ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

パース行:ピナクルズ

2021年10月10日 | オーストラリア:パース

ロブスターシャックを出た後
パース方面の南へ向かうと、
ナンバン国立公園に出ます。



クルマのまま入っていくと、



驚くべき光景が広がります。



ピナクルズ砂漠と呼ばれる
ライムストーン(石灰岩) の
石柱が無数に立ち並ぶ場所



一目見た時から墓石のようだ
と感じましたが、多くの人が
そう感じているようで、英語
でもトゥームストーン(墓石)
という感想をよく見ました。



こんな光景などナントカ霊園
という感じで端整で明るい

永代供養かもしれない(笑)


ここはロブスターシャックか
らほんの20分ほどの場所。パ
ースからは200km、2時間強



不思議な石柱は2万5,000年
~3万年前に海岸線が後退し
インド洋との海陸風に長い年
月晒され続けた結果、脆い部
分から失われ、石柱だけが残
った状態と言われています。



しかし、その状態は一様では
なく、短いものから長いもの
では3.5ⅿにもなるそうです。



頭が丸いキノコのようなもの



円錐のようなもの



そのすべてが強風に晒され、
目に見えない速度で日々朽ち
ていくのかと思いながら、し
げしげと石柱を見ているうち



なんだか石にも意思があるよ
うに見えてきたから不思議。


こんな光景は石同士が身を寄
せ合い互いを守っているよう


周りの砂の海はいつかの我が身



崩れ去る前に砂に埋まったり



ニョキっと頭だけを出したり



大きさがあれば木を育てたり



大きな石の周りには窪みがで
きている場合が多く、そこに
水分があり、種が付着すれば

芽を出す幸運に恵まれるかも


木が大きく育てば日陰ができ
根には保水力もでき、石の風
化を遅らせられるのでは



もっと育てばブッシュとなり
防風防砂林として、石はさら
に守られるように見えます



芽吹く木があれば、



枯れてしまう木も。



厳しい自然の中で共に生き残
ろうとする姿がなんとも切な
く、そして何よりも墓石への
お供えのように見えました。



砂漠化を食い止める唯一の方
法が緑化なのだと気づかされ



それが人手を借りずに自然界
で懸命に起きていることに、

深い感動を覚えました。


砂になるまい、



させまいとする姿



せいぜい100年しか生きられ
ないヒトの出る幕ではない。



このまま自然のチカラに委ね



自然の時間を刻ませるべき



ひと言で自然美と括れない

この旅行で一番の思い出に


コメント
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