大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

東日本大震災:福島第1原発事故 東電テレビ会議公開 新潟と東京の知事、全面公開求める

2012-08-10 19:00:00 | 原子力関係
東日本大震災:福島第1原発事故 東電テレビ会議公開 新潟と東京の知事、全面公開求めるより転載

毎日新聞 2012年08月09日 東京朝刊

 東京電力による福島第1原発事故発生直後からの社内テレビ会議映像の公開方法を巡り、新潟県の泉田裕彦知事は8日の記者会見で「全面公開すべきだ。(一部公開は)疑念を呼ぶ。マイナス以外の何物でもない」と批判した。泉田知事は東電柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の安全管理などを専門家が議論する県技術委員会に対し、福島の事故の検証を要請しており、同委員会の判断によっては、東電に全面公開を求めるとした。

 株主の東京都も8日、情報公開の徹底を求める石原慎太郎知事名の申し入れ書を東電に提出した。公開された映像が事故発生から150時間分に限られ、閲覧も報道関係者に限定された点を「十分とは言えない」と指摘し、真相究明や責任の所在の明確化のために国民に広く公開すべきだとしている。【宮地佳那子、佐々木洋】

東日本大震災:震災がれき最終処分場 知事「国費で整備を」 環境省、既存施設活用の考え /愛知

2012-08-10 18:00:00 | 原子力関係
東日本大震災:震災がれき最終処分場 知事「国費で整備を」 環境省、既存施設活用の考え /愛知より転載

毎日新聞 2012年08月03日 地方版

 大村秀章知事は2日、環境省を訪れ、県が計画を進めている震災がれき受け入れのための最終処分場の整備費を国費で負担するよう高山智司政務官に要請した。しかし、高山政務官は「検討するが、新たな施設を作っても時間がかかる」と述べ、既存施設の活用を優先する考えを崩さず、協議は平行線に終わった。

 県は知多・碧南・田原の3市で最終処分場を整備し、不燃物を受け入れる方針を打ち出しており、8月末にも3市で住民説明会を開催し、説明会前には受け入れるがれきの種類や搬出先を明らかにするとしている。しかし、宮城県や岩手県の担当者は「国費負担が明確にならなければ、愛知県民に申し訳なくて処理を依頼できない」とし、自治体間での合意には国費負担が前提との立場を取っている。県の計画については「不燃がれきの広域処理は遅れており、愛知県の計画はありがたい」としている。

 要請後、大村知事は記者団に「国の要請に基づいてがれきの受け入れを計画している。国費負担は当然だ」として、引き続き国への要請を続ける考えを示した。【駒木智一】

福島第1原発事故 タコかご漁、2回目の試験操業終了 県漁連、魚種拡大を検討 /福島

2012-08-10 17:00:00 | 原子力関係
東日本大震災:福島第1原発事故 タコかご漁、2回目の試験操業終了 県漁連、魚種拡大を検討 /福島より転載

毎日新聞 2012年08月09日 地方版

 原発事故の影響で相馬沖の試験操業を続ける県漁連は8日、タコかご漁による最後の魚介類を県内外に出荷した。これで2回目の試験操業は終了した。今後、魚種拡大などを検討するが、検査態勢が課題になりそうだ。

 この日朝、相馬双葉漁協が相馬市の松川浦漁港で、6日捕獲、加工したミズダコ2685キロ、シライトマキバイ(ツブ貝)428キロを仲介業者に引き渡した。タコは地元スーパーが仕入れたほか、9日に東京都と名古屋市、仙台市の卸売市場で取引される。

 試験操業は、1回目の底引き網漁を6月に実施し、ヤナギダコを含めた3種を県内に2回出荷した。タコかご漁は7月14日から始め、計9回でミズダコ約34トン、ツブ貝11トンを水揚げ、出荷した。放射性物質の検査は、すべて不検出だった。ミズダコの1回当たりの出荷量が5倍程度に増えたことから仙台、東京、名古屋にも発送、相次いで完売した。

再稼働に揺れた原発のまち 地元の「我慢」と電力消費地の「傲慢」を見た 2

2012-08-10 17:00:00 | 原子力関係
再稼働に揺れた原発のまち 地元の「我慢」と電力消費地の「傲慢」を見たより転載
2012.8.7 08:09  産経ニュース

船の手配いる!

