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小さな来訪者

2011年08月06日 | もやもや日記




すぐ近くで鳥の鳴き声がすると思ったら、ベランダにスズメが集まっていました。

開いたカーテンの隙間からこっそりのぞいてみると、最大で5羽くらいのスズメがぴょんこぴょんこと軽やかに遊んでいます。私はそのままそっとカメラを取ってきて、撮影開始です。












全体を撮影することができなかったのですが、スズメの楽しそうなところを間近に見られて面白かったです。あとでK氏にもこの成果を見せたら、「動画で撮ればよかったのに…」と言われました。


しまったぁぁぁあーーー!

その手があったか~~~~!(/o\;)


5分ほどでスズメたちは去っていきましたが、そのあとでたちまち空が暗くなり、雨がザーザー降りました。かれらはどこかで雨宿りしてるのだろうか。そう言えば、私はいつも雨の日に、スズメを近くで見られることが多かったな。家の中に入り込んで、そのままそこで死んでしまったスズメを葬るために、その柔らかくて軽い体を拾い上げたのも、真夜中の大雨が上がった翌朝のことだった。雨宿りをしようと思っただけだったんだろうになあ。30年近く前のことです。






今日は晴天。
入道雲、もくもく。
暑い。
また、スズメがちらっと姿を見せた。
いつでもおいで!




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大合唱

2011年08月04日 | もやもや日記





スミマセン。今日もネタ切れです。


さて、夏です。蝉の季節です。蝉という字を書くのも躊躇するくらいに蝉が苦手な私には、地獄のような季節です。

今朝も、彼らは大合唱していました。短い夏を懸命に生きる彼らに何の恨みもありはしませんが、ちょっと怖いくらいに鳴いています。鳴き過ぎ。すぐそこの木にいるんだと思うと、そばを通り抜けることすら苦行……あ、目眩がするわ。

運動不足を解消するために、5階まで階段で上がろうと思ったら、2階と3階の間の踊り場に、お亡くなりになった蝉が横たわっていました。くらっ…。油断していると不意に最後の死力を振り絞ってブンブン言い出したりすることもありますから、私はもう引き返してエレベータに乗ろうかと思っちゃいましたね。

そんなこんなで、蝉の季節です。朝はとくに元気。あの盛大な鳴き声を聞いていると、「お前もがんばって生きろよ」と言われているような気がしてくるようなこともないこともないですが、すまぬ、私は静かな昼間の時間の方が好きなんだ。早く秋にならないかなあ、暑いのも疲れたし……あー、でもこの夏は比較的過ごしやすいですかね。毎年悩まされていた、あのむわっとする熱風が、今年はあまり感じられません。わりと爽やかな夏ですよ。節電の効果がこんなふうに現われているんでしょうか? どうなんでしょうね?




昨日の夕方。商店の2階の窓に蝉がぶち当たっているのを、通りの真ん中で座っていた茶色い猫が見上げていました。私はその隙に背後から忍び寄って、猫の頭をなでなでしました。ふふふ、隙あり!


蝉に感謝しようと思ったのは、それがはじめてのことでしたよ。
蝉よ、思い切り、短い季節を楽しんでくれたまえ。






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『百鬼夜行抄』(1~6巻)

2011年08月02日 | 読書日記ー漫画

今 市子(ソノラマコミック文庫 朝日新聞社)



《内容》
妖魔と共存する飯嶋家の愉快で怖い日々を、恐怖とユーモアを絶妙にブレンドして描いた人気シリーズ。







kajiさんからお借りして、文庫版の1~6巻を読みました。これは大変に面白いのですが、私にはあまりに恐ろしい物語も多く含まれており、しばらくは夜の闇やドアの隙間などに怯えて暮らすことになりました。こわいよ~~!


怖くて、感想を書くために再度ページをめくろうという気になれません。すごく美しいお話もあったので読み返したいのですが、うっかり怖いページを開くんじゃないかと思うと、なかなか勇気がわきません。うーむ、どうして私はこんなに臆病なのだろうか…。だって心霊とか吊られたお人形とか隙間から飛び出す腕とかそういうのが怖いんだよー。ううっ、怖い…!!

というわけで、怖くて読み返せないので、ここは記憶を頼りにして軽めの感想を書いておこうと思います。


このシリーズの名声はかねてから聞いておりましたが、読んでみて、なるほど面白いということはよく分かりました。まず何と言っても登場人物が魅力的です。誰も彼もがそれぞれに存在感を持ち、その異様なありようが、異様でありながら不思議と魅力的なんですね。


主人公の律(りつ)は、祖父の言いつけで、幼い頃は女の子として育てられる。その祖父は著名な幻想文学作家であったが、もう亡くなっている。生前は目に見えないはずのもの達と深く付き合った人だった。成長した律は現在は高校生で、祖母と母、そして父とともに暮らしているが、その父もまた実はとうに亡くなっていて、彼の体のなかには今は別のものが棲んでいるのだ。そんな不可思議な飯嶋家の物語です。律はおじいさんからその能力を強く受け継いでいて、しばしばおかしな事件に巻き込まれてしまいます。



変なことばかり起こるのに妙にのんびりした律もいいですが、私はその従姉の司(つかさ)ちゃんを好きになってしまいました。異常に方向音痴なところも可愛い。律を大学受験に送る際、道に迷って山梨まで行ってしまったのには大爆笑でした! はははは!

それから、律に仕える小鳥二羽も可愛いですね。尾黒と尾白。この鳥たちがものすごく可愛い! 青い鱗の話が、これまで読んだ中で私は一番面白かったです。このお話は全然怖くなかったから。姫(=司ちゃん)のために酒の肴を調達しようとする二羽が可愛いぜ…!!

あ、夜刀さまの話は最初は怖かったけど、オチは素敵だったなあ! 晶ちゃん(もうひとりの律の従姉)と三郎さん関係の話も面白かったし。それから妖怪になってしまった犬のマルもやたらと愛くるしかったなあ。あ、おじいさんの若い頃のお話も壮絶だったけど面白かったなあ。



全体的に、幻想的で、絵柄も美しく(←表紙をご覧になればお分かりのように)、とても面白い作品であります。もう少し怖くなければ、私は何度も読み返したいところなのです。しかし、怖いのだ。

とくに恐ろしかったお話は、箱庭の話で、箱庭の中の小川に橋をかけたら、鉈を持った影みたいなのに追っかけられるやつ。怖くて眠れなくなりましたわ。それから、人間の形をした果実の話や、盗んできた仏像だかを返しに行く話。それから、天井から人形がぶらさがってたりする話もめちゃくちゃに怖かったですね。これはよく分からない部分があったから、ほんとうなら読み返したいところでしたが、怖過ぎて無理でした。いいか、分からなくても……。



そういうわけで、怖い話が多いです。私にもっと耐性があれば、きっと更に深く楽しめたであろうと思うと少し残念ですね。しかし、長く続いているこのシリーズには、続きが気になるエピソードもいくつかあり、怖いですが、わりとアッサリとした作風のおかげか私でも読める限度ギリギリくらいの怖さなので、ちょっとずつ先を読んでいければいいなあと思っています。










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