一昨日より3日間、TV放送がありました。
パトリック・チャン、高橋大輔、アボット、羽生結弦、ミハル・ブレジナ、フェルナンデス、誰もが独特の個性を放っていて水準の高いこと。
特に高橋大輔は関大生という事でバンクーバー五輪前から応援してきたんですが、経験を経るごとに逞しく男前も増し、非常に惹き付けられます。
ショート・プログラム:「In the Garden of Souls」より~イランの女性ボーカリストのアザムアリとアメリカのパーカッショニストのグレッグエリスによる新しい音楽の創造性を目指す音楽集団による曲~
これはペルシャの民族楽器が使われてるようです。
このシタールみたいな楽器や打楽器に合わせて、ビシッビシッと決めるのが何とも素敵
そこへ幻想的な女声が被さる所でスピン。
緩急取り混ぜて魅せる世界一のステップ。
フリー・スケーティング:「Blues for Klook」エディ・ルイス作曲
大人のブルース。
初めのポーズも、最後の決めのポーズも脱力~という感じで、セクシー。
ステップに入る所の動作が、何ともかっこいいですね~。
カメレンゴ氏の振付の巧みさもあるでしょうが、音楽の端々までぴったり表現できるのは、高橋の持つ感性によるものでしょうね。
今回は4回転こそ着氷ミスしましたが、3回転半+3回転など完璧で、持ち前の見事なステップ、観客総立ちのスタンディング・オべーションでした。
ジャンプは、誰もは成功したことのない4回転フリップに挑戦していますが、高得点狙いもあるけど、本当の所は右膝に負担が掛からないからのようです。
右膝を怪我する以前は4回転バシバシ飛んでたんだから、悔しいでしょうね・・・。
膝のボルト取り出した物見て、びっくり。
あんなに大きなものが入ってたんですね。
それにしても、4回転って、身体に相当負担を掛けるものなんだと思います。
でも、スポーツですからね、限界に挑戦するんですね
怪我⇒引退も多いので、紙一重の厳しい世界ですね
今日放送のエキシビジョン。
只ひたすら、“レ・ミ・♯ファ・ラ”が続くメロディ。
本人の言う「見ている人が見入ってしまうような演技がしたい」。
その通り、主旋律以外の響きと同じく、空気感を表現する大ちゃんの演技に、いつの間にかうっとり夢の中に落ちてしまいそうです。
振付師の宮本賢二さんは、究極的には音楽無しで滑らせたいそうですが・・・。
羽生結弦君も、17歳の誕生日を迎えたばかりの最年少(女子には14歳トゥクタミシュワあり
)ですが、気迫の籠った演技、素晴らしかったです。
彼も、震災を乗り越えて成長したとの事。
一昨年、なみはやドームで見た時よりぐっと大人になった気がします
それにしても、浅田真央、無念だった事でしょう。
急遽、棄権し帰国しましたが、カナダは遠かった。
私も真央ちゃんと同じ21歳の時、母を亡くしました。
市内の病院なのに間に合いませんでした。
それから自分一人でなんでもできるようになったつもりでいましたが、母の年齢になって、初めてわかりました。
母というのは、如何に子どもの事を気に掛けているか・・・。
母が私の中で生きている。 それが私を強くしたのです。
真央ちゃんも、つらいけど、無念だけど、心に母を宿して進んで行くことを信じています