真夏の夜、何と言っても嬉しいのが、天頂に昇った夏の大三角形と、いて座からカシオペア座に流れる長大な銀河を眺めること。 はくちょうが大きな翼を広げて天の川を渡る姿は特に素晴らしいです。 天の川銀河には勿論星が無数にあるのですが、散光星雲と呼ばれる肉眼では見ることが難しいオブジェクトも多数あり、それを写し取るために通常のディジタルカメラの撮像素子前面のフィルタを交換して貰って使用する天文ファンが多く、私もその一人です。 通常のカメラと写りがどのくらい違うのか比較する画像を載せました。 上の写真が通常のカメラ、下がHKIRと呼ばれる改造を施したカメラです。構図は異なりますが、いずれも夏の大三角形付近です。 比較しやすいように、出来る限り背景の色調を揃えてみました。
DATA 2021/08/03 22h17m Nikkor24mmF1.4(2.0) Prosofton-clear α7SMK2 ss15sec ISO3200
DATA 2021/08/03 22h27m Nikkor24mmF1.4(2.0) Prosofton-clear α7S(HKIR) ss15sec ISO3200
確かに違いますね。肉眼で見た感じは上の写真ですが、赤い散光星雲が天の川に広がっている様子が判る下の写真も良いですね。
(なお写真の中に人工の飛行体が写っていますが、手動で消去すると不自然になるため、そのままにしています。)