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またおきた。

2007-01-26 21:20:00 | ビジネス
 昨日は建築士会の支部の新年会及び講演会が行われた。

 会長の挨拶の中で「姉歯事件で去年は建築士として大変な年であったが、今年は誇りをもってがんばろう」とあった。

 夜も遅く帰ってきたのでその日のニュースは見ることはなかったが、今朝になって朝刊を見たら、また構造疑惑の記事が新聞に載っていた。

 女性社長を前面に出し、派手な広告で目立つ「某ホテルチェーン」の建物が数ヶ所その構造建築士によって偽装されていたらしい。

 女性社長は「自分にとっては全く身に覚えのないこと」と言っていたがこれから真相が明らかになるだろう。


 しかし、なぜこのような事件が次から次へと起こるのだろう。

 私から見ると不思議でならない。

 なぜなら、このようなことをしても通常であれば設計士には何のメリットもないからである。数式をなおして構造計算をしても、その設計士には利益をもたらさないからである。鉄筋を減らして材料を少なくして儲かるのはオーナーか建設会社しかないからである。なにかが設計士にプレッシャーを与えているのは間違いない。

 自分でもホテルを経営しているし、普段は建築の設計はしているのだが、意匠や設備は予算によって変えることはあっても、構造だけは手を加えてはいけないと思っている。それは【建築】として《生命を守る》という一番の重要部分がそこにあるからだ。

 その為にその部分は過剰なほどの施しをしても良いと考えている。

 住宅でも単価の安い「魅惑」のハウスメーカーやビルダーが存在するが、そのようなものは「なにかあるぞ」と思った方がよい。

 消費者ももう少し考えてくれたら、結果はわかってくるのになあと思うのは私だけだろうか。