グラナダ版 ”The Naval Treaty” (1)
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The Adventure of Sherlock Holmes S01E03
(1984年放送)
久し振りの「グラナダ版」です。 ホームズのお誕生日には間に合わせられませんでしたけど・・・。
これまでは 何らかの形でBBC版に引用、踏襲された作品を取り上げて来たのですが、このエピ
ソードは余り影響していない作品です。
グラナダ版としては、「ボヘミアの醜聞」、「踊る人形」に続き、S1の3作目ですので ワトソン
も初代のデヴィッド・バークです。
ジェレミーは当時50歳位? ヘアースタイルも後年の様にオールバックでは無く柔らかな感じ、
又ヘアーカラーも明るめ、兎に角若々しくて麗しいのです。
大雑把ですがあらすじを書いていきます。
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冒頭221Bでは ホームズが何やら実験中。
珍しく髪の毛がチョット乱れてます。 そしてテーブルの上は齧りかけのリンゴや雑多の物に溢れ
部屋の中も散らかし放題。
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そんな時に大声でホームズの名前を呼びながらワトソンが訪ねてきます。(※ 正典では「4人の署名」
のメアリー・モースタンと結婚した直後の事件とされているのですが、”グラナダ版”ではワトソンは
メアリー・モースタンと結婚していないので 取りあえず別居しているという事で・・・)
部屋の中の様子を見て呆れた様なワトソンがふと壁を見ると ”V.R.” と撃ち込まれています。
(※ このあたり冒頭部分は正典「マスグレーブ家の儀式書」でワトソンがホームズの人物像に
触れて語っている中で困った点に触れた部分なのですが、
曰く
部屋は散らかし放題にする、壁に”V.R.”『Victoria Regina ; ヴィクトリア女王のラテン語
表記』を撃ち込む、ペルシャスリッパにタバコを入れている・・・等々。 ところが、この”タバ
コはペルシャスリッパにあるから・・・”のホームズのセリフは字幕では『タバコは何時もの場所
に・・・』と流されています。せっかく大事なセリフなのに・・・。
(※ この壁の”V.R.”弾痕に関しては、以前も何度も触れましたが、数多くの他ホームズ作品でも
引用、踏襲されています。 BBC版は現代版ですので、流石にここは変更してスマイルマークに
撃ち込む・・・になっています)。
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実験の結果「平凡な殺人事件だ」とビリーに電報を打つようにハドソンさんに頼んだホームズは椅
子に座り(お行儀悪いですが この座り方時々見かけます)、ワトソンに向かい「君が持って来
たものの方が面白そうだ」と言います。
(気付いてくれたか?のワトソンは嬉しそう)。
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ワトソンは、幼馴染のパーシー・フェルプスから受け取ったという手紙をホームズに読むようにと。
フェルプスは優秀な男で ケンブリッジ大学を出て 叔父のホールドハースト卿のコネを使って外
務省に入った。
彼はワトソンの2級下で(正典では2級上だったと思うけど・・・)、当時 ”オタマジャクシ”と呼
ばれていた(”オタマジャクシ”っていうあだ名はどうなの?(笑) ワトソンは、彼は名門の家柄
のせいで何時も学校の皆にいじめられていたのだと云います。
そして手紙によれば、ある不運に見舞われて ワトソンの友人であるホームズに会わせてもらえな
いだろうかと書かれています。
ホームズはこの手紙が女性の筆跡である事を見抜き、ワトソンに「事件の始まりには依頼人の周囲
に風変わりな人物がいる事を知ることが多い」と言いますと、ワトソンは「興味がわいたか?」と
嬉しそう。
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「ご名答」と言いながら、直ぐに出掛ける準備を始めるホームズ。
すると、
JW : 僕は仕事が・・・・・。
SH : そうか。 君の仕事がこの事件より面白いのなら。
JW : 僕の仕事は丁度暇な時期だと云おうとしたんだ。(チョット慌て気味に)
SH : よろしい。 (張り切ってるホームズをみて思わず頬がゆるむワトソン)
ホームズは 君の友人の外交官と代筆した女性に是非会いたいと支度を始めます。
支度をしながら大声で「お湯を」とハドソンさんを呼ぶホームズ(ハドソンさんをこき使ってる)。
(何てこと無いシーンなのですが、最後の場面にリンクしています)
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フェルプスの屋敷に到着したホームズとワトソンは庭でジョセフ・ハリソンという男に会う。
彼は妹のアニーがフェルプスの婚約者であり、彼女が2ケ月もの間フェルプスの看病をしているの
だと語ります。
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2人が案内された部屋では、すっかりやつれ果て、顔面蒼白、目の下にくまが出来たヘロヘロ状態
でアニーに付き添われ寝椅子に横たわるフェルプスが。
ワトソンとの再会を喜ぶフェルプスが詳細を話し始めます。
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叔父であり、外務大臣であるホールドハースト卿から重要な任務を与えられるようになったフェル
プスは 10週間前の5月23日に部屋に呼びつけられ、イタリアとイギリス館で締結された海軍条約
の原本の写しを書き出すように指示されます。
困った事に情報が漏洩し、フランスとロシアは内容を入手したがっているが これ以上の漏洩は避け
なければならないと。
事務所で誰にも見られないように写しを作り、作業後原本と写しを机の引き出しに入れ鍵をかける
様に、そして明朝自分に直接渡す様にと指示されました。
事務室に戻り、同僚のゴローが帰宅するのを待ちかねて写しを作る作業を始めるも、外交文書はフ
ランス語であり なかなか捗らず、9時頃になっても全体の3分の1しか進んでいなかった。
フェルプスは急いで作業を終わらせ 婚約者の兄であるジョセフと11時の汽車で一緒に帰るつもり
だったのだと云います。
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眠くなったのでコーヒーを頼もうと用務員のタンジー氏を呼んだのだが 暫らくしてやってきたの
は彼の妻である掃除婦だった。(スゲーおばさん!)
