宮古島の地下ダム資料館に行ってきました。
宮古島は、川がありません。表面に水を透しやすい石灰岩(帯水層)があり、その下に水を透しにくい島尻層群(不透水層)があります。今までは浸透した水は湧き水として海に流れ出ていましたが、地下に壁を造りその水をせき止める事によって、農業用などに利用出来るようになりました。地下ダム見学施設ではこの様子が案内板や音声案内などで見学できるようになっています。
従前、石灰岩の中に浸透した地下水は、湧き水として海に流れ出ていたが、地下ダムを建設し、地下に壁を造り、その水をせき止めることにより、農業用水として確保するとともに、宮古島のあらゆる水源地に水を循環させることが可能となった。具体的には、宮古島では断層によりいくつもの地下谷が形成されており、この地下水が流れる帯水層を締め切ることで、地下水位を堰上げ水を利用する仕組みである。
宮古島市地下ダム資料館では、宮古島の地層断面模型や、地下深度70mの実物ボーリングコアー等を展示し、大型地下ダムの建設技術や構造、地下水のメカニズム、そして宮古島の人々の暮らしについて、館内の展示や説明を通じて、宮古島の歴史や風土、そして人々の暮らしと地下ダムの役割について勉強できます。
水利施設整備事業でも、スプリンクラーや高台から高低差を利用して地下水を配水するファームポンドなど本州ではあまり見ることの出来ない施設整備。