アナトール・フランスの『天使の反逆』と『鳥料理レエヌ・ペドオク亭』を探しているのですが、見つかりません。わりと一生懸命に探しているのに見つからない両者は、当然ながら、大昔から絶版状態。こないだ(といってももう10年近く前)復刊された白水社の全集のラインナップからも何故か外されているし……『ペンギンの島』も同様に外されていることといい、なにか陰謀めいてるな。
『天使の反逆』は長篇小説ですが、その一部はかつてちくま文庫から出ていた『天使と悪魔の物語』のなかに抄訳として収められていて、私はそれは持っています。だが、続きが気になる。ちなみに、タイトルの通り、天使が神に反逆するという物語。
《この一文》
“「親愛なるモーリス、リュシフェールは神の側近く居たけれども、それでも神に仕えることを拒んだのです。書物の中に見出される真理というのは、決して事物がいかにあるかを我々にあかしてはくれないが、時に、事物がいかにあらざるかを見分けさせる真理なのです。この貧しいささやかな真理だけでも、これまで盲目的に信じていた神が信ずべからざるものであり、人間や天使はイアルダボートの嘘に騙されていたのだということをわたしに証明するに十分でした。」
―――「天使の反逆」(アナトール・フランス)より ”
ぐは!
はぁーー、読みたい!
『鳥料理レエヌ・ペドオク亭』は、アマゾンのマーケットプレイスには一点ありましたが、なにぶん古い本なのでやむを得ないとはいえ、状態のわりには高価過ぎる。でもいざとなったらここで買うでしょう。いくら稀少だからといって足もとを見られるのは私は我慢がなりませんが、どうしようもなければ仕方がないです。ちなみに錬金術な物語らしいですよ。あぁーー、読みたい!!
あまりの入手困難度に悶え苦しんでいるわけですが、なにもそれを読むだけならば、まずは購入することにこだわらず、図書館から借りてきたらいいじゃないかとついに私も思い至りました。
と、こ、ろ、が、……無い!
私の求めるレア本を数多く所蔵している市立図書館には、ありませんでした。まさか! そんな! 信じてたのに!
で、府立図書館の方も調べたところ、おお! ありました! しかし……「個人への貸出不可」とあります。……え? どういうこと……? 個人じゃなかったら誰ならいいのよ。このやろーー!
ふぅ。ますます苦悩が深まります。
というわけで、
★こんな私を哀れとお思いのみなさまへ(ダメもとでお願い)★
どこかの古書店でこの二冊を見つけたら、どうかご一報くださいませ!
あるいは、「もうすぐ復刊されるらしいよー」的な情報をお持ちの方も、是非ともお知らせください!
もしくは、「あ、それなら持ってるよー」という方、くださいっ!! もとい(…つい本音が;)、貸してください!
ついつい興奮してしまいましたが……まあ、運が良ければそのうちに読めるでしょう。やれやれ。