先月5月19日に山形県の著名なアマチュア天文家の板垣公一氏が発見された、おおぐま座のM101銀河に現れた超新星を遅ればせながら今週始め撮影しました
右側写真のマークを入れてある天体が超新星(SN 2023ixf)、左側は同じ場所を2年前の4月に撮影したものです。 超新星は、質量の極めて大きい恒星が核融合の終焉を迎える際に自らの質量を支えられなくなって中心へ崩壊し、その反動で起こる大爆発と言われていますが、この銀河では過去にも何度か発見されています。 超新星というと今からもう36年も前になりますが、1987年にマゼラン雲に現れた1987Aは地球に近かったため(17万光年)南半球で肉眼で観察出来、またカミオカンデによるニュートリノ検出も成功して話題になったことを思い出しました
久しぶりに庭の物干し場へ引っ張り出して撮影に使った機材です。冬の間は積雪があり撮影は出来ないので、撮影鏡筒のR200SSを今年初めてメーカ(ビクセン)へオーバーホールに出しました。費用は低廉で、鏡清掃や光軸再調整は勿論のこと、ドローチューブの摺動具合やクランプの微妙な効き具合も上手く調整してくれていて、またバーティノフマスクでの合焦と回折像、スケアリングも満足いくものでした。 天体の導入はASIAIRに搭載されているプレートソルビングにより、もはや赤道儀の初期アライメント調整が不要となり、正確無比の自動導入が補正操作なしに出来るため、従来では考えられない数の天体を一晩で撮影することも可能になっています。こういう技術が普通に安価に使えるのは凄いことです。昔の銀塩の時代からは夢のよう。 ただご覧の通り、インターフェースやコントローラやガイド装置などから多数のケーブルが行ったり来たりしていて引っ掛かったり、あるいは突然意味不明の動作をする場合があるので(特に新しい天体導入時、原因は今のところ不明)、いつでも赤道儀の電源を切断できるようにしています(ちょっと無茶な方法ですが、これが一番確実)
新星空の友です。
初めてコメントさせて頂きます。
新星空の友をチェックして頂きまして、ありがとうございます。
M101銀河と板垣超新星がハッキリ写っていますね。
暗い空で観察・撮影できるなんて、うらやましい限りです。
我が家の空は光害で3等星が観える程度です。
ビクセン20cm望遠鏡で撮影している様子。星雲・星団・彗星の撮影に威力を発揮しますね。
これからも暗い空できれいな天体写真を撮影して、どしどしブログへ載せて頂きたく思います。
今後もどうぞよろしくお願いします。
実は今年の春から初夏にかけて私用と仕事でバタバタとしていたため、M101超新星のこと
を知ったのは6月に入ってからでした。当地は田舎のため街灯以外の人工光は少ないので比較的
暗い天体も撮影することが出来ます。ただ反面山間地故、時々クマが出没して町内放送で
警戒を呼びかけられたりもします。ビクセンR200SSは焦点距離が長く、専用のコレクタを
使用すると周辺まで良像が得られるのと、イプシロンより安価であるため愛用しております。
仰せのとおり様々な天体用の万能選手だと思います。撮影した後の画像処理も都度行えば
よいのですが、なかなか進まずにいます。。。 不定期ですがこれからも出来るだけ
掲載いたしますので、どうかご覧いただければ幸いです。こちらこと今後ともよろしく
お願いいたします。