のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

常識と非常識の間で

2012-06-12 23:50:15 | 歌舞伎も好きです
先日、久しぶりに歌舞伎を観て以来、
今も頭のスミッコのあたりが、
その余韻にひたっている。

市川猿之助と福山雅治の対談が載っている、
『文藝春秋』7月号も
吸いこまれるように買ってしまった。

「表現する者にとって、
 “歌舞く”という言葉は永遠のテーマ。
 現実と非現実、
 やっていいことといけないことの間に
 常に立っていなければならない」と福山雅治。

「そのバランスが崩れると、
 常識的なつまらない人になるか、
 本当に危ない人になっちゃう」と市川猿之助。

言えてる言えてる。
さすがね~。
いいこと言うわ~

などと感銘を受けていた矢先、
『ギンザ』7月号の表紙に、
「岡村靖幸」の文字が

またまた吸いこまれるように購入。

国民的な人気者…とまではいかなかったけど、
80年代後半から90年代初頭、
「岡村ちゃん」の愛称で
多くのファンを熱狂させた
アーティスト(ミュージシャン)だ。

自分は「岡村ちゃん」が、
まだ「作曲家の岡村くん」だった頃、
何度か一緒に仕事をしている。
だから敢えて「岡村くん」と書くが…

この岡村くんこそ、
常識と非常識の間の、
限りなく非常識に近いギリギリのラインで、
歌って踊って(歌舞いて?)輝きを放っていたのだ。

いつぞや、そのラインを踏みはずし、
新聞沙汰になって、
発売予定だった過去の復刻盤シリーズが、
お蔵入りしたこともあったけど…
(自分、そのライナーノーツに寄稿してたもんで

今も一般ファンのみならず、
著名人にも多くの信奉者をもつ岡村くん。
今後も、くれぐれも、
ギリギリのラインからブレることなく
歌舞いて(?)ほしいものです。

常識と非常識の間で、
「けものみち」をつくるような作業。

役者や歌手、アーティストだけじゃなく、
ものをつくる者、
「表現」を生業にする者は、
誰もが心がけなきゃいけないんだよね。

そのハシクレとしての自分はどうだろう…
コメント (2)
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