2か月前、真夏の明け方に撮影した秋の星座さんかく座にある銀河 M33 です。 もう少し早いうちに画像処理をして。。 と思っていたのですが、今になってしまいました。
(この天体の写真は、4年前の2016年11月5日にも別の機材で撮影したものを掲載しました)
M33は太陽系から約300万光年の距離にあると言われ、視界の少し離れたところにはアンドロメダ銀河M31もあります。星図を付けてみました。撮影場所はいつもの庭先です。
M31は月明かりの無い暗く澄んだ夜空なら肉眼でも天の染みのように見えますが、M33は難しく、私はまだ肉眼で見えたことがありません。
M33、M31、そして我々の天の川銀河は、同じグループの局部銀河群とされています。 300万光年というと途方もなく彼方ですが、通常銀河の大きさは数万光年くらいあり、それと比べると結構近いと思います。M33にも人類のような知的生命体がいれば(きっと居る)、天の川銀河を撮影しているかもしれませんね。
使用したのは、冷却C-MOSカメラ ZWO社のASI294MCPRO。撮影した55フレーム中から、ガイドエラーが小さく、かつ人工衛星が通過していない47コマをコンポジットしました。
55枚撮影とか、47枚コンポジットとか言うと、一昔前ならとんでもなく手間が掛かり諦めていたけれど、カメラ制御器と天体画像処理用ソフトの優秀な機能のお蔭で、私のような万年初心者でも割と簡単にしかも殆ど自動で作業が出来ます。 ただ仕上がりは、出来たて綿アメみたいな雰囲気で、諸兄のようなこれぞ銀河、という雰囲気が足らずもう少しピシッとした方がいいのですが、いずれ再処理してみようと思います。
ASI294MCPROから出力される画像は、ベイヤーからRGBに変換した際に一見彩度が低く眠い画像となりますが、その眠さはダイナミックレンジの広さを意味していてその後の現像処理がかなりし易く、またノイズも少なく扱いやすいです。 これから冬に向かい、オリオン座M42や馬頭星雲、ばら星雲、 ステファンの五つ子が残っていた(無理^^) 晴れたらまた挑戦。 それよりも、越冬のための庭の片付けと雪囲いと除雪機の準備とほか色々。。 雪国は冬前にとっても忙しいのですが、その合間を縫って。
DATA 2020/08/19 26h07m - 27h02m JST Vixen R200SS + PH ( 760mm F3.8 ) ZWO ASI294MC PRO 60sec (Cooling -18.2deg ) Filter:ZWO IR-CUT flame:47 total exp 2820sec