― グラナダ版 「青い紅玉」 : The Blue Carbuncle(1) ―

1984年制作
何度も言われている様に Christmas Special には”The Blue Carbuncle ”の引用は無さそ
うなのですが、以前「妄想推測」にも触れました様に Setlock中例の看板(ポスター?)
にも用いられていたし、もしや?ほんの少しでも?としつこく考えていまして、時期的に
は少し早いのですが やはりこのエピソードは外す事は出来ないし 思いついた時に・・・
と考えまして書き残して置こうと思います。

↑ エンディングキャスティングクレジットですが シドニーパジェットの挿絵が使わ
れています。
始めに、タイトルの「青い紅玉」については、その昔に初めて正典を読んだ時から
個人的にも疑問を持っており、青いんですか? 赤いんですか?と不思議に思って
いたので、あらためて少し調べてみました。
(以下wikiからの引用です)
Carbuncleとは丸く研磨された赤い宝石の事、もしくはガーネットを指す。
ガーネットと呼ばれる宝石の中で青色をしたものは当時発見されていなかった為この
宝石をめぐって様々な説が出されており、ガーネットでは無くスター・サファイアで
あるとする説、ホームズが「40グレーンの炭素の結晶」と説明した事などからブルー・
ダイヤモンドであるとする説、他の青色の鉱物をガーネットと称した、誤認したとする
説、緑色のガーネットの事だとする説、青いガーネットが世界で一つだけ存在していた
のだとする説がある。
タイトルの「青い紅玉」とする日本語訳に対しては、紅玉はルビーを指すので間違いで
あり、青い紅玉と言う色の組み合わせもおかしいと言う指摘があり、近年「青いガー
ネット」と訳されることが多い。
2010年推理文庫から刊行された深町眞理子の翻訳では「青い柘榴石」が採用された。
となっておりました。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
さて、これからが本編に入ります。
冒頭のシーンはスタッフロールと共に「青い紅玉」に纏わる過去の忌まわしい事件
が映像によって語られています。
最後にこの宝石を手に入れ現在所持していたモーカー伯爵夫人がクリスマスプレ
ゼントの買い物からホテルに戻る場面から始まります。
↓クリスマスの飾り付けをしたコスモポリタンホテルは華やかな雰囲気です。

自室に戻った伯爵夫人は件の宝石が消えているのを発見し大騒ぎとなります。
そして直前に暖炉の修理をしていた配管工のジョン・ホーナーに疑いが掛けられ
宝石を盗んだ容疑で逮捕されてしまいます。
一方221Bには警備員のピーターソンが一羽のガチョウと帽子を持って訪れます。

未だベッドの中に居たホームズはハドソンさんに叩き起こされ やっと目覚める
やいなや枕もとのタバコを探ります。
(このシーンはタバコ好きのジェレミーのアイデアだそうです。
就寝中のホームズの部屋に入れるのはハドソンさんだけでしょうね。
それにしても、The Sign of Fourの時にも感じたのですが、ホームズのベッド狭すぎ。
身体の巾とほぼ同じサイズと見えます。 当時はあれが普通なんでしょうか?
寝返りをうったら転げ落ちるんじゃないかと・・・妄想)


タバコの火を探すために止む無く起床したホームズは暖炉の上にあったマッチを見つ
けやっと一服。(珍しく前髪下ろしている寝起きのホームズはやけに色っぽいんです。
ネグリジェの様な寝間着も可愛いし、”眼福その1”)

