大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

東電が公開した事故当時の動画

2012-08-09 17:30:00 | 原子力関係
2012年08月06日
東電が公開した事故当時の動画
より転載

 東京電力が、一年以上前の事故当時の動画をようやく公開しました。最初はないと言っていたにもかかわらず、いろいろあってようやく出てきました。これは、飛行機事故のブラックボックスと同じ。世界中に関係する問題ですから、もはや東電の所有物ではありません。公開するしないというよりも、この動画は世界の財産です。すべて、英語で公開しなければならない性質のものです。

この免震重要棟ができたのは、2010年7月です。このような最新鋭の情報機器を作っていながら、なぜ手動の録画方式なのか。そして、また音声のみ削除できる機能がついているのはなぜか。この工事を請け負った会社の仕様書を確かめれば、誰がウソをついているのか直ちにわかるはずです。そしてまた、7日足らずでハードディスクがいっぱいになるものでしょうか。こんなにも画質が悪い録画でなぜたった3-4日しかフルで録画できないのか。疑問が残るところです。動画はふざけた形で始まります。

 どうやら、2Fで取った録画、本店で取った録画は、音声がなぜかしら抜けるそうです。一体何のためのテレビ会議なんでしょうか。議事録を作るためにも絶対に必要なはずなのに、そんなことしか考えていない。この程度の危機管理能力の会社には、原発を操作する資格がないのはあきらかでしょう。

これでは何の検証もできません。まったく何の検証もです。

8:00頃

この時の実際の爆発映像


吉田「本店大変大変です、三号機爆発がおこりました水蒸気爆発だとおもいます」
小森「はい、緊急連絡」
吉田「はい、免震重要棟の中では分からないんですけど、地震とは明らかに違う横揺れと縦揺れが来まして、地震のような後揺れがなかったということで、これは多分、1号機と同じ爆発だと思います」
報告『ガンマ、中性ともに変化ありません。」(非常に浮いている発言。私はあとから改ざんしたようにしか聞こえない。)

ところが、90万テラベクレルのウソにかきましたが、その時に現場にいた自衛隊員の服の線量がものすごいと書かれています。

隊員は3号機の爆発に巻き込まれていた。線量計を近づけると毎時1ミリシーベルトもあった。明細服を切り裂いて裸にしてシャワーを浴びてもらいました。切り捨てた服の線量計が次々になりました。警報の設定値は20ミリシーベルト(中日新聞)
服の線量が上がっているのに、なぜガンマが上昇していないのか。ガンマが上がらずに服の線量がものすごく高くなることがどうしたら起こりえるのでしょうか。
 結局考えられるのはこの脈絡のない「ガンマ・中性子ともに変化なし」の音声がウソという以外にありません。かなり重要な発言であるにもかかわらず、本店、サイトともに誰の連絡かと言った確認が一切ありません。不自然そのものです。専門家が、声紋などを分析すれば、この部分の不自然さは直ちに明らかになると思いますが・・
 私の分析では、わざわざこういった発言を入れていること自体、東電の意図が隠されています・・すなわち、ガンマ、中性子ともに上昇の隠蔽・・(三号機の核爆発説の決定的証拠になってしまいます)

続きは2012年08月06日
東電が公開した事故当時の動画
をどうぞ

「大変です、爆発です」=吉田前所長、緊迫の報告―画面大揺れ・東電映像

2012-08-09 17:00:00 | 原子力関係
「大変です、爆発です」=吉田前所長、緊迫の報告―画面大揺れ・東電映像より転載
時事通信 8月6日(月)17時59分配信
 「爆発が今、起こりました」。史上最悪の原発事故から1年5カ月。東京電力が6日公開したテレビ会議の映像には、福島第1原発で3号機原子炉建屋が水素爆発した瞬間の幹部らの緊迫したやりとりが生々しく残されていた。
 3号機は昨年3月14日午前11時1分、同12日の1号機に続き水素爆発を起こした。その瞬間、1~4号機の北側にある免震重要棟の緊急時対策室に設置されたカメラは大きく縦に揺れた。
 「本店、本店、大変です、大変です」。対策室にいた吉田昌郎所長(当時)の呼び掛けが響く。「多分水蒸気だと思います。爆発が今起こりました。11時1分です」。叫ぶように報告すると、「11時1分、了解です。緊急連絡します」と冷静な声が流れた。
 吉田所長は「免震重要棟では分からないのですけれど」と前置きし、「地震とは明らかに違う横揺れで、地震のような後揺れがない。1号機と同じ爆発だと思います」と報告。清水正孝社長(同)らが詰める東電本社の非常災害対策室も緊迫した空気に包まれた。
 免震重要棟の緊急時対策室では「3号機のパラメータを見てくれ」「中性子に変化ありません」と声が飛び交った。続いて「まず退避と安否確認をしてください」「津波も来るという警報があるので、なるべく早く引き揚げてください」との指示も聞こえた。
 公開された映像には12日午後の1号機や15日朝の4号機の爆発時の様子も含まれていたが、音声はなかった。免震重要棟に最も近い1号機が爆発した際、緊急時対策室の映像はさらに大きく揺れ、落下した天井の一部を職員が振り払う場面もあった。 

