてインプラントになりました。
不思議なことに手前の大臼歯は無事でした。
それは右上歯にも言えます。
被せ物が壊れて治してますが、歯は割れずに残っています。
噛み癖なのか、とは思いますが、不思議です。
どうして右上の歯は大丈夫なのか?先に割れたのは反対側の左上の奥歯でした。
力の読めなさ、を痛感します。
この方は元々九州の先生からのご紹介で、こちらに引っ越して来るので、右下にインプラントお願いします、でご縁をいただきました。
なので、右下は早くも21年目、となります。
インプラントブリッジで治させていただきましたが、ダミーの所には実は殆ど骨がなかったのです。
治ってしまった後で骨が出来上がりなだらかになったのです、
正にインプラント治療だからこそ為せる技かと、思います。
正しいインプラント治療、とされげなく書いてますが、これがなかなか難しいのです。
歯周治療ベースにして、健康な骨、歯茎を守る。
それでこそ、奇跡のような骨が出来上がり、長く平安を保つのです。
しかし、全然いばれません。
他の部位が悪くなって治療してるからです。
お恥ずかしいことですが、これが現実です。
治した所は無事でも、周りが守れなければ、と私は思います。
長いお付き合いで、できる限り歯を守る。
それには、残りの歯に負担かけないインプラントは福音だ、と思います。
でも、力で歯が壊れて行くのを阻止するのって、本当に難しいです。
私の予測通りの展開にはなってませんが、噛めることを守れて来たことだけは良かったです。
やはり、インプラントを助っ人として歯を守る、をできる限り守り、これからも頑張りたい、と思います。