 「今日の取材は厳しいかもしれない」。大飯3号機が起動する7月1日午前7時、経産省原子力安全・保安院からそう告げられた。

 これまで地元記者クラブ幹事として、国や関電との調整役を務めてきた。さらに記者クラブは約2週間、関電と話し合い、中央制御室での取材が可能になっていた。

 ところがその当日、大島半島にある大飯原発までは、反対派の活動によって陸路が閉鎖された。悪天候で空路も無理、とあって海路で入るしかなくなった。

 保安院は「国も関電も船の手配は無理。記者クラブで手配できないか」と言ってきた。「そんなむちゃな。もう取材は無理かも…」。そう諦めかけたとき、先輩から電話で「地元の記者で、誰か1人くらい渡し船の知り合いがいるはずだ」とアドバイスを受けた。

 半信半疑だったが、地元放送局の女性記者に聞くと「あら、お友達がいるわよ」という。それで5分後、13人乗りの漁船が手配できた。結局、船はその後に関電側が陳謝し、手配することで合意したが、思わぬドタバタだった。

 1日午後5時、作業員の輸送船に同乗した。まるで巌流島へ向かう宮本武蔵のようだった。午後9時、大飯3号機の原子炉の起動作業に立ち会う。

 外の反対派は発煙筒を投げつけ、モニタリングポストによじ登り、男性器を模した御輿(みこし)を担いで、2日未明まで騒いでいた。

関西は被害地元?

 反対派の一部は、現場の実情を知らないまま反原発を語っているように思う。

 滋賀県の嘉田由紀子知事と京都府の山田啓二知事は原発事故が起きた場合の“被害地元”という言葉を使っていたが、どうやら関西人の中には、自分たちを被害者だと思っている者も多いらしい。

 「では、私たち立地側は『加害地元』なのか。もともとは関西の迷惑施設で、それを受け入れてやってきたんだぞ」。あるおおい町議はこう憤った。

 原発受け入れによる財政的なメリットがよく取りざたされる。確かに、人口約8700人のおおい町には不似合いな巨大リゾートホテルなどもある。だが、大都市のように量販店やデパートはない。大きな不便の中のわずかな恩恵でしかないのだ。

 一方、関西圏も多額の原発交付金をもらっている。また原発作業員の半数は関西出身者という。関西圏も安定的な電力以上にメリットを受けてきた。

 関西圏がなぜ都市であり得たのか。それは、立地市町のリスクと犠牲の引き換えであったことを心すべきだ。それを理解せず、「脱原発」を声高に叫ぶのは傲慢ではないか。
供給地と消費地

 福井県や立地市町は40年以上、原発と戦い、共存してきた。関西圏で反原発や再稼働に慎重な人たちの声を聞くと、本当に電気料金の値上げと産業の空洞化を覚悟できているのか、とも思う。

 次の再稼働候補とされる高浜3、4号機が立地する同県高浜町の野瀬豊町長はこう語る。

 「国は、『技術革新を期待する』など“たられば”の夢物語な戦略をやめて、現実的なエネルギーの出口戦略を作るべきだ」

 大飯3、4号機は再稼働したが、原発問題はまだまだ大きな課題を抱えている。原発記者の熱い夏は続く。

取り返しがつかない事態を引き起こす前に、自ら辞退するのが最善だと思います

2012-08-10 16:30:00 | 原子力関係
取り返しがつかない事態を引き起こす前に、自ら辞退するのが最善だと思います
8/1国民に隠された規制委員人事!議運委員会・田中氏所信質疑(動画・内容全て書き出し)
より転載


原子力規制委員長候補の所信質問(2012年8月1日)
ーーーーー

最後まで書き出してみましたが、
この動画は巧妙にカットされていました。

質問している議員がとても偏っているなと思いながら書き出していました。
議員も偏っているし、その質問内容も漠然としていて、同じようなことばかり何度も問いただし、
核心に触れたことをなにも聞かない。
この議員たちはいったい何なんだろう?
そう思っているうちに閉会になってしまいました。

あれ???