イラン核施設へのサイバー攻撃は米とイスラエル ウイルス共同開発

2012-08-09 16:00:00 | 学習
イラン核施設へのサイバー攻撃は米とイスラエル ウイルス共同開発より転載
2012.6.2 10:37 MSNニュース

 【ワシントン=犬塚陽介】米紙ニューヨーク・タイムズは1日付で、イラン中部ナタンツのウラン濃縮施設を襲ったコンピューターウイルス「スタックスネット」を米国とイスラエルが共同開発し、ブッシュ前政権から計画を継承したオバマ大統領がサイバー攻撃を了承、遠心分離器の一部を使用不能に追い込んでいたと伝えた。

 同紙によると、サイバー攻撃は2006年、「オリンピック・ゲーム」の暗号名で始まった。当時からイスラエルはイランの核施設攻撃を検討しており、実行を思いとどまらせるためにも、米国はウイルスの共同開発を選択したという。

 初めて実施した08年の攻撃は小規模だったが、遠心分離器が制御不能となり、イラン側は原因を究明できぬまま職員を解雇するなどの混乱に陥った。

 だが、10年夏、ナタンツの技術者が感染したパソコンを施設外に持ち出し、ウイルスが外部に流出して存在が発覚。オバマ大統領はバイデン副大統領、中央情報局(CIA)のパネッタ長官(当時)らと計画中止を検討したが、イランの核開発やイスラエルによる施設への空爆を阻止する有効な手段が他になく、最終的に攻撃継続を決定した。

 直後の大規模攻撃では、遠心分離器5000基のうち、1000基を一時的に使用不能に追い込むことに成功。政権高官は1年半から2年にわたってイランのウラン濃縮計画の遅延に成功したと分析しているという。

 同紙によると、オバマ政権はサイバー攻撃を1940年代の核兵器、50年代の大陸間弾道ミサイル、2000年代の無人機と並んで「米国を新たな領域」に進める兵器と認識していたと伝えた。アーネスト大統領副報道官は1日、報道内容について「コメントできない」と述べた。

アメリカ・イスラエル共同開発ウイルス イラン核施設をサイバー攻撃

2012-08-09 15:00:00 | 学習
アメリカ・イスラエル共同開発ウイルス イラン核施設をサイバー攻撃より転載
アメリカとイスラエルが共同開発したウイルス「スタックスネット」によって、イランの核施設を攻撃しダメージを与えていた、とニューヨーク・タイムズが伝えています。

続きは以下。

▼時事ドットコム:対イラン、サイバー攻撃続行=米大統領、前政権から継承-NYタイムズ

『【ワシントン時事】1日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、オバマ大統領がブッシュ前政権からイランのウラン濃縮施設に対するサイバー攻撃計画を継承し、2010年夏に攻撃の一端が明るみに出た後も、極秘に作戦続行を命じていたと報じた。」 

ニューヨーク・タイムズが報じていますね。アメリカは、海、宇宙、サイバー空間の3つに今後軍事的に力を入れることを明言しているわけで。まあそうだろうなと。海軍の縮小傾向がある中で、当然サイバー空間に力を入れるだろうなと。

何度もこのブログで言及していますが、サイバー戦争を作り上げたのはアメリカなわけです。LANを普及させたのはアメリカなわけですから。つまりはサイバー空間という戦場は米によって設定されたとみなせるのではないかと僕は思っています。

『 イランでは10年、ナタンツのウラン濃縮施設のシステムがコンピューターウイルスに感染し、遠心分離機の一部が破損した。ウイルスは「スタクスネット」と名付けられ、米国とイスラエルが仕掛けたサイバー攻撃とみられていたが、米政府はこれを認めていない。』

