ピアノを弾く時、楽譜にある音を、機械的に指で押さえるだけでは音楽とは言えません。
一音一音には、意味があります。
どんな簡単な曲でも、その意味を考え、弾き方を工夫して演奏することが表現なのです
年少さんのMちゃん、Rちゃん、Rくんは、「ぴあのだいすき」をしています。
これは、げんこつ、手のひら、1本指でひく、ピアノと遊ぶための本です。
4コマでできたお話とともに、歌って絵音符を見て弾きます。
同じげんこつ弾きでも、お父さんと赤ちゃんは違うし、元気いっぱいの時と、冒険になかなか着かない時とは違います。
たった1本の指でも、好きな野菜と嫌いな野菜では違います。
「みみのぼうけん」は6ページで幼い子にしてみれば、手に汗握る長編?のようです
年中さんのAちゃん、Hちゃんは、「ピアノファーストレッスン」と「うたのピアノの絵本」をしています。
きれいな音で、表情豊かに弾くために、一番安定する3の指から丁寧に形作りながら、よく聴いて演奏して行きます。
1の指は特に気を付けなければなりません。
なぜなら、生えている方向が他の4本の指とは別だから。
1の指のお蔭で私たちは物をつかむ事ができますし、音階やカデンツも弾けるのです。
反ったりしやすく、傷めやすいので大切に扱います。
3本の指が別々に動くようになってきたら、色彩のきれいな絵本のようなテキストで、お子さんの気持ちに合った歌詞を歌いながら演奏します。
Aちゃんも、Hちゃんも、それはそれは注意深く先生の真似をして、また、楽譜を自分で読んで丁寧に楽しそうに演奏して行きます。
その甲斐あって2人とも、とてもきれいな音で、素敵な演奏を聴かせてくれます。
上手にできたら、先生と連弾して仕上げです。
連弾はとても楽しいですね
片手奏、両手交互奏ができるようになったら、次は両手奏に入ります
この頃から、適性に応じたテキストとなります。
今まで連弾で仕上げてたので、2年生のSちゃんは「これは、もう先生と弾かへんの?」と残念そうです。
時々は連弾にしてみますね、Sちゃん。
両手奏になると、なかなか表現も難しくなってきますが、ここまでの基礎をしっかり身に付けていれば大丈夫。
徐々にいろんなテクニックをプラスして行きます
3年生のMちゃんは、「毎日の練習12か月~うたう指づくり~」「ピアノテクニック12か月~脱力のタッチのために~」「音階の練習12か月」を使っています。
ピアノを色彩豊かに響かせるために、指のコントロール能力を養い、演奏の質を高めます。
細かいアーティキュレーションを表現できるようになります。
楽曲は、バロック・古典・ロマン・近現代の名曲をバランスよく順序よく進めて行きます。
時代による表現の違いも学びます。
Mちゃんは、いつも一生懸命レッスンでしたことを練習してくるので、吸収が素晴らしいです。
吸収した事をすぐ生かした、Mちゃんなりの表現の工夫も、いつも素敵です。
今度初めてPTNAステップを受けるのですが、課題曲をどんどん弾けるようになり、10月の申し込みまでにまだまだ進めることになりそうです
それから、嬉しいお知らせが・・・。
3月まで来ていて、お引越しされたNちゃんが、やっぱりうちの教室がいいと遠い中、来られることになりました。
Nちゃんも「毎日の練習12か月」をしていましたが、
「機械的な繰り返しの練習は絶対にさけなくてはいけません。繊細な耳や、心配りがそこなわれるからです。」
という、著者の原田先生の言葉をモットーに、丁寧に進めて行きたいと思います。
名曲もさっそく弾きますよ