8月1日に放送された報道ステーションでは、
このYoutubeには出てこない議員の質問が報じられていました。

国民の生活が第一 太田和美:

福島の方に大変申し訳ないという思いだという事を述べられておりますが、
何をどう反省しているのか?

田中俊一:
これは、あのぅ、どう反省していいか?、正直言って、あの~、
どんなに反省しても反省しきれるものではないという今回の事故の状況ですから、
あの~、大変難しい問題です。


自民党 斎藤健:

原子力はですね、人類がコントロールできないものであるという、
そういう見解をお持ちの人も世の中にはいるようでありますが、
この点について田中候補はどのような見解をお持ちでしょうか?

田中俊一:
油断してはダメだと思いますがこれはコントロールできると思います。

自民党 斎藤健:
口の悪い人によればですね、「原子力ムラ」の住民という声もあるようでありますが、

田中俊一:
わたくしが今まで仕事をしてきた経歴をもってそう言われるのであれば、
これはもうそれを否定する術はありません。
ただ、あの~、わたくしは、あのぅ、特に研究所が長かったという事もありまして、
あんまり事業者との付き合いは、あまりありません。
今までと違うような、一線を画した、あの、規制行政ができる、
すべきというふうに思っているところであります。


活断層について

田中俊一:
これまでのように事業者任せではなくて、じぶ(自分と言いたい)、自らも調査に加わって、
じぶ、自ら判断して、そのー、う、う、ん・・判断していくことになろうかと思います。
仮にその事によって活断層があるということになれば、
当然これは止めていただくということになるんではないかと思っております。


社民党 服部良一

原子力委員会の秘密会議という事が問題になっておりますけれども、
ご自身はそのような会合に参加されていたのか?

田中俊一:
打ち合わせ会というのが、大体前の週に基本的に行われていて、
どんな議題になるか?という事について、あの~、短時間ですけれども、
そういった話がありました。
今回、あのー、いろいろとご批判が、あ、あると承知していますけれども、
そのー、事前に電力業者、あー、事業者に意見を求めるとか、
そういったことはなかったと私は記憶していますね。

今日の質疑は衆参合わせて2時間程度。ーーー

なんとΣ(゜д゜lll)ガーン!1時間分が削除されていたんです。
とても残念です。
多分、削除されている部分の方が、私たちが見て意味のある答弁だったと思います。

だから、
上記の方々が全く出てこなかったので、オリジナルを見ようと思い探しました。
参議院インターネット審議中継
8月1日の欄に「議院運営委員会」はありましたが、
公開されているのは議院運営委員長鶴保庸介氏が速記を止めた部分までのたったの8分間だけです。

この審議の一番大事なところは国民に隠されています。

このYoutubeからも、
私が本当に聞きたかった質問者の部分が綺麗にすべて削除されています。


原子力規制委員という、国民の命を守る独立した何よりも大切な委員会の
選任を行う事について、ここまで国民に非公開にするのは何故なのでしょうか?
言ってみれば総理大臣よりも私たちにとってこれから重要な決定をする人なのです。

正々堂々と、全てを明らかにしてほしかった。

田中俊一氏の発言ですが、
この、限られた議員の質疑応答の中でだけでも、
このまま権力を握られてしまったら大変なことになるという事が、私にもわかりました。



赤字は田中俊一氏のことばです。


独立性について
そういったことがきちっと出来ていれば、
この事故は防げたんではないかというふうに思っています。
あの~、JCO事故の時も
わたくしは東海研究所、地元の研究所の副所長をしておりましたけれども、
やはりそこにそういった、あのー、規制の抜けというか、
あの、それから、科学的な判断というのが少し抜けていたというふうに思いまして、
そ・その時の事故調査委員会でも、そう言ったことが、あの、指摘されたというふうに記憶しております。

JCOの時も指摘されていたそうです。
その時彼は副所長でした。
その後原子力委員会で委員長代理になるのですから、
JCO事故の反省がきちっとなされていれば、福島第一の事故は起きなかったかもしれないのです。
彼は反省はしても、言葉にするだけで、同じ過ちを何度も繰り返しています。



