オーストラリアの森林火災が
南オーストラリア州の
アデレード周辺にも拡大し
1人が亡くなり住宅十数軒が
消失したという報道に接し
言葉もありません。
アデレードヒルなど知った
地名も出てきて、ワイナリーの
ブドウ畑も被害に遭っている
そうで胸が詰まる思いです。
一刻も早い鎮火をお祈りします。
=============
2018年5月の初アデレード
まだまだ2日目が続きます。
南オーストラリア博物館の
後にやってきたのは、
移住博物館
期間限定のアボリジナルの
画家の展示に足が釘付けに。
『私の絵が私を語る』
直訳するしかない真っすぐな
クニ・ジューン・アン・マキナニー
Kunyi June Anne McInerney
という画家の絵と文の展示
彼女は典型的な「盗まれた世代」で
オーストラリアで20世紀に入るや
始まった、白人との混血として
生まれたアボリジナルやトレス海峡
島嶼系の子どもたちを、連邦政府や
州政府、教会等が家族から隔離した
悪名高い差別政策の犠牲者でした。
制度は1967年、場所によっては
70年代まで続いたそうです。
クニは南オーストラリア州に生まれ
50年代の4歳の時にアボリジナルの
母親から引き離され、ウードナダッタ
というアウトバックの小さな集落の
教会の孤児院に収容されました。
孤児院ではアンと名付けられ、
英語を話すことを強要されました。
母親や祖母に会うことはかなわず、
きょうだいのうちの3人も一緒に
家族から引き離され、孤児院の
仲間が新たな家族となりました。
白人のシスターと子どもたち
大人と子どもの極端な体格差は
心理的な格差を表しているの
でしょう。花柄に包まれた
厳格で冷酷なシスター
自分の家族からも、村からも
訳もわからずに引き離され、
違う名前、言語、生活、文化、
価値観、教育、宗教を強要され
「矯正」されていく子どもたち。
その寂しく苦しく辛い日々の中に
なんとか楽しみや友だちを見つけ
懸命に生きていこうとする
健気な姿に心を打たれます。
こんなにも理不尽な制度と生活を
受け入れるしかなかった世代。
残酷な現実が切ないほど
鮮やかで明るい色の中に
生き生きと描かれていて、
自分の姿を探すかのように
見つめてしまいました。
オーストラリアらしい雄大な
夕陽の前に並ぶ小さな後姿には
思わず涙が溢れました。
南オーストラリア州の
アデレード周辺にも拡大し
1人が亡くなり住宅十数軒が
消失したという報道に接し
言葉もありません。
アデレードヒルなど知った
地名も出てきて、ワイナリーの
ブドウ畑も被害に遭っている
そうで胸が詰まる思いです。
一刻も早い鎮火をお祈りします。
=============
2018年5月の初アデレード
まだまだ2日目が続きます。
南オーストラリア博物館の
後にやってきたのは、
移住博物館
期間限定のアボリジナルの
画家の展示に足が釘付けに。
『私の絵が私を語る』
直訳するしかない真っすぐな
クニ・ジューン・アン・マキナニー
Kunyi June Anne McInerney
という画家の絵と文の展示
彼女は典型的な「盗まれた世代」で
オーストラリアで20世紀に入るや
始まった、白人との混血として
生まれたアボリジナルやトレス海峡
島嶼系の子どもたちを、連邦政府や
州政府、教会等が家族から隔離した
悪名高い差別政策の犠牲者でした。
制度は1967年、場所によっては
70年代まで続いたそうです。
クニは南オーストラリア州に生まれ
50年代の4歳の時にアボリジナルの
母親から引き離され、ウードナダッタ
というアウトバックの小さな集落の
教会の孤児院に収容されました。
孤児院ではアンと名付けられ、
英語を話すことを強要されました。
母親や祖母に会うことはかなわず、
きょうだいのうちの3人も一緒に
家族から引き離され、孤児院の
仲間が新たな家族となりました。
白人のシスターと子どもたち
大人と子どもの極端な体格差は
心理的な格差を表しているの
でしょう。花柄に包まれた
厳格で冷酷なシスター
自分の家族からも、村からも
訳もわからずに引き離され、
違う名前、言語、生活、文化、
価値観、教育、宗教を強要され
「矯正」されていく子どもたち。
その寂しく苦しく辛い日々の中に
なんとか楽しみや友だちを見つけ
懸命に生きていこうとする
健気な姿に心を打たれます。
こんなにも理不尽な制度と生活を
受け入れるしかなかった世代。
残酷な現実が切ないほど
鮮やかで明るい色の中に
生き生きと描かれていて、
自分の姿を探すかのように
見つめてしまいました。
オーストラリアらしい雄大な
夕陽の前に並ぶ小さな後姿には
思わず涙が溢れました。
どの先住民にも、多かれ少なかれ似たような事がありますね。同化政策の成れの果て。
その中でこの展示は文章や古い写真ではなく、
子どもの目で見た事実の絵という非常にリアルな
表現で思わず引き込まれました。