いくら待ってもコーヒーが届かないので、階下のタンジー氏を訪ねると 居眠りをしていて慌てて
飛び起きたタンジー氏。 その時誰もいない筈のフェルプスの部屋からの呼び出しベルが鳴る。
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慌てて部屋に駆け戻ると条約文書が消えていた。 階下に降りた時に部屋に鍵をかけ忘れたフェルプス。
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フェルプスは事務所の見取り図をホームズとワトソンに渡します。
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廊下ですれ違った人も部屋にも廊下にも誰も居なかった。 建物内にも隠れる場所も無い。
チャールズ・ストリートに面する入口の扉の鍵が開いていた事。 外に人影はなく9時45分を告げる
ビッグ・ベンの音が聞こえた事等をホームズに話すフェルプス。
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重要な手がかりだと云いシャツのカフスにメモを書くホームズ(※ これも正典に書かれているホームズ
の癖の1つで色々なパスティーシュにも踏襲されています)
・・・・・ to be continued です。
→ グラナダ版『海軍条約事件』: (2)
● 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index
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The Adventure of Sherlock Holmes S01E03
(1984年放送)
久し振りの「グラナダ版」です。 ホームズのお誕生日には間に合わせられませんでしたけど・・・。
これまでは 何らかの形でBBC版に引用、踏襲された作品を取り上げて来たのですが、このエピ
ソードは余り影響していない作品です。
グラナダ版としては、「ボヘミアの醜聞」、「踊る人形」に続き、S1の3作目ですので ワトソン
も初代のデヴィッド・バークです。
ジェレミーは当時50歳位? ヘアースタイルも後年の様にオールバックでは無く柔らかな感じ、
又ヘアーカラーも明るめ、兎に角若々しくて麗しいのです。
大雑把ですがあらすじを書いていきます。
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冒頭221Bでは ホームズが何やら実験中。
珍しく髪の毛がチョット乱れてます。 そしてテーブルの上は齧りかけのリンゴや雑多の物に溢れ
部屋の中も散らかし放題。
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そんな時に大声でホームズの名前を呼びながらワトソンが訪ねてきます。(※ 正典では「4人の署名」
のメアリー・モースタンと結婚した直後の事件とされているのですが、”グラナダ版”ではワトソンは
メアリー・モースタンと結婚していないので 取りあえず別居しているという事で・・・)
部屋の中の様子を見て呆れた様なワトソンがふと壁を見ると ”V.R.” と撃ち込まれています。
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(※ このあたり冒頭部分は正典「マスグレーブ家の儀式書」でワトソンがホームズの人物像に
触れて語っている中で困った点に触れた部分なのですが、
曰く
部屋は散らかし放題にする、壁に”V.R.”『Victoria Regina ; ヴィクトリア女王のラテン語
表記』を撃ち込む、ペルシャスリッパにタバコを入れている・・・等々。 ところが、この”タバ
コはペルシャスリッパにあるから・・・”のホームズのセリフは字幕では『タバコは何時もの場所
に・・・』と流されています。せっかく大事なセリフなのに・・・。
(※ この壁の”V.R.”弾痕に関しては、以前も何度も触れましたが、数多くの他ホームズ作品でも
引用、踏襲されています。 BBC版は現代版ですので、流石にここは変更してスマイルマークに
撃ち込む・・・になっています)。
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実験の結果「平凡な殺人事件だ」とビリーに電報を打つようにハドソンさんに頼んだホームズは椅
子に座り(お行儀悪いですが この座り方時々見かけます)、ワトソンに向かい「君が持って来
たものの方が面白そうだ」と言います。
(気付いてくれたか?のワトソンは嬉しそう)。
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ワトソンは、幼馴染のパーシー・フェルプスから受け取ったという手紙をホームズに読むようにと。
フェルプスは優秀な男で ケンブリッジ大学を出て 叔父のホールドハースト卿のコネを使って外
務省に入った。