世界最高水準レベルの安全ですけれども、
安全については、ここでいいというわけではありません。
これでいいんだというところが結局安全神話というところに繋がってきたんではないかと思います。
安全は常に見直しながら高い水準レベルをくみ取って行くということであります。
それは世界で、あ、世界からいろんなレベル、
いろんな安全についての知見とかそう言ったものを積極的に取り入れるなかで、
世界最高レベルの水準を常に保って行けるように、そんなふうに取り組んでいきたいと思っております。

書き出した動画では削除されていましたが、
報道ステーションに内容によれば、
彼は「原子力を人間がコントロールできる」とはっきり答えています。
そして、彼は、世界最高レベルの安全が確保できると思っているようです。
けれど、「安全はここでいいわけではありません」と、
「事故を起こさない」とは断言はしていません。


そしてとても怖いと思った彼の発言

基本的に、原則透明性。
透明性ではない場合にはなんか特別な理由がある場合もあろうかと思いますけれども、
それは例えば国の安全にかかわるような、そういう方針を議論するとか、
そういう事もあろうかと思いますが、
そういう場合には、あの~、そういう事もあろうかと思いますけれども、
基本的には透明性という事を確保しながらやっていきたいと思います。

彼は原発という言葉を使いません。
「原子力」と言います。
「国の安全にかかわるようなそういう方針を議論する」とは、いったいどのようなことですか?
その場合には透明ではなく誰にも見えないように密室で暗幕をひくと言っているのです。



今回の福島の事故について、徹底的にやはりこの現状というものを学ぶことがまず一つ大事だと思います。
JCOの時もそうでしたけれども、
こういったいわゆる施設外の住民の方々に迷惑を及ぼすような事故が起きた時の、
その…ま、住民の方の苦悩とか苦労というものは
これはあのぅ…私自身も今回も含めて2度も味わう事になりましたけれども、
大変なものがあります。
そういったものを身体に身につけておけば、だんだん、あの、
そういった考えが調整されていくというふうにおもいます。

JCOの事故に対して、その現状をきちっと学んでいないから、
田中さんは2回も味わったのではないでしょうか?
自分自身で学んでなく、ご自分の身についていないものを
どうやって他人に身につけさせることができるのか?
彼は事故に対しての学習能力に欠けていると言えると思います。
すなわち、このような方はトップにはふさわしくありません。



原子力の平和利用というものはそういったものを顕在化させないと、
単に核兵器を使う、にするという事ではなくて(単に核兵器を使う、核兵器にする)、
平和利用の過程でそういったリスクを顕在化させないという事が
最も大事であるというふうに思ってきました。

ここで「核兵器」という言葉が飛び出してきた時には正直驚きました。
が、彼が委員長になる目的がはっきり見えた瞬間でもあります。



声を聞きながら書き出していてずーっと気になっていた事。
この人の語尾は必ずしぼんでいきます。
ゴニョゴニョっと、話の最後の部分がハッキリしません。
聴いていてとても嫌な感じでした。

原子力ムラの住人である事よりも先に、まず、この人は
人の上に立って、重要な事をきっぱりと決めていけるようなタイプの人間とは思えません。

検察が捜査!東京&福島地検が刑事告発・告訴を受理8/1会見(内容全て書き出し・動画あり)
この会見の中で、広瀬隆さんがおっしゃっていました。
広瀬隆:
とりあえず私は今この場でですね、今の段階で辞退を申し出るように、
首を洗う前にですね、「辞退を申し出た方がよろしいでしょう」というふうにお伝えしておきます


とても日本国民の命を任せるだけの器のある方ではありません。
彼は、日本だけではなく世界も無くしてしまうかもしれません。

私も大きな声で田中俊一という人に言いたいです。

「ご自身から辞退を申し出て下さい!」

脱原発講演会:俳優の山本太郎さん「市民の輪、広げて」--鹿屋 /鹿児島

2012-08-10 16:00:00 | 原子力関係
脱原発講演会:俳優の山本太郎さん「市民の輪、広げて」--鹿屋 /鹿児島より転載

毎日新聞 2012年08月09日 地方版

 原発に依存するエネルギー社会からの脱却を目指す講演会がこのほど、鹿屋市大手町の市民交流センター「リナシティかのや」であった。脱原発活動をしている俳優の山本太郎さん(37)が、関西電力大飯原発の再稼働について「安全性が担保されていない」と批判し「脱原発の市民の輪を広げてほしい」と呼びかけた。

