昨日までは11月にしては暑い…と思っていたら、今日は一転して木枯らしが吹き荒れています。寒ーい。あ、鼻水が……やべえな。
昨日は、注文していた古本の『トラストDE』(エレンブルグ著)が届いたのですが、私が注文したのとは違う本が入っていてガックリ。同じ『トラストDE』には違いないけど、訳者が違うし、出版社も違う、しかも届いた方の本は、骨董品級の古さ。触るとバラバラになりそう……。これはこれで味があるけれど、これから長期保存するつもりの私の役には立たないようであります。
さっそく書店に問い合わせたところ、先方が間違って発送したとのことで、返品することに。正しいものと交換してもらおうと思ったら、注文していた方の本は(なぜか)品切れらしく、それも叶わないらしい。なんてこった。
仕方がないので、べつのところに注文し直しました。その際によく調べたら、この20世紀の名著『トラストDE』は、現在も《海苑社》という出版社から出ているようです。私は、その新しい版元から出されているものを買うことになりました。訳者は、私が欲しかった《河出書房》版と同じ小笠原豊樹さんと三木卓さんです。まだ傷んでいない単行本が手に入るなんて、最初の古書店が間違ってくれたおかげで、かえってラッキーでした。やったー、ついてるぜ。
ところで、今、どうしても覚えておく必要があると思われる、ある小説の一節はこれ。
”これが奴隷でなくてなんだ、最低の奴隷じゃないか? ネッチ、アルリ、兄弟たち、奴隷でなくなるにはどうしたらいいんだ、え? おれたちが自分で知り、自分で見るようになるにはいったいどうしたらいいんだ? 信じるだけでなしにさ。それともそんなことは無理だとでも言うのか、これからもずっと今みたいな状態が続くのか? 無理だって言うんなら、奴隷のまんまでいるために、生きたり闘ったりする価値があるのかい? --ボグダーノフ『技師メンニ』より”
奴隷であるということは、自分の価値を他人によって決められている状態に甘んじているということではないだろうか。
それにしても、風の音が、すごい。
昨日は、注文していた古本の『トラストDE』(エレンブルグ著)が届いたのですが、私が注文したのとは違う本が入っていてガックリ。同じ『トラストDE』には違いないけど、訳者が違うし、出版社も違う、しかも届いた方の本は、骨董品級の古さ。触るとバラバラになりそう……。これはこれで味があるけれど、これから長期保存するつもりの私の役には立たないようであります。
さっそく書店に問い合わせたところ、先方が間違って発送したとのことで、返品することに。正しいものと交換してもらおうと思ったら、注文していた方の本は(なぜか)品切れらしく、それも叶わないらしい。なんてこった。
仕方がないので、べつのところに注文し直しました。その際によく調べたら、この20世紀の名著『トラストDE』は、現在も《海苑社》という出版社から出ているようです。私は、その新しい版元から出されているものを買うことになりました。訳者は、私が欲しかった《河出書房》版と同じ小笠原豊樹さんと三木卓さんです。まだ傷んでいない単行本が手に入るなんて、最初の古書店が間違ってくれたおかげで、かえってラッキーでした。やったー、ついてるぜ。
ところで、今、どうしても覚えておく必要があると思われる、ある小説の一節はこれ。
”これが奴隷でなくてなんだ、最低の奴隷じゃないか? ネッチ、アルリ、兄弟たち、奴隷でなくなるにはどうしたらいいんだ、え? おれたちが自分で知り、自分で見るようになるにはいったいどうしたらいいんだ? 信じるだけでなしにさ。それともそんなことは無理だとでも言うのか、これからもずっと今みたいな状態が続くのか? 無理だって言うんなら、奴隷のまんまでいるために、生きたり闘ったりする価値があるのかい? --ボグダーノフ『技師メンニ』より”
奴隷であるということは、自分の価値を他人によって決められている状態に甘んじているということではないだろうか。
それにしても、風の音が、すごい。