アメリカ政府は認めていないと。ニューヨーク・タイムズの報道の情報源はどこなんでしょうか。興味がありますが、この報道からはわかりません。

今ちょうどイスラエルを褒め称える本を読んでいます。

これを読む限り、イスラエルにおいてITのイノベーションが進むのはごくごく自然な流れで。ざっくりいうと、軍の技術を民間に転用することが世界一行われている国ですね。セキュリティー分野でもそう。福島原発のセキュリティーはイスラエル企業によって行われているわけで。でもこれって日本だけの話ではないのですね。中国にも中国が経済大国になるずっと前からイスラエル企業は進出しているわけで。

話は報道に戻して。

『 同紙によると、イランの核施設に対するサイバー攻撃計画はブッシュ前政権時代の06年に「オリンピック・ゲーム」の暗号名で開始。イスラエルとの協力で、コンピューターに侵入し、遠心分離機の回転速度を操って分離機を破損させるサイバー兵器を開発した。』

サイバー兵器というのはつまりはウイルスのようなものなわけです。

『 オバマ大統領は計画を引き継いだが、10年夏、プログラム上のエラーからウイルスがナタンツの核施設外に流出。その存在が明らかになったため危機管理室で対応を協議、攻撃計画の続行を決めた。』

かなり具体的に内部の事情を書いていますね。と言うことは、ニューヨーク・タイムズはオバマ政権内からのリークを受けて報じたのかな(推測)。

では続報を見ていきます。

▼イランへサイバー攻撃指示 米大統領、核施設標的に  :日本経済新聞

『1日付のニューヨーク・タイムズ紙が米政府高官らの証言に基づき、ホワイトハウスの作戦司令室内でのやりとりなど作戦の全容を報じた。

アーネスト大統領副報道官は記事の内容について「コメントできない」と述べた。』

やはり、政府内からの証言が元になっているのですね。だけども、アーネスト大統領副報道官は事実と認めないという対応です。

『同紙によると、オバマ政権は、攻撃によってイランの核開発を1年半から2年遅らせることができたと分析。大統領は米国によるサイバー攻撃が表面化すれば、テロ組織などの対米攻撃を招くと懸念したが、イランの核開発を止める選択肢は他にないと結論づけた。』

つまり、現在のイランの核濃縮関連の報道なわけです。アメリカはこれまでも実は頑張ってきたというわけですね。そういう目で見ると、この情報は、アメリカ政府が正しいことをしているということをアメリカ国内あるいは世界に向けて発信する意図があると。

本日の報道で、アメリカの雇用情勢が悪化していることが伝えられていますが、一方イランに対してはオバマは頑張ってきたんだよと、いうわけです。

それにしてもサイバー戦争って、実際の戦争みたいにわかりやすくないわけで、ひょっとするとアメリカ国民をメディア・コントロールしづらいのかもしれないなあと思ったりします。アメリカ人ってドカーンとかわかりやすいものが好きですからねえ。サイバー空間で頑張ってるというアピールでどこまで国民を洗脳できるんでしょうか。

『政権内には、北朝鮮の核施設などを狙ったサイバー攻撃も可能との見方もあるという。』

核ミサイル持ってるから攻撃できるんだよという脅し、と同じようにサイバー攻撃があるわけですね。抑止力としてのアピールのようです。

次の産経はかなり詳しく伝えています。

イラン核施設へのサイバー攻撃は米とイスラエル ウイルス共同開発 - MSN産経ニュース


『イラン中部ナタンツのウラン濃縮施設を襲ったコンピューターウイルス「スタックスネット」を米国とイスラエルが共同開発し、ブッシュ前政権から計画を継承したオバマ大統領がサイバー攻撃を了承、遠心分離器の一部を使用不能に追い込んでいたと伝えた。』

はっきりと、米国とイスラエルが共同開発していると述べていますね。

話はすこしそれますけれども、軍事において、アメリカは民間企業と協力して行なっていますね。軍産複合体と言われるやつです。

で、宇宙開発もそう。NASAがやってたことを民間に行わせています。先日のロケットは民間企業が開発したものですね。

でさらに、サイバー空間もそう。軍事LANを民間に譲り渡して普及させているわけで。そこからGoogle、Facebookが出てきたわけです。GoogleやFacebookはイスラエル企業と手を結びたがってきたわけで。

そういう目線で見ると、サイバー空間軍産複合体、というものがあるのだとしたら、それはどの企業が担っているのだろうかと僕は思うのですね。Google、Facebookなどはどのようにそういうものと絡んでいるのかと。