 講演会は、核廃棄物最終処分場の誘致に反対する南大隅町などの住民らでつくる「南おおすみの自然を守る会」(肥後隆志会長)が主催し、約250人が集まった。

 山本さんは、活動を始めた動機を「3・11の福島原発事故をきっかけに、原発を止めないといけないという思いがこみ上げてきた。黙認することは原発推進に加担することと同じじゃないかと思ったから」と語った。また「事故後、文部科学省は子供の年間被ばく許容量を20倍に引き上げた。安全基準をその時の都合で変えるのはおかしい。子供たちを守れない国に未来はない」と厳しい口調で訴えた。

 講演会終了後、肥後会長(61)は「原発や核の問題を対岸の火事としてとらえず、大隅半島の人たちも自分のこととして考えてほしい」と話した。【新開良一】

再稼働に揺れた原発のまち 地元の「我慢」と電力消費地の「傲慢」を見た 1

2012-08-10 16:00:00 | 原子力関係
再稼働に揺れた原発のまち 地元の「我慢」と電力消費地の「傲慢」を見たより転載
2012.8.7 08:09  産経ニュース

フル稼働に達した関西電力大飯原発4号機の中央制御室

 「4号発電機、定格熱出力一定運転に到達しました」-。7月25日午前1時、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の中央制御室。当直課長が牧野聖修経済産業副大臣らへ4号機がフル稼働したことを報告した。先にフル稼働した3号機と合わせ、原発再稼働の節目に立ち会った。記者3年目、原発のまちで声を拾ったこの1年。原発の立地自治体の「我慢」と電力消費地の「傲慢さ」を見続けてきた。(福井支局敦賀駐在 浅山亮)

原発記者に転身

 昨年5月1日、初任地の京都総局から「敦賀」に異動。全国最多の原発14基が立地する県南部(嶺南)で原発を担当することになった。前任地では警察を担当していたので事件記者から原発記者への“転身”となった。

 当時から関心を集めていたのは大飯3、4号機の再稼働問題。地元の原発関係者に取材を進め、関電が再稼働に必要なストレステスト第1次評価報告書を経済産業省原子力安全・保安院に提出することを事前にキャッチした。「大飯原発1次評価提出へ」(昨年10月26日付夕刊)。自分のスクープが夕刊1面を飾り、これをきっかけに大飯3、4号機の再稼働問題が加速していった。


孤軍奮闘の取材

 枝野幸男経産相が今年4月14日、県庁で3、4号機の再稼働への同意を要請。5月14日におおい町議会、6月14日に時岡忍・おおい町長がそれぞれ同意し、県議会の議論を含めて同16日に西川一誠知事が同意した。

 再稼働が決定するまで、ほぼ毎日、敦賀市からおおい町へ約1時間40分、片道約65キロを車で“通勤”。走行距離は毎月3千キロを超えた。

 記者仲間には「孤軍奮闘だね」と揶揄(やゆ)されることもあったが、笑い飛ばしてやった。実際、今年7月初旬には小浜市に臨時駐在所(月ぎめ賃貸マンション)が置かれ、県内で「単身赴任」し、大飯3、4号機の再稼働を取材し続けた。

反原発は口先だけ?

 今年5月、おおい町へは県外からの電話などが連日、数百本単位で続いた。「再稼働を認めたら、お前を殺してやる」といった物騒な声もあった。町関係者は「矛先が違うやろ」と思いながらも、一つ一つに応対した。

 だが、町議会と町長が再稼働に同意する日まで、反対派が会議を傍聴することは一度もなかった。

 ようやく彼らが町に現れたのは、6月30日。発電所の正門前で“ダンスイベント”を始めた。「再稼働反対」「原発反対」。彼らは手拍子とドラム演奏で訴えた。

関電姫路第一発電所:「安定供給へ使命全う」 1号機の送電開始を祝う /兵庫

2012-08-10 15:00:00 | 原子力関係
関電姫路第一発電所:「安定供給へ使命全う」 1号機の送電開始を祝う /兵庫より転載

毎日新聞 2012年08月09日 地方版

 姫路市飾磨区中島の関西電力姫路第一発電所に建設が進められていた2機のガスタービン発電設備。8日にあった1号機の営業運転開始式では、関電や関係会社員ら45人が送電開始を祝った。

