福島県在住の若い患者の間で心筋梗塞、糖尿病、眼科疾患がでているより転載
2012-08-07 20:48:35
テーマ:ブログ
スイス、バーゼル大学教授のミシェル・フェルネックス博士が
日本を訪問された後のインタビューです。
福島医大の医師達と意見交換された感想は?
私は同大学の教授四人に会うことが出来た。心臓科、泌尿器科、内科
そして眼科の医者だ。彼らは全員放射能汚染に起因する疾患に関して
まったく無知だったようだ。そして若い患者の間に心筋梗塞や糖尿病
眼科疾患が出現するのを見て大変驚いていた。
私は彼らにゴメリ市でバンダジェフスキー教授が独立研究施設
ベルラードとの協力の下にチェルノブイリの被害者を対象に行った研究に
ついて話した。バンダジェフスキーの研究は、放射能汚染、特にセシウム137
と今挙げた疾患との因果関係を明らかにしている。
福島医大では原発について話してはいけないという指令が出されている。
1人だけ環境学の教授で原発事故の子供への影響を研究しようとしている人が
いるが、たびたび脅迫に遭っている。大半の大学職員は規律を重んじ
自分達のキャリアを守るために目を瞑っている。
これは非常に深刻な事態だ。日本ほど研究能力のある国は、放射能汚染が
もたらす遺伝子の変容についての研究を深め、代々引き継がれていく
遺伝子の変異を予防する対処法を開発するべきである。
甲状腺の疾患はすでに出現しはじめているが、癌は潜伏期間が長く
子供が癌や脳腫瘍を発症し始めるのは4年後だろう。
成人の場合はもっと後だ。体重の軽い赤ん坊の出産が増加している。
女児の誕生は5%減少している。これは女性の胎児の方が脆弱なせいだ。
先天性疾患やダウン症児の出産数変化に関してはまだ秘密が保たれている。
- 汚染地域の住民は現在どのように生活しているのですか?
私は京都に避難した女性達に会った。彼女達は危険についても
予防措置についてもまるで何も知らされていなかったし
汚染されていない食品も供給されていなかった。
福島市内では人々は家に閉じこもり、庭仕事もしなくなった。
放射能の線量は大変高いものだ。除染された校庭でさえそうだ。
日本政府は現在、放射能から避難した家族を未だ汚染の激しい街に
帰還させようとしている。 田舎では自給自足をしている小規模農家は
汚染米を食べている。売ることが出来なくなった米だ。
農家は破産した。彼らは放射性物質の体内への吸収を防止し、体外排泄
を促すためにペクチンを摂取する必要がある。
- りんごのペクチンですか?
ベラルーシで得た体験によればヴィタミン強化したりんごのペクチンを
三週間摂取する療法はセシウムの蓄積量を減少させる効果がある。
つまり人体組織への被害が減少する。この療法は三ヶ月ごとに
繰り返すことができ、特に子供に対しては食品の選択と調理方法を
吟味する予防法と組み合わせなければならない。
日本政府はこう言った情報の提供も予防も行っていない。
一方、ベルラード研究所のヴラジミール・バベンコ氏の著書”効果的な
放射能予防実践方法ミニガイド”の和訳は日本でよく売れた。
- つまり日本の行政責任者達はチェルノブイリの教訓に耳を貸さなかったわけですね?
そういうことだ。原発事故発生後3日以内に安定ヨウ素剤が配布される
こともなかった。甲状腺疾患や病苦を予防するためのこの単純な措置を
取らなかったことは重大な過ちである。
チェルノブイリと同様避難も遅れた。30キロ圏外の地域では避難も行われず
自主的に避難した人々に対しては賠償も行われない。
放射線防護のための国際ルールも守られなかった。
放射線許容基準が引き上げられ、放射能に対する感受性が成人よりも
100倍高い子供にさえ適用された。かつてソ連政府はこの許容基準量を
超えることを拒否した。しかし日本政府は、住民ではなく原子力産業を
救済するために現場に駆けつけた原子力ロビーIAEA(国際原子力機関)の
影響の下にこれを認めたのだ。そしてWHOは完全に姿をくらました。
- しかし子供達には線量計が配られましたね?
線量計では外部被曝量がどれくらいかをある程度知ることができるが
体内の人工放射性物質蓄積量は測れない。
そして慢性の内部被曝は外部被曝の10倍の発病力を持つ。だから
この内部被曝を定期的に検査し、汚染地帯でどのように生活し
食事をし、衣服を選べば良いのかアドヴァイスをしなければならない。
そうしたことが行われていないのは犯罪だ。
- あなたが福島を訪問された理由は?
私がぶしつけな性格だからだ。数ヶ月前のことだが、日本の毎日デイリー
ニュースの記事を読んで、私は長い手紙を送った。
記事内の主張で私が間違いだと思う点をひとつひとつ指摘したのだ。
私の手紙は全文が公開され大変な反響を呼んだ結果、特に原発事故
被害者達の団体から講演旅行に来てくれと声が掛かるようになったのだ。
この訪問のおかげで私は、事故の被害者が見放されているのにも関わらず
いかに原発を再稼動させるために原発ロビーが暗躍しているかを確認することができた。