新しい望遠鏡を入手しました。 通称ドブソニアンと呼ばれている形式のものです。 自分の眼で宇宙を見る、星空観望家(?)としての原点に戻るために写真用ではなく眼視用として購入しました。 DOB GOTO10というタイプで、口径は25センチ、焦点距離1,200mm このスペックは大きく広がった星雲からある程度の深宇宙まで観望が可能な絶妙な数値で、かつ鏡筒と架台を分離すれば1人で運搬が可能な大きさと重量です。 価格は従来の常識を全く覆すほど安くなっており、しかしその構造と造りは、肝心な部分に手抜きは見られず丁寧で驚くばかりです。 梱包も非常に良い。 GOTO とは文字通りキー操作による任意の天体の自動導入、そして自動追尾が可能であるもので、最近この機種以外にも他メーカからいくつか発売されています。
6月16日に到着・組み立て、 そして6月23日夜、庭先からファーストライト、 梅雨の晴れ間であるため完璧な空では無かったのですが、それでも午前0時過ぎには北東のカシオペアから南のいて座に向かう天の川が見える条件でした。 天の川付近の M27(アレイ状星雲) M57(リング星雲)、 おおぐま座のM51(子持ち銀河) 南西の空低くなっていたさそり座M4 など主だった天体をはじめ、NGC、ICカタログのマイナーなものにも向けてみました。 結論からいうとこの望遠鏡 「値段の割に良く見える」 などという低いレベルのものでは全くありませんでした。操作も非常に快適です。ファーストライトで見た中で特に印象的なのはヘラクレス座のM13球状星団とはくちょう座の二重星アルビレオ、 大口径を生かしM13は倍率を×180としたところ、星団の集結した星々が分離し見事な光景でした。もちろん鋭い星像です。 あの空であれほど見えるのですから、完全な快晴で光害の少ない場所ならばさらに素晴らしいことだと思います。アルビレオは全天一美しい二重星と言われていますが、これも宝石のように輝いていました。 近いうちに詳細のレポートを書こうと思います。