The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『ヴィクター・フランケンシュタイン』

2020-11-01 | 映画
”Victor Frankenstein”

2015年 20世紀フォックス

この作品の事は全く知らなかったのですが、先日来Huluで配信開始となり初めて知りました。
日本では劇場公開されずDVDスルーの作品だったそうですね。

”フランケンシュタイン”関連作品は過去にも色々製作されていますが、今作も出演者がなかなか
豪華で大変興味があったので、一応押さえて置こうと思いました。

キャスト;
監督 : ポール・マクギガン
脚本 ; マックス・ランディス
製作 : ジョン・デイヴィス
製作総指揮 : アイラ・シューマン、デレク・ドーチー
原作 : メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」

出演:
ヴィクター・フランケンシュタイン : ジェームズ・マカヴォイ
イゴール・ストラウスマン : ダニエル・ラドクリフ
ローレライ : ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
ロデリック・タービン警部補 : アンドリュー・スコット
フランケンシュタイン伯爵 : チャールズ・ダンス
フィネガン・ウェイランド : フレディー・フォックス
デッドワイラー : マーク・ゲイディス


監督のポール・マクギガンは「シャーロック」、「ドラキュラ」等も手掛けた監督ですし、同じく
「シャーロック」関連で マーク・ゲイティス、アンドリュー・スコットが共演という点もなかな
か惹かれる点です。



ジェームズ・マカヴォイ、ダニエル・ラドクリフは今更説明の必要は無いので省きますが、ちょっと
気になるフレディー・フォックス(ローレンス・フォックスの従兄弟)も出演していますね。

さて、作品の概要ですが、

サーカスで育った背中に奇形があるピエロの男は名前も無く他の皆から疎まれていたが、医学に興
味を持ち独学で知識を持っていた。
ある日密かに思いを寄せる空中ブランコ乗りのローレライが事故に遭い瀕死の重傷を負ってしまう。
必死で治療を施すピエロを偶然観ていた医学生のヴィクター・フランケンシュタインは彼の才能に
気付き自宅に匿い背中の奇形に治療を施し、行方不明だという友人の名前であるイゴールを彼に与
える。



ヴィクターは人間の手で生命を創造するという研究に熱中しており、イゴールの知識を利用し助手
として研究を進める。
一方イゴールは背むし男の事件を追っていたタービン警部補から疑惑を持たれ、執拗に追われるよ
うになる。



一方怪我が回復したローレライは退院後歩イマン伯爵の世話になっていたところ、イゴールと再会
し次第に親しさを強める2人。

大学で発表された ヴィクターが動物の臓器を繋ぎ合わせて作り上げた怪物ゴードンは意志を持た
ない失敗作であった。
 


ヴィクターは幼い頃兄を亡くし、その事が命の再生という事に執念を燃やしていたが、それは兄の
死に対する後ろめたさ、罪悪感に加え、ないがしろにされている父へ見返したい思いも原因なので
はないかと思われる。

ゴードンの失敗を見ていたフィネガンが出資を申し出、彼の居城で新しい怪物プロメテウスを作り、
雷のエネルギーで命を吹き込もうとするヴィクター。
一方フィネガンから殺されかけたイゴールは、ローレライと共にヴィクターの後を追い計画を中止
させようとするも、エネルギーを注入された怪物は暴走し、フィネガンや追って来たタービン警部
等を殺してしまう。
イゴールが気を失っている間に、ヴィクターは行方をくらませた。

ってな感じの流れなのですが、

ハリー・ポッターのダニエル・ラドクリフが背中に奇形のあるピエロ姿での登場という、かなりイン
パクトのある出だし、又”X-MEX” シリーズでプロフェッサーXを演じていたジェームズ・マカヴォイ
が狂気の天才という2人の共演という配役は素晴らしいのですが、ホラーの要素もありながら、ヴィク
ターとイゴールの友情、イゴールとローレライのラブストーリー、あり、一応イゴール視点で描かれ
ている様なのですが視点が散漫になっている様に感じられました。

ヴィクターも怪物を作る狂気はあまり感じられず、むしろタービン警部の執拗な追跡は説得力に欠け、
むしろこの警部に狂気を感じさせられます。

折角の2大人気俳優を起用し、2人の演技が素晴らしいのですが プロットがイマイチなのか少々残念
な内容になっていました。
そんなせいか、日本では劇場公開されずDVDスルーとなった作品です。

ただ、最後のシーンでヴィクターを見ると、もしかして続編を作りたかったのでは?と思わせられ
たのですが・・・・・。

追加:

出演者のところで書いた様に、「シャーロック」関連の顔ぶれでは、
タービン警部のアンドリュー・スコットはこの作品でも狂気を帯びた表情で、もう殆んどモリアー
ティーにしか見えなかった(特に「忌まわしき花嫁」の時のイメージ)。最後は殺されるし。



又、テッドワイラー役のマーク・ゲイティスもセリフもほんの数える程の数シーンのみの出演。
おまけにやはり殺されちゃうし。
そうそう、それからほんのチラッとですが、モリーちゃんのルイーズ・ブリーリーも出てましたね。
あれ?と思ったらほんの一瞬、ワンカット位? セリフも一言あったかどうかという位で殆ど気付
かないかも・・・・位の位置でした。
皆なんかなぁ・・・・。

それから、
「フランケンシュタイン」と云えば、過去にもその他にも多くの作品が作られていますが、個人
的には何と言ってもコレですね。



2011年 NTライブのベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーがフランケンシュ
タインと怪物を交互に演じた作品。

又、原作者のメアリー・シェリーがフランケンシュタインを生み出した経緯を描いた「メアリー
の総て」という作品もあります。(未だ観ていませんが)







1 コメント

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どうにもホラーとか (Abi)
2020-11-01 20:07:52
怖い映画は苦手なんです、、、お子様志向なんですかね、、、
もう一つのフランケンシュタインの配役どちらもシャーロックですね。
今集結と猟犬図書館に予約中です。
イギリスもまた木曜日からロックダウンですって?ドラマの撮影また遅れるのでしょうね。でももうすぐモースの字幕版見られるのが楽しみです。
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