この映画の情報を知ったときから、
封切りが待ち遠しくて待ち遠しくて…
沖田修一監督(大ファンです)が描く、
仙人と呼ばれ、
文化勲章を要らないと辞退した
孤高の画家・熊谷守一(大好きです)。
公開初日。
満を持して観てきました。
山崎努演じる94歳の守一は、
ヨロヨロガクガクしながらも、
そこはかとなく身体能力高そうで、
「もっと生きたい」と吐露する場面では、
「大丈夫!」とツッコミを入れたくなった。笑。
先日のNHKで、
奥さん役の樹木希林が、
「眠くなる映画」と言ってたけど、
そんなこと全くナシ。
庭のアリンコの動き、
熊谷家のセット、
スミズミまで目を凝らしたくなる、
穏やかなのに賑やかな映像。
特にトイレの手洗い場の手ぬぐい。
ナゾのダイヤモンド柄に釘付け。
(欲しい!笑)
ラストも良かった。
熊谷家の隣りに建った、
マンションの屋上から、
俯瞰で眺める守一の庭。
自分が20代の頃、
ひとり暮らしをはじめて、
最初の3年間住んだ部屋からの
眺めが彷彿として、
ちょっと泣きそうに。
借景はお隣りの町医者の裏庭。
守一の庭のように、
都内にありながら野趣にあふれ、
四季があり、池があり、
野鳥が飛び交い、猫たちが和み…
素朴かつ贅沢な眺めだったなぁ。
(10年後にはライオン◯マンションに
変わってしまったけど)
今作を好む人と、
あれこれ語り合いたくなる、
渋くて可愛い映画。
沖田作品はいつもそう。
だから好き。
しかし週末なのに初日なのに、
全館10%OFFで賑わう
ルミネ内の映画館なのに、
何故、空席が目立つ?
ルミネカードな女子たちよ、
買い物ばかりしてないで、
熊谷守一を知りなさい
ポスターうっかり撮り忘れ。
でも、パンフと関連本、買いました。
この日記、
もう少し書きたいことあるので、
次回につづく…