『同紙によると、サイバー攻撃は2006年、「オリンピック・ゲーム」の暗号名で始まった。当時からイスラエルはイランの核施設攻撃を検討しており、実行を思いとどまらせるためにも、米国はウイルスの共同開発を選択したという。』

イスラエルが直接軍事攻撃攻撃しようとしていたところに、アメリカが一緒にウイルスを開発して、サイバー空間で攻撃しようと持ちかけたということか。

『初めて実施した08年の攻撃は小規模だったが、遠心分離器が制御不能となり、イラン側は原因を究明できぬまま職員を解雇するなどの混乱に陥った。

 だが、10年夏、ナタンツの技術者が感染したパソコンを施設外に持ち出し、ウイルスが外部に流出して存在が発覚。オバマ大統領はバイデン副大統領、中央情報局(CIA)のパネッタ長官(当時)らと計画中止を検討したが、イランの核開発やイスラエルによる施設への空爆を阻止する有効な手段が他になく、最終的に攻撃継続を決定した。』

パソコンを施設外に持ちだしたことで、ウイルスの存在がわかったと。

で、サイバー攻撃によって、イランの核開発・イスラエルの空爆などを回避できたと。サイバー攻撃は優れた手段であると主張しているわけですね。

『 直後の大規模攻撃では、遠心分離器5000基のうち、1000基を一時的に使用不能に追い込むことに成功。政権高官は1年半から2年にわたってイランのウラン濃縮計画の遅延に成功したと分析しているという。』

これもまあサイバー攻撃の成果を伝えているという意味において、オバマ大統領の判断は間違えていなかったということを伝えているわけです。

『同紙によると、オバマ政権はサイバー攻撃を1940年代の核兵器、50年代の大陸間弾道ミサイル、2000年代の無人機と並んで「米国を新たな領域」に進める兵器と認識していたと伝えた。』

ま、そういうことですね。

僕らが当たり前のように利用しているLANがこのように使われているということです。先程も書きましたが、LANは軍事のためにアメリカが世界に普及させた わけです。すべてのIPアドレスはアメリカが把握しているわけで。中東の民主化はFacebookを用いて行われているわけで。

とりいそぎ、2012年6月2日13時49分時点での情報の差異のまとめです。

『原子力資料情報室通信』第457号(2012/7/1)より

2012-08-09 13:00:00 | 原子力関係
『原子力資料情報室通信』第457号(2012/7/1)よりより転載

福島第一原発事故収束作業
暴力団関連企業とその従業員の存在

双葉地方原発反対同盟代表 石丸小四郎

 「郡山警察署と双葉警察署は5月22日、(福島県)二本松市の住吉会系暴力団配下の組員5~6人を福島原発の災害復旧工事に建設作業員として従事させたとして幹部を労働者派遣法違反で逮捕したと発表した」と5月23日付け「福島民友」は伝えた。これに先立つ5月15日、「福島民報」は原発の請負事業に深く関わり、商工会長や福島県原子力発電所在町情報会議1)委員などの要職にあたった楢葉町の渡辺興業の社長が拳銃所持の疑いで逮捕されたことを伝えている。これらは、原発と暴力団の周辺にいる者が資金獲得のため経営する企業および役員・従業員とが深く関わっている実態を示し、東京電力という公益企業が、それを活用し相互依存関係にあることを物語るものである。


 日本では、“危険・きつい・汚い”の3K労働の現場は、暴力団組織に依存してきた歴史がある。原発も同様の軌跡をたどっている。

 資料1に示すように、会社数は第一原発で約350社。東京電力を頂点にプラントメーカー、東電・プラントメーカーの子会社、大手・中堅会社、小工事会社、ひとり親方などピラミッド型の多重構造で構成されている。



 原発は13ヵ月に1度の定期検査が義務付けられている。燃料の取り替え、点検工事、部品や消耗品の取り替え、改造工事や国の検査など当初は約3ヵ月間かけて実施していた。元請は日立・東芝・三菱重工の3プラントメーカーが受注し、各系列企業群に投げる。これに変化をもたらしたのが、1997年に国が推し進めた電力の一部自由化であった。これを機に東電は自社子会社を第一次下請けに投入し、修繕費などの徹底した絞り込みを行なうとともに、定検期間の短縮にしのぎを削るようになった。このとき、弱小企業は淘汰され、多重構造も数ランク減少したとされている。