 既設の5号機(出力72・9万キロワット)、6号機(同71・3万キロワット)の北側にあり、出力は各3・27万キロワット。約5200平方メートルの敷地に煙突(高さ15メートル)やガスタービン、発電機などが配置されている。今年4月に着工し、2号機は試運転中。

 中央制御室での運転開始式では、岩谷全啓常務(火力事業本部長)が菊本俊治・姫路第一発電所長に営業運転開始証を手渡し、午後2時29分、営業運転が始まった。岩谷常務は「厳しい(電力)需給状況が続くが、1、2号機を適切に運用し、安全安定供給の使命を全うしていく」とあいさつした。【渕脇直樹】

〔播磨・姫路版〕

原子力の足かせ “原発強国”韓国

2012-08-10 15:00:00 | 原子力関係
原子力の足かせ “原発強国”韓国より転載
2012.8.7 07:32  産経ニュース

 韓国が約40年前に米国と取り決めた協定の足かせに苦しんでいる。韓国は「原発強国」を標榜(ひょうぼう)しながら、自国では使用済み核燃料の再処理さえできない。北朝鮮が米朝合意などをないがしろにして核開発に邁進(まいしん)する中、いらだちが募る一方だ。

 「韓国、ウラン濃縮のため『外国に年6千億ウォン(約400億円)』なぜ?」。韓国の有力紙中央日報(電子版、7月23日)はこんな見出しの記事を掲載した。同紙などによると、韓国は21基の原発を有し、設備容量基準で世界5位の「原発強国」だ。福島第1原発事故後、原発運用が停滞する日本を尻目に、国を挙げて原発の海外売り込みを進め、アラブ首長国連邦(UAE)から受注した原発建設が7月には本工事に入った。

 しかし、自国に目を転じると「購入したウランを米、フランスなどに濃縮を委託した後で持ち込まなければならない」(同紙)。濃縮処理のため外国に支払う費用は年間6千億ウォンにのぼる。同紙は「代表的な不平等協定である韓米原子力協定が原発発展の足かせとなっている」と指弾する。同協定は1972年に締結され、74年に改定されたが、韓国独自のウラン濃縮や使用済み核燃料の再処理を全面的に禁止。38年間そのままだ。70年代に朴正煕(パク・チョンヒ)政権が秘密裏に進めた核開発に米国が反発し「核兵器に利用可能なウラン濃縮や再処理を認めない」との態度を維持し続けているためだ。
 朝鮮日報(同、同月24日)は社説で「毎年700トンの使用済み核燃料が排出され、保管施設は2024年には限界に達する見込み。協定見直しはこれ以上先送りすることができない」と警告。日本が「第二次世界大戦の戦犯国だったのに再処理が可能になった」ことに触れ、不平等と訴えた。協定は14年が期限で現在、改定交渉が進む。ただ、聯合ニュース(同、同月25日)は「11月の米大統領選で再選を狙うオバマ大統領側は、できるだけ外交事案の決定を先送りしている」と報じ、交渉について「今年は厳しい」との担当者の米高官の悲観的見通しを伝えている。

 朝鮮日報の社説は、核燃料再処理の研究さえ本物の核燃料が使えず、模擬燃料で代用している状況を例に「現状を見直さない限り、原発先進国と韓国の技術格差はいっそう大きくなり、原発関連の輸出競争力にも大きな影響を及ぼすだろう」と国益の観点から協定の抜本的改定を訴えている。

社説:電力制度改革 競争と安定の両立図れ

2012-08-10 14:00:00 | 原子力関係
社説:電力制度改革 競争と安定の両立図れより転載

毎日新聞 2012年08月09日 02時30分

 エネルギー政策の転換に併せて、電力システムの見直しが進んでいる。大手電力会社が、地域独占する今の仕組みは、電力会社間の競争による電力料金抑制や再生可能エネルギー普及の足かせになりかねず、「脱原発依存」に符合しない。

