2017年10月のクライストチ
ャーチもいよいよ最終日
2泊3日だとあっという間
朝は美味しいコーヒーで開始
慌てていて場所も店名も
忘れてしまいました
目の前はこんな更地で
一体どこだったのか
建物もカフェも新しそうで、
新築のアパートメントの1階
だったような気がします。
そこから歩いて向かったのは
仮設大聖堂
通称カードボードカセドラル
(※カードボードは段ボール)
2011年のクライストチャーチ地震で
壊滅的被害を受けたカセドラルこと
クライストチャーチ大聖堂
前回2012年の時の写真
足場が組まれた部分には
有名な尖塔がありました。
その後再建派と修復派の間の
意見対立で裁判沙汰となり、
最終的に修復が決定しました。
2018年8月に計画が具体化し、
10年をかけて修復されるそう
その間に使われているのが
この仮設大聖堂
日本人建築家の坂茂氏が
震災直後に無償で設計し
話題になった教会で、
2013年8月に完成
すでに4年が経っていた
せいか、すっかり周囲に
馴染んでいるように
感じられました。
今や観光名所ですが
教会関係者らしい人も
何人か見かけました。
元々別の教会の敷地だった
そうで、立派な門柱や塀。
そこに絡むスイートピーが
なんとも愛らしい
一歩足を踏み入れると、
そこは教会というよりも
日本で生まれ育った身には
神社でした。
三角か四角かの違いは
あっても杉を思わせる
段ボールの色のせい?
1本500キロという
86本の段ボールの筒が
白木に見えるから?
ステンドグラスさえ
冷めた色が洋風では
ないように感じられ
¥
抑えた華やかさが
着物や和小物を
連想させました。
なんと美しい空間。
漂う清らかな空気。
誰もがその調和を
崩さないように
自然と小声で囁くか
無言で見上げているか。
この椅子の美しさと
建物との調和といったら
すべての角に気が宿る
そんな場所に感じました。
震災後の特に辛い
時期に祈りの場が
あったことは、
多くの人たちの
心の支えになった
のではと察します。
実物の段ボール素材
紙も元は木なのだ
と改めて思いました。
チャーチに来るときは
ぜひまた再訪しましょう。
現在は坂氏が手掛ける
商業ビルの建設が進んでおり、
こちらも楽しみです
ここへは、4回ほど来ていますが、最後は、地震の4日前に日本へ帰帰りました。大聖堂が壊れたなんて、いまだに信じられません。でも、日本人建築家のすばらしい建物ができて本当によかった。
4回もいらしてたんすか。
地震直前にもいらしてたんですね。
仮設大聖堂は素晴らしかったです。
形あるものは必ず壊れると思えば
あらゆるものが仮設ともいえ、
それを軽妙に逆手に取ったような
なんとも清々しい場所でした。