 雇用形態・条件・期間・内容も上に行くほど好条件で下に行くほど不安定雇用となり、末端は日給5000円、社会保険や雇用保険も加入なしの使い捨て状態にある。

 ちなみに、現在の福島事故収束作業の末端報酬は日給8000円が相場だという。東電からは6~7万円出ているが、順次ピンハネされるため減少する。


福島第一原発での多大な被曝量

 原発労働者の多くは「福島第一原発は古く、汚染がひどい。作業場がせまく窮屈で、働きたくない」と語る。

 その背景には、米国から“実験炉”をつかまされ、1971年の運転開始当初から原子炉緊急停止(スクラム)、燃料被覆管のピンホールや亀裂、重要配管の応力腐食割れなどが頻発したことがある。そのため建屋内は、「放射能が降り積もる」と表現されるほど汚染が拡がり、社員からも悲鳴があがった。1976年に東電労組が行なったアンケートでは、被曝の不安から54%が転勤を希望、被曝労働は下請けに回すよう要求がでる事態となった。

 第一原発の1978年度の総被曝線量は80.47人・シーベルトと異常な高さとなった。70年代後半から80年代にかけて事故・トラブルが相次ぎ、被曝線量が高くなり、労働者にがん死やがん以外の病気が急増した2)。

 原発で長年働いてきた佐藤信広さん(故人)は、「原発の3K実態が暴力団・企業舎弟が存在感を増す下地になっている。この組織がぴったりはまる労働現場は他にない。命令と服従の関係が仕事をこなすときに力を発揮する。放射線管理区域に入るとき防護服に着替えるが、入れ墨で幅を効かせる。労働トラブルを力で押さえられる」と語った。

 私たちは05年10月の東電交渉で、佐藤さんと共に申し入れを行なった。

 「原発では雇用の多重構造の弊害が噴出している。暴力団関連企業や入れ墨をしている人物の雇用があり、公益企業として異常な実態となっている。健康診断書や印鑑の偽造、健康保険や厚生年金に加入させないなどの違法行為が横行している」3)との訴えに対し、東電の回答は「当所では工事請負契約上うたっているのは工事の品質管理、施工方法、竣工状況などであり、個人の身体や人格上の問題を契約に盛り込むことはできない。福島第一原発では反社会的勢力への対応のために、富岡警察署の次長を呼び協力企業を対象に講話を開催し、意識の高揚を図っている」と工事請負契約で逃げを打ったが、反社会的勢力の存在は暗に認めたという経緯がある。

 さらに、佐藤さんは「原発では労災隠しが常態化し、急病人が出ても救急車も呼ばず3時間も放置され、同僚の車で病院に搬送された経験をしている。その後、後遺症で身体障害者になった。私の経験では、原発内の労働災害は90%まで隠されている。また、暴力団関連企業とその舎弟が大手をふるう職場になっていて、原発内部で野球賭博や花札賭博が横行している事実を知っているか?東電の管理責任が問われている」と追及した。この会社、都合が悪くなると無言になる傾向があるが、このときもそうであった。

 1年後の06年、「東電で暴力団・企業舎弟をなんとか排斥しようとつとめたらしいが、逆に『やれるものならやってみろ!』と開き直られ、あきらめたらしい…」との情報が入ったので、再び交渉の中で追及したが、これについては認めようとはしなかった。

 東電は、原発内の違法行為と労災隠し、暴力団関連企業とその従業員の問題には頭を悩ませていたとみられる。前者は相当程度改善され、救急車も入るようになった。しかし、後者は多重構造に深く食い込み、現在も手がつけられていない状態にある。

 困難を極める福島第一原発事故収束作業の現場では、暴力団関連企業とその従業員らが存在感をより高める可能性を内包している。

1)この組織は2002年の東京電力によるひび割れ隠しを契機に作られた組織で、所在4町からそれぞれ5名の住民代表20名、学識経験者1名、東京電力第一・第二両所長の23名で構成された意見を聴く会として発足したもの。ここにオブザーバーとして原子力安全・保安院、資源エネ庁、福島県が入り、05年2月1日に初会合を開き、事故直前まで継続的に開催されてきた。