 競争を促す一方で、国民の生活に支障が生じることのないよう供給の安定を確保する制度設計に知恵を絞る必要がある。

 経済産業省の有識者会議は、家庭用まで含めた電力小売りの全面自由化や、電力会社の発電事業と送電事業を分離する「発送電分離」の方針を打ち出した。

 原発の穴を埋める再生エネや火力発電はコストがかさむ。国民の負担を抑えるには、競争原理の導入により、電力会社の合理化努力を促す必要がある。そのためには、電力小売りの全面自由化は欠かせない。

 小売りは既に、家庭用などを除き、総電力量の約6割が自由化されている。しかし、大手電力間の競争は進まず、新規事業者の販売シェアも3%程度しかない。

 新規参入が進まない原因として、大手は規制部門で利益を確保し、自由化部門では料金を引き下げて競争力を高めているとの指摘がある。そうであれば、規制部門が残る限り、公正な競争条件は整わない。

 もっとも、大手と新規事業者との格差は大きい。競争を実現させるには、新規事業者が販売用電力を確保できるよう、大手に対し余剰電力を卸電力市場へ提供するよう義務づける制度なども検討すべきだろう。

泉崎の除染仮り置き場決まる さつき公園陸上競技場に

2012-08-10 14:00:00 | 原子力関係
泉崎の除染仮り置き場決まる さつき公園陸上競技場により転載
 福島県泉崎村は6日までに、村が所有するさつき公園陸上競技場のトラック内に、放射性物質を含む土砂を仮置きする方針を決めた。
 中間貯蔵施設ができるまでの仮置き場として活用する。近く始まる村内の幼稚園、小中学校の除染活動で発生する土砂のみを保管する。教育施設以外の除染によって発生した土砂の仮置き場は未定。

(2012/08/07 11:11)福島民報

クローズアップ2012:国直轄の除染開始 仮置き場、確保困難 「3年で移設」住民不信

2012-08-10 13:00:00 | 原子力関係
クローズアップ2012:国直轄の除染開始 仮置き場、確保困難 「3年で移設」住民不信より転載

毎日新聞 2012年08月03日 東京朝刊

墓地で草刈りなどを行う除染作業員=福島県田村市で2012年7月30日、栗田慎一撮影
拡大写真
 東京電力福島第1原発事故で放射性物質に高濃度に汚染された「除染特別地域」の福島県田村市で7月、国直轄の本格除染が初めて始まった。除染は住民の帰還実現に不可欠だが、除染で発生する汚染土壌などを長期保管する中間貯蔵施設の建設に見通しが立たず、多くの市町村では一時保管の仮置き場すら決まっていない。除染の効果も未知数で、課題は山積している。【栗田慎一、藤野基文】

 「スピード感をもってやらなければ」。除染初日の7月27日、田村市での除染事業を受託した共同企業体(JV)担当者は力を込めた。

 福島県内11市町村の旧警戒区域と旧計画的避難区域の除染は「除染特別地域」として国が直轄する。田村市の対象は、4月の再編で警戒区域から早期帰宅を目指す避難指示解除準備区域に見直された都路(みやこじ)地区120世帯の建物や田畑、森林など計480ヘクタール。

 この日墓地で草を刈った後に空間線量を測ると、毎時1・5マイクロシーベルトから0・9マイクロシーベルトに下がっていた。だが政府は7月、福島県側の要請を受け、福島復興再生基本方針に自然放射線などを除いた追加被ばく線量を年間1ミリシーベルト以下(毎時換算で0・23マイクロシーベルト以下)に抑える長期目標を明記しており、これには程遠い。JV担当者は「ある程度広範囲で土壌の除去する深さを統一するなど、効率よく進めた方がいい」と話した。

<東電>テレビ会議ビデオ公開 泥縄での事故対応映す

2012-08-10 13:00:00 | 原子力関係
<東電>テレビ会議ビデオ公開 泥縄での事故対応映すより転載
毎日新聞 8月6日(月)21時6分配信

東京電力が公開した社内テレビ会議の映像。画像中央上に2011年3月15日に東電本店へ乗り込んだ菅直人前首相、右上に福島第1原発の緊急時対策本部が映っている。映像の一部にぼかしが入っている=東京電力提供

 6日に東京電力が公表した東日本大震災直後の社内テレビ会議映像。首相官邸と足並みをそろえないまま泥縄で第1原発事故の対応に臨み、事態を悪化させていった状況をビジュアルに映し出した(肩書はいずれも当時)。

