2019年8月のパースも4日目
クルマを借りて日帰りで郊外
に足を延ばしてみました
パースから北へ真っすぐ50km
ヤンチェップ国立公園に到着
ヤンチェップは先住民アボリ
ジナルのヌンガー族の言葉で
『葦』のことだそうです。
ここは野生動物の宝庫で、す
ぐにアイビス(トキ)と呼ばれ
るオーストラリアクロトキ
いや違う。背中が黒い
日本語はクロトキでも英語は
Australian White Ibisでシロ
トキ。街中や公園などどこに
でもいて、スズメやカラスの
ように残飯を漁るのでも有名
(※ブリスベンの街中にて)
背中が黒いのはムギワラトキ
(Straw-necked Ibis)といい、
成長すると首の周りに麦わら
のような薄茶の飾羽が生える
のが名前の由来。幼鳥はそれ
がなく、羽の色も単調な黒で
会ったのは幼鳥だったよう。
成鳥の羽は黒地に七色に輝く
構造色になるらしいです
クッカバラと呼ばれるワライ
カワセミ。人の笑い声のよう
な声で鳴くんだそうですが、
鳴いてくれず
ヘアスタイルも決まってる
オーストラリアのマスコット
的な鳥でニューサウスウェー
ルズ州の州鳥でもあるそう。
カワセミ好きなのでこの近さ
での遭遇は嬉しかったです。
コアラ
カンガルー島以来
もちろん、こんな高さです
本当に高い所が好きらしい。
このコアラは二股の枝に顔を
引っかけて熟睡しています。
安定してそうだけど、苦しく
なの?枝もよく揺れてるし💦
私たちが木の上で寝てみよう
と思わないように、コアラも
地面や草の上でゴロンなんて
考えた事もないんでしょう。
いいポジションをげっと
公園内には大きな湖があり、
えも言われぬ静かさと美しさ
この水が生態系を育む、ヌン
ガー族の大切な場所でした。
ヤンチェップの名前どおり葦
で水質が守られているよう。
NZのタカヘやプケコの先祖
になるらしいネッタイバン
色がそっくりです。
コダイマキエインコ
アカビタイムジオウム
モモイロインコ
この辺はオーストラリアなら
普通の公園でも見られます。
ここにはラカリというオース
トラリア固有の水ネズミがい
るのですが、さすがに会えず
クロカンガルー(ウエスタン・
グレーカンガルー)にも会えま
せんでした。カンガルー島の
カンガルー・アイランド・カ
ンガルーは亜種なんだそう。
公園内の歴史的建造物指定の
宿泊施設ヤンチェップイン
パースからの週末旅行に最適
な距離とロケーションです。
チャウンミア・ヤンチェップ
レイクビュー・ティールーム
2001年の創業でチャウンミア
はヌンガー語で『食堂』だとか
中国語だけど使い方が違う
これだと「食え」かな(笑)
言われなくても食べますよ
トースティー
ティールームでもコーヒー
門はカンガルー保護のため
ヤンチェップについてググっ
ている時に偶然見つけた事が
興味深く書き残しましょう。’
1970年にイギリスからの移民
アラン・ボンドという実業家
が一帯の牧場を買い上げ、ヤ
ンチェップサンシティーとい
う、パースのサテライトシテ
ィー兼国際的な一大リゾート
開発に乗り出し、高級マリー
ナやゴルフ場建設に着手。19
87年のアメリカズカップ開催
を目指しました。しかし、開
催地は空港やホテルなど既存
のインフラが整備されたフリ
ーマントルに決定しました。
その後、ボンドは資金繰りに
行き詰まり、1977年にサンシ
ティー開発計画を日本の東急
に一括して売却し、東急は45
年を経た現在も地元企業との
合弁で息の長い開発を続けて
います。詳しくはコチラでも
👆で2020年となっている鉄道
駅開業予定は2023年に延期さ
れていますが、意外にも計画
が日本企業により延々と継続
されている事に小さく感動