2)本誌353号(2003年11月1日発行)原発内被曝労働と国・事業者の責務 http://cnic.jp/files/353p5-8.pdf

3)本誌378号(2005年12月1日発行)原子力産業の衰退は原発の現場から http://cnic.jp/files/378p6-9.pdf

秋田県で「シェールオイル」確認、国内初試験生産へ 採算も見込める模様

2012-08-09 12:00:00 | 学習
秋田県で「シェールオイル」確認、国内初試験生産へ 採算も見込める模様より転載

TBSニュース

新たなエネルギー資源として注目されるシェールオイルが秋田県内で見つかり、
来年にも国内で初めての試験生産が始まる見通しになりました。

シェールオイルが見つかったのは、秋田県由利本荘市の「鮎川油ガス田」です。
石油やガスの採掘・生産会社「石油資源開発」が岩盤層を調査したところ、
およそ500万バレルの良質のシェールオイルが確認されたということで、
来年にも国内初の試験生産を始める予定です。

秋田県内にはほかにもシェールオイル田が複数あるとみられ、
最大で年間の石油消費量のおよそ1割にあたる採掘量が期待できるということです。

今後、本格的な生産に繋がれば、石油や天然ガスの埋蔵量が少ない
「資源小国」の日本にとって期待のエネルギー源となりそうです。

福島県民の声 1

2012-08-09 11:30:00 | 原子力関係
「福島県民の意見を聞く会」より転載

福島市
福島市の遠藤です。会社員です。
今日の朝刊に、わたしは、荒川のほとりに住んでいるんですかれども、
「福島市の荒川が日本一きれいな水に今年も選ばれました」という記事が載っていました。
水の中には山はだから流れて込んださまざまな放射性物質も入っているでしょうから、
通常の基準で綺麗だというふに言われても、全く嬉しくないですし、
今の福島の川がね、日本一きれいだと言われても、何の感動もないし、
そういうものを今日のこの日に、まず朝刊で読まなきゃならなかったっていうのが、
朝から非常に腹立たしかったですね。

私は、30年ほど前に双葉町で、原発の増設をめぐっての公開ヒアリングがあった際に、
公開ヒアリングというのはそもそも欺瞞であって、
東電の社員とか、そういうのが潜り込んで、賛成意見しか述べない。
あるいは、買収された地元の人達が賛成意見しか言えないようなそういう欺瞞的な場であるから、
ヒアリングそのものが、ま、意味のないことであるという事で、
会場の外から批判した側の人間です。

そういう形で、原発については昔からずっと反対の立場で関わってきました。
そういう私が、今日は、名前は意見を聞く会ですけれども、そういう場に、
本来であれば単なる福島の、言ってみれば”ガス抜き”かと思えるようなそういう場で、
こういう意見を表明するというのは果たしてどうなのかという思いは、複雑な思いはあるんですけれども、
ただ、やっぱり、福島に住む者として、
最低限言いたいことというのは一人ひとりみんな腹に抱えていますし、
私もせっかくの機会ですから、言えることは言っておきたいという思いがあって応募したわけです。

実際に起こってはならないことが起こった訳ですから、
そういう中で私がここでこういう形でマイクを握っているという事も、
ま、あり得るんだなというふうに思っています。

起こってはならないことが起こってしまった訳ですけれども、
私たちはいずれこういう事は起こり得るんじゃないかというものとして、警告を発してきた側の人間です。
でも、あの事故を止めることができなかった。
認識の甘さ、それから運動の取り組みの弱さ、いろんな事を反省しました。

でも事故を起こした人たちは「想定外」って言っていますよね。
「起こらないはずだ」と思っていたんですよね。、政府も東電も。
でも起こったわけですよね。

一番反省しなければならない人は、私たちではなくて、
事故を起こしたあなた達なんじゃないですか!


一番反省しなければならない人が、
事故が収束も何にもしていないのに、なんで再稼働なんですか!


根本的に間違っていると思います!

言いたい事は沢山あったんですけれども、
もう1分前だというテロップが出ていますので、一言だけ言わせてもらいますけれども、

原発再稼働の是非という中で、ストレステストとか、耐震設計だとか、津波対策だとか
そう言ったことが言われていますけれども、
それの安全性も検証されていないのに、再稼働がなされているわけですけれども、
私が言いたいのは、原発っていうのは、
事故がなくたってそこで働く人は毎日被ばくするっていう事なんですよ。
被曝なしにあり得ないエネルギーってあるんですか!?

原発はウラン燃料を採掘する時から生成して、そして、運転して。
当然膨大な放射性廃棄物が出て、それを管理する。
全部被ばく労働ですよ!

被曝しなければ成り立たないエネルギーなんですよ!

