今夜は、宇宙飛行士の若田さんの講演を聴きに行きました。
今年は大人しくして、自制自省の年にします、と宣言しましたが、若田さんの話は聴きたくて、虎の門ヒルズと言う近い場所、終る時間も8時半と言う早い時間、と言うのもあって参加して来ました。
その中で、できると思ってやる、と言う言葉があって、自分の昔のことを思い起こして深く同意してしまいました。
2000年当時
この患者さんから、部分的に歯がない方への即時荷重を始めた頃の話です。
当時、このようなインプラント治療は全くされていませんでした。
完全に否定されていた、と言って良いと思います。
つまり、私がしたことは非常識、従来の常識を破ることだったんです。
でも、その時に私はできる、いややってのけて患者さんを満足させる、と言うことしか考えていませんでした。
失敗したらどうしよう、と言う考えよりも、失敗しないようにするにはどうしたら良いだろう、と考えて、患者さんにも前代未聞の治療だから毎日来て、ちゃんとメインテナンスさせて下さい、と話してました。
患者さんも、その時には協力して下さって、本当にほぼ毎日来て下さってました。
そうして、毎日毎日、部分欠損への即時荷重インプラントが無事なのかどうかを追い続けました。
その結果、本当に成功して、ああ今までの常識は嘘だったんだ、と私は知ったのです。
常識に捉われてそんなことしたらダメだ、で踏み止まっていたら、この世界に足を踏み入れることはなかったかも知れません。
少なくとも18年も前からやり始める、今の今までし続けると言うことはなかったことでしょう。
でも、私のその時の感覚は、できると思って成功することを徹底して追及して行ったら成功した、だったんです。
若田さんほど凄くないでしょうが、感覚としては従来の常識を踏み越えるその瞬間を、たった一人の足で創意工夫して乗り越えた、と言う経験を私もして来たのです。
これはした人にしか分からない世界観だ、と思います。
常識に縛られず、自分自身で創意工夫して超えて行く。
無謀であることは褒められたことではないと思いますが、徹底してやり抜く、やり切る、一意専心で取り組むなら、実は非常識だ、と思われてることも、そうではないのかも知れないのです。
独自の境地、行った人にしか分からない世界観を、何か共有できたような気がして、とても嬉しく感じました。
若田さんもこれからますます活躍されることでしょうが、私もこの道でさらに飛躍して行こう、と思いました。
外に出ることを減らすとは言いましたが、どうしても出たいモノ、にはちゃんと出て行きますし、内省しながら勉強して深みを増す、自分自身を研ぐことは必ずし続けます。
若田さんも言っていましたが、キープゴーイング、守りの姿勢に入ってはいけない、常に攻め、一歩先に何があるのか、と言う向学心を決して失くことなく進みます。