やっとピーターソンに気付いたホームズは経緯を聞くことになります。
(このシーンも珍しいんです。 叩き起こされたにも関わらず 恐縮するピーターソン
に飲み物を振舞う ”気遣いのホームズ”)
それによれば、昨晩飲みに立ち寄ったガチョウを担いだ男が酔っ払いの男たちに絡まれ
勢いで店のガラスを割ってしまい、警官も駆けつけたのでガチョウと帽子を置いて逃げ
去ったのだが、ガチョウだけでも持ち主に返したいと思うものの方法が分からずホーム
ズに相談に訪れたとの事でした。
半分眠った様なままで話を聞いたホームズはガチョウをピーターソンに与え帽子だけを
預かります。
そんな時買い物から帰宅したワトソンから伯爵夫人が宝石探索の為に1000ポンドの賞金
を出すとの情報を知らされます。
(正典ではワトソンは結婚している為、クリスマスの2日後に221Bを訪ねて来た所から
始まっています。)

↑ ワトソンは沢山のプレゼントとヤドリギを持っています。
ワトソンは帽子を調べているホームズに「その帽子から何か分ったかい?」と聞き「持ち
主をどう推理する?」と言われホームズから渡された虫眼鏡で子細に検分してみました
がお手上げでした。

代わりに帽子を調べたホームズは次々と持ち主の特徴を詳細に言い当てます。
そしてガチョウの足についていた札の名前がヘンリー・ベーカー夫人となっていた
事を指摘しました。

詳細な推理を聞いたワトソンは 笑いながら ”My dear Holmes ! ”、”You are
certainly joking、Holmes.” 「おい、ホームズ 冗談だろ」と呆れています。

↑ こんな柔らかな笑顔のホームズも珍しい”、”眼福その2”
・・・・・・・to be continued です
→ グラナダ版「青い紅玉」 : (2)
『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index

1984年制作
何度も言われている様に Christmas Special には”The Blue Carbuncle ”の引用は無さそ
うなのですが、以前「妄想推測」にも触れました様に Setlock中例の看板(ポスター?)
にも用いられていたし、もしや?ほんの少しでも?としつこく考えていまして、時期的に
は少し早いのですが やはりこのエピソードは外す事は出来ないし 思いついた時に・・・
と考えまして書き残して置こうと思います。

↑ エンディングキャスティングクレジットですが シドニーパジェットの挿絵が使わ
れています。
始めに、タイトルの「青い紅玉」については、その昔に初めて正典を読んだ時から
個人的にも疑問を持っており、青いんですか? 赤いんですか?と不思議に思って
いたので、あらためて少し調べてみました。
(以下wikiからの引用です)
Carbuncleとは丸く研磨された赤い宝石の事、もしくはガーネットを指す。
ガーネットと呼ばれる宝石の中で青色をしたものは当時発見されていなかった為この
宝石をめぐって様々な説が出されており、ガーネットでは無くスター・サファイアで
あるとする説、ホームズが「40グレーンの炭素の結晶」と説明した事などからブルー・
ダイヤモンドであるとする説、他の青色の鉱物をガーネットと称した、誤認したとする
説、緑色のガーネットの事だとする説、青いガーネットが世界で一つだけ存在していた
のだとする説がある。
タイトルの「青い紅玉」とする日本語訳に対しては、紅玉はルビーを指すので間違いで
あり、青い紅玉と言う色の組み合わせもおかしいと言う指摘があり、近年「青いガー
ネット」と訳されることが多い。
2010年推理文庫から刊行された深町眞理子の翻訳では「青い柘榴石」が採用された。
となっておりました。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
さて、これからが本編に入ります。
冒頭のシーンはスタッフロールと共に「青い紅玉」に纏わる過去の忌まわしい事件
が映像によって語られています。
最後にこの宝石を手に入れ現在所持していたモーカー伯爵夫人がクリスマスプレ
ゼントの買い物からホテルに戻る場面から始まります。
↓クリスマスの飾り付けをしたコスモポリタンホテルは華やかな雰囲気です。

自室に戻った伯爵夫人は件の宝石が消えているのを発見し大騒ぎとなります。
そして直前に暖炉の修理をしていた配管工のジョン・ホーナーに疑いが掛けられ
宝石を盗んだ容疑で逮捕されてしまいます。
一方221Bには警備員のピーターソンが一羽のガチョウと帽子を持って訪れます。

