星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

天体観望用望遠鏡  「ドブソニアン ”DOB GOTO”」

2012-06-24 17:28:36 | 星空

新しい望遠鏡を入手しました。 通称ドブソニアンと呼ばれている形式のものです。 自分の眼で宇宙を見る、星空観望家(?)としての原点に戻るために写真用ではなく眼視用として購入しました。 DOB GOTO10というタイプで、口径は25センチ、焦点距離1,200mm  このスペックは大きく広がった星雲からある程度の深宇宙まで観望が可能な絶妙な数値で、かつ鏡筒と架台を分離すれば1人で運搬が可能な大きさと重量です。 価格は従来の常識を全く覆すほど安くなっており、しかしその構造と造りは、肝心な部分に手抜きは見られず丁寧で驚くばかりです。 梱包も非常に良い。 GOTO とは文字通りキー操作による任意の天体の自動導入、そして自動追尾が可能であるもので、最近この機種以外にも他メーカからいくつか発売されています。 

6月16日に到着・組み立て、 そして6月23日夜、庭先からファーストライト、 梅雨の晴れ間であるため完璧な空では無かったのですが、それでも午前0時過ぎには北東のカシオペアから南のいて座に向かう天の川が見える条件でした。 天の川付近の M27(アレイ状星雲) M57(リング星雲)、 おおぐま座のM51(子持ち銀河) 南西の空低くなっていたさそり座M4 など主だった天体をはじめ、NGC、ICカタログのマイナーなものにも向けてみました。 結論からいうとこの望遠鏡 「値段の割に良く見える」 などという低いレベルのものでは全くありませんでした。操作も非常に快適です。ファーストライトで見た中で特に印象的なのはヘラクレス座のM13球状星団とはくちょう座の二重星アルビレオ、 大口径を生かしM13は倍率を×180としたところ、星団の集結した星々が分離し見事な光景でした。もちろん鋭い星像です。 あの空であれほど見えるのですから、完全な快晴で光害の少ない場所ならばさらに素晴らしいことだと思います。アルビレオは全天一美しい二重星と言われていますが、これも宝石のように輝いていました。 近いうちに詳細のレポートを書こうと思います。   


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金星の太陽面通過 写真と動画 | トップ | アネモネの小宇宙 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (usagi-hoshi)
2018-05-24 22:19:36
いのっちさん、ご来訪ありがとうございます。

DOB GOTO、その後のレポートが滞っていて折角せっかくご覧くださっているのに申し訳ありません。

他の機材と併用でもあり、6年間経ってもそれほど稼働率は上がっていませんが、主に庭先で使用、そして
何度か車で観望会にも出動しておりますが、現在までのところ、私の個体についてはこれと言った故障は
発生していません。耐久性は特に問題は無いようです。普段は乾燥した倉庫に保管しています。
経緯台であり、天体がある方向と鏡筒が向く動作が一致しているので感覚的に自然で観望用として使いやすく、
また接眼部が堅牢で、かつ鏡筒に少し触ったくらいでは視界は移動しないため、特に観望会や惑星向け
では使いやすいと思います。自動導入精度ははかなり良く中倍率でも問題ありません。欲を言えば、
モータ-フリーのクラッチ付きで、完全手動のドブソニアンとしても使えると最高なのですが。
反射望遠鏡としての精度ですが、当方あまり詳しくはありませんが、光軸をきちんと合わせてあれば、惑星も
十分楽しめると思います。ただ鏡筒は3本のパイプ部のスライドによる伸縮式のため、相対的な主鏡の傾きは
その精度に一部依存しています。ですのでスライドを伸ばした後、光軸修正アイピースを見ながら3本のパイプ
の伸長を僅かに長短の差をつけて調整するという操作をしています。ただ忙しいときは行いませんし、ディープ
スカイの観望ではここまでの調整は必要ないかもしれません。鏡筒が完全密封ではないため、主鏡の温度順応は
早いと思います。
造りは、さすがに高級なドイツ式赤道儀には叶いませんが、観望に必要な大口径で必要な精度、かつ低廉で
入手できるGOB GOTOの価値は大きいと思います。
返信する
to be continued...? (いのっち と申します。)
2018-05-23 21:45:31
6年前のファーストライトのレポートは感動的でしたね。
ただ、その後のレポートが見れないのが残念であります。
本当にお勧めできるに足る機材なのか、故障や耐久性とか気になるもので。
まあ、2018年の今日でも驚異的な価格であることに変わりはありませんので、文字通り「本物」であれば、もっとトレンドになっても良いと思うのですが...。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

星空」カテゴリの最新記事