そういう事実が今まで、みんな分かっている。
原発で働いている人は白血病だとか癌で死んじゃうんだとか、
そういうことをみんな常識として分かっているのに、
でも数字上は40年間で死亡労災認定がね、たった10人ですよ!あり得ない話でしょ!!

こういう形で、原発の被ばく労働というのは、実態が隠されてきたし、
で、それが今、収束作業のね、毎日2000人3000人という人が、
とんでもない形で、またそういう事に従事させられている訳でしょ。

それでまた再稼動ですか!

あり得ないでしょ!


命を削って仕事をしなければならない、
それが前提のエネルギーって何なんですか!?

15%だとか25%だとか、そういう数字の問題じゃないでしょ!

命を削ってやらなきゃならない、
そうやって作らなきゃならないエネルギーなんておかしいでしょ!

私が言いたい事はそういうことですよ。
責任を取れない人がね、そういう事に責任を取れない人が、
安易に再稼働とか言わないでください!

原発を安易に動かさないでください!!

責任が取れる人たちの手で、きちんと廃炉作業をしていかなければならないし、
後世にねきちんと安全な形で残していかなければならない。
私はそういうふうに思っています。

分かりましたか

アクアマリンふくしま「復興ブログ」に国の支援うけた「いわき湯本温泉ホタルプロジェクト」

2012-08-09 11:00:00 | 原子力関係
アクアマリンふくしま「復興ブログ」に国の支援うけた「いわき湯本温泉ホタルプロジェクト」が圧力! 職員・富原聖一氏が職を賭して告発

2012年07月25日00:57に投稿

水族館「アクアマリンふくしま」のブログに圧力がかかっている事実が記されている。そして、ブログを書いていた人は、最後の記事を7月23日に掲載している。

そこでは「ホタルの放流」にまつわる、復興のいびつさが紹介されている。

続きは以下。

復興ブログの終了について - アクアマリンふくしまの復興日記 - Yahoo!ブログ

しょっぱなから、衝撃的な出だしだ。

『アクアマリンふくしまが営業を再開したのは昨年の7月15日でした。

それから1年経ち、この復興ブログの取り巻く環境も変わってきました。

復興の記事よりも日常の記事が多くなり、「そろそろ復興日記ではなく…」との上司の声もあります。

まあ、それだけでは、このブログを終了するつもりもありませんでしたが、なにやら最近、ブログの記事に対する圧力がかかってきています。

更新した記事に対して、経営方針に関わるとの考えで文章の訂正を求められたり、外部からの苦言で画像を消去させられたり…

大した内容でもない記事(福島県への嫌み)に対して、修正を行うだけなら我慢はできますが、我々現場の人間が本当に伝えたいことまで消去させられるのは我慢できません。

多くの読者様と共に歩んできた「アクアマリンふくしまの復興日記」をこれ以上汚されたくないと考えこのブログを終了する決断をしました。

特に今、私が取り組んでいる福島県を取り巻く原発問題について、今後、情報発信する際にこのような圧力がかかる可能性があるのであれば、現在の職を続けていくことは私には無理です。

ということで、私の机の上には今、明日、提出する予定の退職願が置かれています。』

経営方針に関わるとして文章の訂正
外部からの苦言で画像を消去
という圧力があることをブログ主は主張している。そして、最終的には、ブログを終了する決断をしたとのことだ。インサイダーによるブログは、情報の多様化という側面で見ても、あったほうがいいものだと僕は思う。だから、こういう具合に、やめざるを得なくなっているという状況は胸が痛む。

僕ら読者は、インサイダーからの情報によって、その企業のすべてを判断するわけではない。そこまで単純ではない。企業と人を分けて捉えることができる。だからこそ、インサイダーが語る内容を受け取りながら、物事を単純化しないように心がけることができる。

そういうことが、企業は商品の価値を豊かにするのであって。とはいえこれは、企業イメージを企業側のみが構築する、ということを不可能にするわけだけれども。つまり、いつでも企業は、企業イメージを独占的に作り上げたいと思うということなんだよね。

企業イメージを企業が作り上げる場合、そこには利益追求という使命があるわけで。それがどれだけ素晴らしい印象を与えるものであっても、その裏には、ある1側面やあるイメージのみを消費者に与えて利益を追求するという役割があるわけで。

そういう視点で見ると、今回のブログ主への圧力は理解できるわけだし、同時に、そういったことに抗って、豊かな情報を伝えてもらいたいという思いを強くする。

話がそれたけれども、ブログ内容に戻ることにする。

あくまで、僕はこのブログの内容を読んだだけでこのエントリーを書いているわけだけど。このブログは、僕らが読んで、納得する程度には、証拠や根拠、ブログ主の考えが提示されているように僕は思う。