 「まあ、とにかくよく怒るんだよね。説明すると『どういう根拠なんだ! それで何かあっても大丈夫だと言えるのか』と、散々ぎゃあぎゃあ言うわけですよ」(昨年3月12日午後11時ごろ)。音声付き映像は、官邸との連絡役、武黒一郎フェローの菅直人首相に対する愚痴から始まる。官邸と東電のそごが、事故直後から生まれていたことが裏付けられた。

 映像は、放射線量が上昇し続ける中、ぎりぎりの対応を迫られる吉田昌郎所長の苦悩も映し出した。

 「(1、3号機の)二つの爆発で被ばく線量がぱんぱんになっており、配慮をお願いしたい」(同14日午後0時半過ぎ)との要請に対し、清水正孝社長が「何とか頑張ってください」となだめる場面も。原子炉が冷却できず、炉心溶融を食い止められないことへのいらだちも記録されている。2号機内の水素を外部へ逃がすため「至急、ヘリコプターでも何でもいいんで、(原子炉建屋に)穴を開けることを考えてほしい」(同14日午後1時ごろ)と本店に要請していた。

 また、映像は勝俣恒久会長が、3号機の水素爆発をまったく予期していなかった可能性も示唆した。勝俣氏は、武黒氏との電話で「1の3(第1原発3号機)はベントを開けられそうなのよ。水素の問題? それは確率的には非常に少ないと思うよ」(同13日午後7時ごろ)と述べた。結局、3号機では翌14日午前11時ごろ、水素爆発が発生した。【中西拓司、岡田英】

 ◇計画停電中止「広報しない」

 計画停電初日となった昨年3月14日、午前1時ごろから始まった東電のテレビ会議で同日午前中は実施しないことを決めながら、当時の藤本孝・副社長が「広報はしない」と発言していたことが、6日に東電が公表した会議映像で分かった。結局、午前6時25分に最初の地域の実施見送りを公表したが、鉄道などで混乱が広がった。

 東電は14日からの計画停電を予定していたが、藤本氏の映像会議での発言によると、「人工呼吸器を家庭で使っている人を殺すことになる。それを承知で実施するなら殺人罪に問う」と、枝野幸男官房長官(当時)から強い口調で迫られたことから、午前中の実施見送りを決めていた。

 さらに藤本氏は広報しない理由を「記者会見なんかやったらかえって混乱する」と発言。本店の担当者が「結局やらずに済んだという形にするしかない」と言うと、藤本氏は「(広報しない理由が)できたできた」と応じた。【中西拓司、岡田英】

 ◇「プライバシー保護」を口実に不祥事隠しの姿勢

 東電は、今回のテレビ会議映像公開で、記者の視聴条件として「社員のプライバシー」を理由に、録画や録音を禁止し、幹部以外の個人名の報道を禁止することに同意を求める報道規制をした。

 東電は公開に先だち、東電が依頼した寺島秀昭弁護士を同席させて説明会を開催。社員の氏名・役職など個人が特定できる音声部分1665カ所、映像29カ所をマスキング処理して視聴できないようにしていることを通告。根拠に「個人の尊重」を定めた憲法13条を挙げた。さらに(1)カメラ、録音機材を持ち込まず、録画・録音・撮影をしない(2)特定の社員を誹謗(ひぼう)中傷する報道を控える--ことを求め、同意書にサインさせたうえで視聴室の入室を認めた。報道機関の入室は1社2人に制限。各人に用意されたパソコンで、約150時間の映像が収録されたファイルを閲覧した。

 今回の対応は、個人情報保護法の全面施行(05年4月)以降に官僚や政治家、大企業で相次ぐ「プライバシー保護」を口実にした不祥事隠しの典型例と言える。

 東電本店と福島第1原発との間のやりとりなどを記録した会議映像は、原発事故史上、最悪レベルとなった原因の解明上で欠かせない第一級の資料で、事故後から開示を求められてきた公的な情報だ。東電は国の機関ではないが、今回の映像は、報道機関に限らず何人にも公開するのは当然の内容だ。

 報道機関によるチェックを受けるべき東電は、取材・報道のルールを押しつけること自体がおかしいことを認識すべきだ。【臺宏士、青島顕】