2023年9月のタウランガ旅行
病み上がりゆえいつもは登る
マウアオの麓を一周します。
ヒツジの放し飼いが嬉しい。
いくらヒツジの国でも街中で
柵もなく、ここまで近くで見
られる場所はそうはないかも
この時期はラムが見放題
沖を睨む海の中の銅像はマオ
リの海の神タンガロア。空の
神ランギヌイ、大地の神パパ
トゥアヌクの間に生まれ、魚
の祖先でもあるとか。マオリ
は最初に釣れた魚をタンガロ
アに捧げて、海に返すそう。
しゃがんだ姿勢は水路に入っ
て来る人々への挑戦を示し、
入港の意図の善悪を見極めて
いるのを警告しているそう。
すぐ傍に州ができています。
カモメが日光浴中
木々の間の揺らぐ水が美しい
反対側に見えるマタカナ島
拳のようなマウアオと長く長
く横たわるマタカナがタウラ
ンガを守っているような地形
マタカナ島は全長20km、幅
はせいぜい3kmの細長い平坦
な島。マオリが数百年に渡っ
て居住し、人口は200人未満
ほとんどが植林で一部が果樹
園。島へのアクセスは船のみ
その間が入港への水路です。
海からタウランガに入って来
る時はこんな眺めに。水路で
あるタウランガハーバーは、
テアワヌイ(大河)と呼ばれて
(※左マウアオ、右マタカナ)
出て行く船もあれば
海から戻って来るカヌーも
この人はマオリで先祖を追体
験するような光景に見える
NZのマオリたちはハワイキ
と呼ばれるポリネシアンの故
郷から到達したと言われてい
ます。ハワイも故郷の名を冠
してハワイになったらしい。
海側から見ると河に見える
そこで糸を垂れる人たちも
カレワという沖合の島
ここにもマオリの伝説が
テアワヌイを過ぎると景色が
ガラリと変って岩場になり、
その先は外洋
黒々とした岩と海の蒼さが春
の陽を受けてなんとも美しい
沖の岩はキリカワ岩といい、
13世紀にここにやって来たマ
オリの到達地点だったそう。
その先をタンカーが行くのが
なんともタウランガらしい。
インフルで3週間も籠ってい
る間に、春が来ていました。
ふと季節の移ろいを感じ、こ
こまで来てよかったと思う。
