ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

夢見:化粧箱

2019年03月13日 | 浅き夢見し

ご無沙汰していました。


10日ほど13年ぶりの大風邪に苦しみ
快復後は10日ほど日本へ行っていました


今は仕事に追われていて、
さてどれぐらい更新できるか?



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記憶が確かなら、2晩続けて同じような夢を見ました。
1晩めの夢を2晩めの夢が上書きしてしまった部分もあり、
詳細は2晩のミックスです。


「私」は夫らしき人と日本にいました。
登場人物は行く先々で声を交わした地元の人々で、
みな親切で穏やかな、初めて会う人たちでした。


私たちは古い日本家屋を次々に訪れていました。
外からでは中の様子がほの暗くてわからない日本の家。

(※写真は伊勢のすし久)


私たちは間口に立ち、迎えてくれるのは家主たち。
そこで見せられたのは、さまざまな化粧箱でした。
どれも見事な箱で趣向を凝らした立派な物でした。
箱は家紋のように各家で異なる独自のものでした。


どこの家にも1メートル四方ほどの立派な木箱があり、
その中に15センチ四方ほどの箱がぎっしり詰まり、
大きさや高さが少し違ってもデザインは同じでした。


ほの暗い空間に次々に表れる華やかなたくさんの箱。
金銀をあしらった豪華なものに目を奪われましたが、
「私」が一番心を惹かれたのは、白地に細かい花柄の
陶器のような釉薬をかけたものでした。


素朴で可憐な小花に豪奢な独特の光沢の釉薬の妙。
春先の庭先を小箱に閉じ込めたような風情でした。


各家が大事にする小箱には、漬物が入っていました。
箱を開けたわけではないので、どんな漬物なのか
わかりませんが、刻んだ白菜漬けのようでした。


野菜の乏しい冬をこの漬物でしのぐ
というような理由があったようで、どの家も
漬物の箱をそれはそれは大切にしていました。


漬物のような庶民的な食品をここまで大切にし、
伝統工芸の域に達した小箱に入れて保存する――
箱作りの工夫や苦労、楽しみを訥々と語る家主たち。


自然に寄り添い、それを大切にする暮らしぶりと
心意気に、「私」は言葉を失う想いでした。



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2晩続けて見るぐらいですから、よほどの気に入りぶり(笑)
これには完全なモデルがあります。


岡崎市で老舗八丁味噌まるやの味噌工房を訪ねたからです。

巨大な味噌樽が小さな漬物箱に化けたよう


特に江戸時代からそのままのこの味噌蔵は

完全に何かが宿っているレベルの霊域に感じました(笑)
その前に立つだけで鳥肌が立つ想いでした。


1337年から700年近く続く伝統というよりも
文化というべき古の方法に忠実な味噌造り。

暖簾を守る
という言葉の重みが初めて理解できた気がしました。


夢では味噌が漬物になっていましたが、
どちらも庶民の発酵食品ということで(笑)

コメント
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