だからとにかくブログを読むことをおすすめするが、特に気になった点は、以下の箇所だ。


とにかく、ここからは紹介したブログを皆さんが読んでいる前提で書くことにする。
このホタルの放流は、

「我々は、ホタルも大事であるが、自然保護活動を主たる目的としているものではなく、いわき湯本温泉の復興を願い活動するもの」
だと、「いわき湯本温泉ホタルプロジェクト委員会」は主張している。
「ホタルの光」という生命の大切さというイメージ戦略、つまり「大義名分」をかなぐり捨てて、全力で利害関係を主張していることになる。これはかなり衝撃的だ。

また、「抗議文の通り行動する」とは一体どういう行動を指すのかがこれだけを読んでも不明。

当然こうなる後、「いわき湯本温泉ホタルプロジェクト委員会」に俄然関心が出てくる。

▼参考:ふくしま復興ホタルプロジェクト


「ふくしま復興ホタルプロジェクト」という名前であるにもかかわらず「いわき湯本温泉・ホタルプロジェクト委員会について」という項目があることが当然引っかかる。
▼参考:ふくしま復興ホタルプロジェクト


ずらりと「いわき」関連の企業名と人名が並んでいる。何のことはない、これは、いわきの復興事業だ。なぜ「福島復興ホタルプロジェクト」という名前を用いているのか、非常に気になる。
だいいち「天性のボーカリスト サラオレイン」がミニライブを行うあたり、広告代理店や芸能関係の臭いがプンプンと漂ってくる。

▼参考:ふくしま復興ホタルプロジェクト


さらに、ポスターを見てみると……。
▼http://f-hotaru.jp/fes2012/pdf/poster.pdf


左下に「東北観光博」の文字が見えます。つまり「東北観光博」の中のイベントという位置づけなのですね。

下の方に、関係組織がずらっと並んでいます。

そう。おもいっきり国が支援している。これは国策だということがわかる。
国策のもとで、国策を批判した1つのブログに圧力がかかり、閉鎖に追い込まれようとしている、ということになる。

別に国策でもいいけどさ、それをバックにした圧力を僕は不愉快だと思うのですよね。

=====【追記:2012年7月25日午前1時41分】

本間龍さんにコメントを頂いたので掲載します。

『本間 龍 うーん、これだけを見るとまだはっきりは分りませんが、つまりいわき湯本が温泉の皆さんが一致団結してイベントをやろうとして、邪魔者を排除したということでしょうか。このポスターや仕掛けを見て、さらに後援に国交省があるところからして、これはデンパククラスの代理店が請け負っている感じがします。プレスの掲載も同じ時期に集中しているのは、同じプレスリリースに基づいて機械的に掲載しているからですね。しかしその後、プレス独自の取材がないということは、イベントに魅力がないことの裏返しなんですよね。』

そういう見方があるのですねえ。同じプレスに基づく新聞報道。そして、その後の取材の有り無しを解説してくださっています。

▼電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ



確かに一斉の横並び報道ですね。

『2012-06-05 朝日新聞(朝刊)で取り上げられました
2012-06-05 読売新聞(朝刊)で取り上げられました
2012-06-05 産経新聞(朝刊)で取り上げられました
2012-06-05 いわき民報で取り上げられました
2012-06-05 福島民友で取り上げられました
2012-06-05 福島民報で取り上げられました
2012-06-04 産経新聞(web)に掲載されました
2012-06-04 NHK福島放送局で放映されました
2012-06-04 SEA WAVE FMいわきで取り上げられました』

これは酷い。

=====【追記ここまで】

東日本大震災:県内の放射線量 /福島

2012-08-09 10:00:00 | 原子力関係
東日本大震災:県内の放射線量 /福島より転載
毎日新聞 8月6日(月)11時16分配信

 ◆県内の放射線量(5日正午)◆
福島市(63キロ北西)    0.63
郡山市(58キロ西)     0.52
白河市(81キロ西南西)   0.21
会津若松市(98キロ西)   0.11
南会津町(115キロ西南西) 0.06
南相馬市(24キロ北)    0.39
いわき市(43キロ南南西)  0.10
 ※単位はマイクロシーベルト毎時。カッコ内は福島第1原発からの距離。

8月6日朝刊