7月に入会された年少さんの女の子、Sちゃん
リトミック研究センターの教室から来られました
リト研は主に国立音楽大学で行われてきた研究会で、歴史もあり確かなデーターや心理学教育学に裏打ちされ、系統だったリトミックを実施されています
(もちろん、講師の資格試験もなかなか厳しいものがありました。このことには後で触れますね)
今は新しく発足されたリトミックの組織がたくさん出てきていますが、リト研を土台にされてるなぁというのが多いと感じます
そんなリトミックを系統だってきちんと経験されてきたSちゃんは、幼いながらも拍感があり、即時反応もよくできています。パズルやビーズ通しなどにより、指先も敏感になっていることと思われます
自然な体の使い方ができることにより、ピアノをグーモーションで弾く、そして1本ずつの指に集中させる、ピアノ演奏の第1歩がスムーズなのです
年少さんなので、これからゆっくりじっくり耳作り、歌う指作りをして育てていきたいですね。
とても楽しみです
実は、この記事をゆっくり書いてるうちに、この1ヶ月で「ぴあのだいすき」をどんどん進まれて、もう一本ずつの指でドも弾けるし、今週はドレミと渡っていく ”しんごう” までする予定なんですよ
リトミック研究センターのお話をします♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦
私は独身時代ずっと小中学校の音楽科講師をしてきましたので、比較的小中学生のことはわかっているつもりでした。
しかしピアノ教師をするうち基礎の大切さを痛感し、特に小さい生徒さんへの伝え方を学びたくリトミック研究センターに入ることにしました。
1年目、初級の試験の時は臨月で受けられず、子供たちが少し大きくなってから数年かけて→中級→上級→ディプロマと進んで行きました。
結構長い道のりでした。
リト研の試験は、私の得意な聴音や即興演奏の他、様々な拍子の色々なリズム楽譜が提示され、それを見てステップして行くのです。
級が進むにつれリズムカノンといって、流れるリズムを1小節遅れでステップしていく課題もあるようになります。聞いたリズムを即記憶し、ステップしながら次の小節を聞きながら記憶したのを・・ステップしながら次の小節を・・・と繰り返すのです。(耳と身体が別のリズム!頭の中は二つのリズム!)
4分の3、4分の4拍子はまだなんとか行けますが、8分の6拍子になると本当に神経を研ぎ澄まさねばなりません。
勉強会で録音させてもらったものを聞きながら、
ティッカティ、ティ、ティリティリターとつぶやきつつ走ったり飛んだり跳ねたりしてる、変な子連れのお母さんが公園にいたのに、昔、遭遇された方・・・いませんよね?(それ多分、私だけど)
リズム聴音も、意外と難しいのです。
メロディーがあれば耳に残りやすく、書き留めることができるのですが、リズムだけなのでフレーズの切れ目も分かりにくく、半端ない集中力が要ります。
3連符やタイがところ構わず挟まってるのも、確かな拍感が必要です。
でもお陰様でリズム感はトコトン鍛えられました。
そして何より身体を使うことは楽しく、演奏にも大切な心身の一体感を持つことができました
♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦
リトミックからピアノの導入へ。
真っ白なキャンパスに音楽の第1歩を描いていきましょう