
自生している“忘れな草”を見るのは初めて!と思いシャッターを切ったが、これは間違い。調べてみたら「ヤマルリソウ」だった。丹沢・塔ノ岳に向かう。大倉の登山口をスタートして間もなく、林道脇の斜面に凛とした紫色が鮮やかな小さな花。先日、カミさんが買い求めてきた鉢植えの忘れな草に花が良く似ていた。
「ヤマルリソウ」はムラサキ科ルリソウ属の多年草。葉や茎にはうすい毛が生えている。青紫色の花は7、8ミリと小さく可愛い。斜面が緑に覆われる頃には、存在そのものが忘れ去られてしまいそうな可憐さもある。ロゼット状で冬越しをするのだそうだ。
ワスレナグサとして紹介しそうだったが、寸前で恥をかかなくて済んだ。どちらも“ムラサキ科”で、花の部分だけ比較すると「どっちでも良い」ぐらいに?似ている。忘れないようにしよう。ヤマが付かない“ただのルリソウ”もあり、花の付き方が異なるが、これも花そのものの形ははそっくりだ。