私は作曲が専門です。
理論には詳しいのですが、それを如何に分かりやすく教えるかをいつも研究しています。
最近体験にいらした方で、ポピュラーの作曲・アレンジができるようになりたいというご要望がありました。
音大入試にあるような、和声学・作曲法ではなく、コードで、との御希望です。
クラシックの和声と、ポピュラーのコードは、同じものです。
ただ、書き表し方が違います。
〈 例 〉
・和声 C:Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7-Ⅰ
・コード C-F -G7 -C
ポピュラーでは、dimとかaugとかsusとか/Cとか、英語の記号がいろいろ出てきますが、クラシックでも表し方が違うだけで同じです。(バロックや古典にはあまり出て来ないものもあります。)
私自身は、子どもの頃からクラシックの和声を使用してましたし、音楽用語はイタリア語、ドイツ語でした
音大の作曲科の入試もクラシックで(和声、理論、複合3部形式の作曲など)、大学でも対位法を学んだり、クラシックの楽曲の分析、インベンション・ソナタなどの作曲を手がけました。
そんな私も、コードネームは調性が変化する箇所などに大変便利な表し方なので、密かに(?)使っていました。
今でも、分析する時や即興演奏のメモにはコードネームも使います。
肝心なのは、何でそのコードなのか、その並び方の意味=機能です。
それを機能和声というのですが、それはⅠⅣⅤⅠ等で考えると分かりやすいのです。
ポピュラー(に限りませんが)の作曲・アレンジのためには、このコードと機能和声を知ることが第一歩です。
年齢や今までの経験によって、アプローチの方法も違って来ます。
うちの教室では、年齢・発達に合わせ、初歩の段階から少しずつ取り入れています。
教本を使用したり、手作りの教材を使ったり、出来るだけ分かりやすく身に付くよう心掛けています。
上記の体験の生徒さんは、小5の方で経験もおありでした。
そんな小学生にぴったりの教本を探していましたが、これは!という物を見つけました。
この本を使えば、最短距離で基礎の基礎が身に付けることができる。
今、進め方を考えながら、ワクワクしています