The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

BBCドラマ『ABC殺人事件』アガサ・クリスティー原作

2018-12-22 | アガサ・クリスティ
“The ABC Murders”

BBC製作 全3 エピソード

BBCで製作されたアガサ・クリスティー原作の「ABC殺人事件」の情報です。


原作は1936年発表された アガサ・クリスティーの18作目の長編で、エルキュール・ポアロ
シリーズの長編11作目にあたる作品です。

製作は過去に放送された作品同様サラ・フェルプス。

既に製作放送されたサラ・フェルプス版のクリスティー作品は、
2015年:「そして誰もいなくなった」 ”And Then There Were None”
2016年:「検察側の証人」 ”The Witness for the Procecution"
2018年:「無実はさいなむ」 ”Ordeal by Inocence” ※ 12月24日 日本初放送予定
に続く4作目となる作品です。

そして、
過去の3作品は、ポアロもミス・マープルも登場しない作品でしたので、今回このシリーズとして
は初のポアロ物になります。

そして、今回初のポアロを演じるのがジョン・マルコビッチ。 

以外なキャスティングですね。
ポアロと言えば、何と言ってもドラマ版のデヴィッド・スーシェの印象が強く、個人的にも一番原作
のイメージに近いと思っているのですが、どんなポアロになるんでしょう。
外見もこれまでのポアロとは大分異なっている様です。
まず、
ポアロ独特の口髭に加え、アゴ髭も・・・。
そして白髪ヒゲ。
高級そうなスーツも過去作品と比べやや現代的な感じ。



過去ポアロを演じた俳優は、映画版ではアルバート・フィニー(「オリエント急行殺人事件」)、
ピーター・ユスティノフ(「ナイル殺人事件」)、そして昨年のケネス・ブラナー(「オリエント急行
殺人事件」)、いずれも英国人俳優(勿論、デヴィッド・スーシェも)でしたので、今回初めてジョン・
マルコヴィッチがアメリカ人としてポアロを演じる事になる訳ですね。
ポアロはフランス語訛り英語なのでアクセントの点は問題ないかと・・・・。

そして、

クローム警部を演じるのが ルーパート・グリント。
「ハリー・ポッター」シリーズのロン君ですよ。 もうビックリですねぇ。 あの子が(偉そう)警部
ですよッ! で、ヒゲですよッ!
年月を感じますねぇ。(自分が齢をとる筈だわ)

その他、
フランクリン・クラーク:アンドリュー・バガン(「ブロードチャーチ」等)
レディー・ハーマイオニー・クラーク:タラ・フィッツジェラルド(「ゲーム・オブ・スローンズ」等)


英国での放送は、2018年12月26日~ (日本での放送は未定)

サラ・フェルプス版クリスティー作品は、これ迄原作とは大きく異なる解釈で描かれていたので
今作もどの様な形になっているのか興味があります。

これ迄放送になった作品はこちらに書きました
☆ 「検察側の証人」
☆ 「そして誰もいなくなった」

尚、BBCは今後アガサ・クリスティー作品として、 「死が最後にやって来る」 ”Death Comes as the
End” 等を含む複数の作品をドラマ化予定しているとの事。

原作翻訳本

「ABC殺人事件」(ハヤカワ文庫ークリスティー文庫)2003/11/11
アガサ・クリスティー(著)、堀内 静子(翻訳)

※ 追記:放送前に再読しました
アガサ・クリスティー『ABC殺人事件』 : 再読







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