昨年行った、ファンタジーオンアイス神戸があまりに素晴らしく、今年もチケットを取りました。
今年のアーティストは、昨年に続きピアニストの福間洸太朗さん、ケミストリーの川畑要さん、オペラ歌手の鈴木慶江さん、そして、三味線の吉田兄弟。
何だか、すごい組み合わせです。
スケーターは、織田信成、安藤美姫、鈴木明子、本田真凛、青木祐奈、ハビエル・フェルナンデス、ステファン・ランビエール、ジョニー・ウィアー、ジェフリー・バトル、イリヤ・クーリック、ブライアン・ジュベール、ボロソジャル&トランコフ、カッペリーニ&ラノッテ、そしてエアリアルとアクロバットの方々。
ジュニアの真凛ちゃんと祐奈ちゃん、溌剌とした演技で非常に伸びやか。
日本女子の次世代を担うな、と感じさせられました。
吉田兄弟とのコラボで信成さんの2011年SP「Storm」、ハビエルの「バルセロナ」。
信成さんは、当時はまさか本物とのコラボするなんて思ってなかったでしょうね。
引退後、ますます花開く信成さんです。
「バルセロナ」は吉田兄弟の書き下ろしのようです。
三味線がこんなにも激しく力強くて驚き。世界チャンピオン、ハビエルにぴったりでした。
ソチ五輪金メダリストのペア、ボロソジャル&トランコフ。
インド舞踊「Nagada Sang Dhol」は、アイスダンスと見紛うほどのダンサブルなプログラムでした。
ペアは傍で見ていると、迫力が違います。
激しく舞いながら、次々技を決めていく演技にただただ圧倒されました。
ジョニーの「ビヨンセ・メドレー」。
真っ赤な衣装で、もう、これはジョニーにしかできない世界です。
福間さんとのコラボで美姫さん「バラード4番」、明子さん「アヴェ・マリア」、ジョニー「月光」。
どれも素晴らしかった。
でも、なんといっても、最後のランビとのコラボ、ラヴェルの「La Valse」(ワルツ)が圧巻でした!
(スコア、買いに行こ!)
福間さんの解説を転載させていただきます。(instagram)
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ステファンとのコラボ曲、ラヴェルの『ラ・ヴァルス』について 。(長野公演にいらっしゃる方で、前情報なしで観たい方はスルーしてください)
原曲はオーケストラ用の作品で、ラヴェル自身による2台ピアノ版(=2人4手)と、1台2手版があります。私は、2台ピアノ版を何度か弾いてきましたが、1台版ではどうしても沢山の音が削られてしまい、他の方の演奏を聴いても自分で弾いてもなかなか満足感が得られず、これまでレパートリーには敢えて入れていませんでした。
しかし、4月にジュネーヴのアイスレジェンズでステファンの滑る「ラ・ヴァルス」を拝見し、彼の方からこれを日本のファンタジー・オン・アイスで披露したいと言われ、かなり時間は限られていましたが、私なりに二台ピアノ版をアレンジして長さも4分に編集して弾くことに決めました。
幕張の時から、ステファンと合わせをして、この曲について楽譜を見ながらお互いの解釈を深め、どのように構成・演出していくかも話し合いました。
「舞踏会のロマンチックな世界にいた自分が、知らぬ間に輪からどんどん遠ざけられ、目の前で現実と非現実が目まぐるしく回り、最後は大砲が鳴り響く中、自己破壊(self-destruction)に陥る」という感じのストーリーで、ああいった形になりました。お蔭さまで、腹筋・背筋・その他が鍛えられております(笑)。 この難曲を大舞台の大トリで弾かせていただくということで、初日の本番前はナーバスになりましたが、昨年この神戸の会場で得られた奇跡的な体験を思い出し、加療のため出場できなかった羽生結弦さんの分も頑張らなくては、と自分を奮い立たせ、舞台に上がりました。
僕らの作品で、皆様に新鮮な感動を与えられれば、最高に嬉しいです。
遠くの福間さんの演奏を、人の頭の間から首を伸ばしたり、双眼鏡覗いたりしつつ、こっちに来るランビ様も見なくちゃならないし・・・。
最後、私もいっしょに倒れそうでした。
(最後、ランビ様は氷上で激しいスピンの後、倒れこみ、同時に福間さんまで椅子から倒れてしまったのでした。)
今年は早々と、先行抽選のチケットに当選することができました。
来年も行きたいけど、羽生選手も戻ってくるでしょうし、チケット争奪戦がまた大変なことになりそうです
☆既に当日、BSで3時間放映されましたが、関西地方中心に、6月25日(土)16:00~17:00ABCテレビ地上波で放送があります
時間から見て大幅カットでしょうが、ラ・ヴァルスはするはずです。
ぜひ、ご覧になってください。