未だベッドの中に居たホームズはハドソンさんに叩き起こされ やっと目覚める
やいなや枕もとのタバコを探ります。
(このシーンはタバコ好きのジェレミーのアイデアだそうです。
就寝中のホームズの部屋に入れるのはハドソンさんだけでしょうね。
それにしても、The Sign of Fourの時にも感じたのですが、ホームズのベッド狭すぎ。
身体の巾とほぼ同じサイズと見えます。 当時はあれが普通なんでしょうか?
寝返りをうったら転げ落ちるんじゃないかと・・・妄想)


タバコの火を探すために止む無く起床したホームズは暖炉の上にあったマッチを見つ
けやっと一服。(珍しく前髪下ろしている寝起きのホームズはやけに色っぽいんです。
ネグリジェの様な寝間着も可愛いし、”眼福その1”)

やっとピーターソンに気付いたホームズは経緯を聞くことになります。
(このシーンも珍しいんです。 叩き起こされたにも関わらず 恐縮するピーターソン
に飲み物を振舞う ”気遣いのホームズ”)
それによれば、昨晩飲みに立ち寄ったガチョウを担いだ男が酔っ払いの男たちに絡まれ
勢いで店のガラスを割ってしまい、警官も駆けつけたのでガチョウと帽子を置いて逃げ
去ったのだが、ガチョウだけでも持ち主に返したいと思うものの方法が分からずホーム
ズに相談に訪れたとの事でした。
半分眠った様なままで話を聞いたホームズはガチョウをピーターソンに与え帽子だけを
預かります。
そんな時買い物から帰宅したワトソンから伯爵夫人が宝石探索の為に1000ポンドの賞金
を出すとの情報を知らされます。
(正典ではワトソンは結婚している為、クリスマスの2日後に221Bを訪ねて来た所から
始まっています。)

↑ ワトソンは沢山のプレゼントとヤドリギを持っています。
ワトソンは帽子を調べているホームズに「その帽子から何か分ったかい?」と聞き「持ち
主をどう推理する?」と言われホームズから渡された虫眼鏡で子細に検分してみました
がお手上げでした。

代わりに帽子を調べたホームズは次々と持ち主の特徴を詳細に言い当てます。
そしてガチョウの足についていた札の名前がヘンリー・ベーカー夫人となっていた
事を指摘しました。

詳細な推理を聞いたワトソンは 笑いながら ”My dear Holmes ! ”、”You are
certainly joking、Holmes.” 「おい、ホームズ 冗談だろ」と呆れています。