彼はワトソンの2級下で(正典では2級上だったと思うけど・・・)、当時 ”オタマジャクシ”と呼
ばれていた(”オタマジャクシ”っていうあだ名はどうなの?(笑) ワトソンは、彼は名門の家柄
のせいで何時も学校の皆にいじめられていたのだと云います。
そして手紙によれば、ある不運に見舞われて ワトソンの友人であるホームズに会わせてもらえな
いだろうかと書かれています。
ホームズはこの手紙が女性の筆跡である事を見抜き、ワトソンに「事件の始まりには依頼人の周囲
に風変わりな人物がいる事を知ることが多い」と言いますと、ワトソンは「興味がわいたか?」と
嬉しそう。
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「ご名答」と言いながら、直ぐに出掛ける準備を始めるホームズ。
すると、
JW : 僕は仕事が・・・・・。
SH : そうか。 君の仕事がこの事件より面白いのなら。
JW : 僕の仕事は丁度暇な時期だと云おうとしたんだ。(チョット慌て気味に)
SH : よろしい。 (張り切ってるホームズをみて思わず頬がゆるむワトソン)
ホームズは 君の友人の外交官と代筆した女性に是非会いたいと支度を始めます。
支度をしながら大声で「お湯を」とハドソンさんを呼ぶホームズ(ハドソンさんをこき使ってる)。
(何てこと無いシーンなのですが、最後の場面にリンクしています)
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フェルプスの屋敷に到着したホームズとワトソンは庭でジョセフ・ハリソンという男に会う。
彼は妹のアニーがフェルプスの婚約者であり、彼女が2ケ月もの間フェルプスの看病をしているの
だと語ります。
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2人が案内された部屋では、すっかりやつれ果て、顔面蒼白、目の下にくまが出来たヘロヘロ状態
でアニーに付き添われ寝椅子に横たわるフェルプスが。
ワトソンとの再会を喜ぶフェルプスが詳細を話し始めます。
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叔父であり、外務大臣であるホールドハースト卿から重要な任務を与えられるようになったフェル
プスは 10週間前の5月23日に部屋に呼びつけられ、イタリアとイギリス館で締結された海軍条約
の原本の写しを書き出すように指示されます。
困った事に情報が漏洩し、フランスとロシアは内容を入手したがっているが これ以上の漏洩は避け
なければならないと。
事務所で誰にも見られないように写しを作り、作業後原本と写しを机の引き出しに入れ鍵をかける
様に、そして明朝自分に直接渡す様にと指示されました。
事務室に戻り、同僚のゴローが帰宅するのを待ちかねて写しを作る作業を始めるも、外交文書はフ
ランス語であり なかなか捗らず、9時頃になっても全体の3分の1しか進んでいなかった。
フェルプスは急いで作業を終わらせ 婚約者の兄であるジョセフと11時の汽車で一緒に帰るつもり
だったのだと云います。
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眠くなったのでコーヒーを頼もうと用務員のタンジー氏を呼んだのだが 暫らくしてやってきたの
は彼の妻である掃除婦だった。(スゲーおばさん!)
いくら待ってもコーヒーが届かないので、階下のタンジー氏を訪ねると 居眠りをしていて慌てて
飛び起きたタンジー氏。 その時誰もいない筈のフェルプスの部屋からの呼び出しベルが鳴る。
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慌てて部屋に駆け戻ると条約文書が消えていた。 階下に降りた時に部屋に鍵をかけ忘れたフェルプス。
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フェルプスは事務所の見取り図をホームズとワトソンに渡します。
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廊下ですれ違った人も部屋にも廊下にも誰も居なかった。 建物内にも隠れる場所も無い。
チャールズ・ストリートに面する入口の扉の鍵が開いていた事。 外に人影はなく9時45分を告げる
ビッグ・ベンの音が聞こえた事等をホームズに話すフェルプス。
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重要な手がかりだと云いシャツのカフスにメモを書くホームズ(※ これも正典に書かれているホームズ
の癖の1つで色々なパスティーシュにも踏襲されています)
・・・・・ to be continued です。
→ グラナダ版『海軍条約事件』: (2)
● 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index
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