↑ こんな柔らかな笑顔のホームズも珍しい”、”眼福その2”
・・・・・・・to be continued です
→ グラナダ版「青い紅玉」 : (2)
『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index
いよいよ青い紅玉ですねー。
Carbuncle がCumberbatchに見えてしまう私はちょっと病んでるかも・・・
それにしても眼福場面てんこ盛りですね。
寝起きのジェレミーさんの前髪具合、好物です(ヨダレ)
昔のベッドは狭かったんでしょうか。
英国の映画とかドラマに出てくるベッドはいつも狭いように思います。
私だったら絶対目が覚めたら床の上ですよ。
そういえば正典では結婚してましたよねー。
もしBBC版でこれをやるならやっぱり結婚してるんでしょうね。
青い紅玉じゃないよって言われていますが、オープニングは取り入れそうな気がします。
どんな内容になるかは後のお楽しみにして、今はYam Yam版青い紅玉を楽しみにしています。
何ですって? CarbuncleがCumberbatchに見えるって・・・・・
そりゃ重症でしょ。 って、私に言われたくないですよね(苦笑)
でも、私はこの所割と冷静ですよ(えばる事でもない?)。
”眼福” 分かって頂けました?
そうなんですよ、このエピソードのジェレミーは何時にも増して美しいんですね。
前髪具合、ヨダレ?(爆笑) BBC版シャーロックも同じような”前髪はらり”シーンな
いでしょうかね。 私も好きなんです。 せっかくジェレミー・ホームズのヘアースタイ
ルにしているんですものね。
dicoさんの様に詳細版はとてもマネ出来ないので、何時もの大雑把な粗筋版
Yam Yam versionで何とか頑張ってみますので、続きご覧頂ければ嬉しいです。
「青い紅玉」、今からだんだんクリスマスに向かう季節で、ちょうどいいですね!
いまだに正典を読破してない私ですが、「青い紅玉」は割と早いうちに読んでいて、その直後に、正典を読んだから…と、グラナダ版も優先して見たのです。そして、前髪をおろした寝起きのホームズにホレボレし、これこそ大人の男の色気かな~シャーロックはまだまだひよっこなんだわ…とか思っていました。ホントに、色っぽいですよね!良かった、そう思ったのは私だけじゃなかったんですね。
ベッド、狭いですよね。イギリスの邸宅とか昔の家とかに見学に行って見た昔のベッドって、確かにすごく狭くて小さかったように思います。とにかく体が乗るスペースがあればいいってことなんでしょうか?ベッドから転げ落ちるホームズ…なんだか可愛いです。見てみたい気が…ワトソンが物音を聞きつけて駆けつけてくれたらなおいいですが、結婚して別居中だと無理ですね(涙)
Carbuncleの説明、ありがとうございました。勉強になりました。矛盾してるのかもしれないけど、「青い紅玉」の方が、「ガーネット」より古風で美しい気がするのですが、正確を期するとやっぱりガーネットなんでしょうか。
あ、柘榴石で思い出しましたが、「誰がカインを殺したか」を、やっと買って読み始めました。2話目まで読み終わりました。いきなり「シャーロック」の話題で、びっくりでした(笑)長年親しんだキャラクターが「シャーロック」の話をしてるって、なんだかくすぐったいような不思議な感じがしましたよ。
京介、丸くなったと言うか、なんだか可愛くなったような。特にゆきに対して。自分のこと「おじさん」って言ってましたね~!蒼には結構読まれてるし。でも、それだけトゲがなくなって幸せになってるのかなと思うと、嬉しい気もします。
「青い紅玉」は正典もグラナダ版も予習済だったんですね。
もし私の記述に変な箇所があったら指摘して下さいませね。
おー、やっぱり前髪下ろしたホームズ、お気に入りでしたか・・・・
そうなんですよね、大人の男の色気(セクシーという表現とは微妙に違う様に
思うのですが)感じさせられますよね。 うん、良かった!私だけじゃなかった
んですね。 ジャーロックはまだまだひよっこ→ホント、そんな感じ、残念ながら
まだ子供なんですよね。
やはりベッドは狭かったですか。 The Sign of Fourの時から落ちるんじゃな
いかと余計な心配妄想をしてました、何しろ変態なので (-_-;)
ところで、「誰がカインを殺したか」読み始められたんですって?
わー嬉しいな~、有難うございます!って私がお礼を言うのも変ですが(苦
笑) 篠田先生に成り代わり(余計なお世話)お礼を申し上げます。
あそこでシャーロックの話題を聞けるとチョット感動ですよね。
篠田先生相当BBC版に入れ込まれている様です。 嬉しいですね。
京介丸くなったでしょ? 40歳と言う年齢になり、心に抱え込んだ闇も以前よ
り薄らいできた感じがして、そして何より思いやる神代教授、深春、蒼等周囲
の人々が居たからこそだとおもうのですが、今回の作品はほのぼのして以前
の様に胸が痛くなる様な展開では無かったことが嬉しいです。
蒼が随分大人になって京介やゆきの事を思いやる様になっているのを見ると
時の流れを感じました。
いや~、ここで京介談をできるなんて何て嬉しいんでしょう。
全部読み終わられたら又感想聞かせて下さいませね。 お待ちしています。