福島教員(音声)18.
水説:原発ゼロが世論か=潮田道夫より転載
毎日新聞 2012年08月08日 東京朝刊
<sui-setsu>
2030年に「原発依存度」を何%にするか、政府が全国でヒアリングを行った。選択肢は三つ。(1)0%(2)15%(3)20~25%である。
「政府は15%ありき、で走っている」という人が多い。だが、事情通によれば、そうともいえない。政権の有力者のなかに0%を模索する動きが出てきたという。
日本の選択としてそれがベストだと信じているならそれもよい。だが、「世論」が反原発に傾いているとみて、それにおもねっての「ゼロ」であるらしい。世論の尊重と迎合を混同している。
それにしても、世論の大勢は「ゼロ」なのか。
世論の計測は難しい課題である。一般的なのは無作為抽出による世論調査だ。6月初めの毎日新聞を皮切りに7月中旬の読売新聞までマスコミの調査が7本ある。
このうち「ゼロ」の選択が過半を占めるのは、テレビ朝日の57%だけ。ほかは毎日25%、読売31%と29%、産経30%、NHK34%、朝日42%である。これを見る限り「民意はゼロ」とは言いにくい。
これに対し、デモやパブリックコメント、意見聴取会のアンケート、さらには「討論型世論調査」などは「ゼロ」の比率が高い。意見聴取会のアンケートでは70%だった。これが世論をどこまで代表しているか微妙だが、すごい熱気だ。それが政治の意思決定に影響力を持ち始めている。
毎日新聞 2012年08月08日 東京朝刊
<sui-setsu>
2030年に「原発依存度」を何%にするか、政府が全国でヒアリングを行った。選択肢は三つ。(1)0%(2)15%(3)20~25%である。
「政府は15%ありき、で走っている」という人が多い。だが、事情通によれば、そうともいえない。政権の有力者のなかに0%を模索する動きが出てきたという。
日本の選択としてそれがベストだと信じているならそれもよい。だが、「世論」が反原発に傾いているとみて、それにおもねっての「ゼロ」であるらしい。世論の尊重と迎合を混同している。
それにしても、世論の大勢は「ゼロ」なのか。
世論の計測は難しい課題である。一般的なのは無作為抽出による世論調査だ。6月初めの毎日新聞を皮切りに7月中旬の読売新聞までマスコミの調査が7本ある。
このうち「ゼロ」の選択が過半を占めるのは、テレビ朝日の57%だけ。ほかは毎日25%、読売31%と29%、産経30%、NHK34%、朝日42%である。これを見る限り「民意はゼロ」とは言いにくい。
これに対し、デモやパブリックコメント、意見聴取会のアンケート、さらには「討論型世論調査」などは「ゼロ」の比率が高い。意見聴取会のアンケートでは70%だった。これが世論をどこまで代表しているか微妙だが、すごい熱気だ。それが政治の意思決定に影響力を持ち始めている。
<福島第1原発>男性作業員 線量計を携帯せず作業より転載
毎日新聞 8月6日(月)20時34分配信
東京電力は6日、福島第1原発で、20代男性社員が今年1月13日、警報付き線量計を携帯せず作業していたと発表した。計85分間の作業で推計被ばく線量は0.09ミリシーベルト。積算線量計は携帯しており、線量管理に影響はないと判断して経済産業省原子力安全・保安院へ報告していなかった。
また、下請け会社の役員が作業員に被ばく隠しを指示した問題で東電は、発注元の「東京エネシス」(東京都港区)を3カ月間の指名競争入札参加資格停止、関係者5人を東電の原発構内での作業従事者登録の解除処分にしたことも明らかにした。【鳥井真平】
毎日新聞 8月6日(月)20時34分配信
東京電力は6日、福島第1原発で、20代男性社員が今年1月13日、警報付き線量計を携帯せず作業していたと発表した。計85分間の作業で推計被ばく線量は0.09ミリシーベルト。積算線量計は携帯しており、線量管理に影響はないと判断して経済産業省原子力安全・保安院へ報告していなかった。
また、下請け会社の役員が作業員に被ばく隠しを指示した問題で東電は、発注元の「東京エネシス」(東京都港区)を3カ月間の指名競争入札参加資格停止、関係者5人を東電の原発構内での作業従事者登録の解除処分にしたことも明らかにした。【鳥井真平】
「福島県民の意見を聴く会」より転載
2012年8月1日水曜日
伊達市からまいりましたHagaと申します。
0%を選択します。
選択肢が三つしかないからこのシナリオを選択します。
でも、思いは一日でも早く全ての原発を廃炉にして、
事故があってもなくても増え続ける汚染物質をどうしたらいいかとか、
被曝してしまった人、被ばくし続けている人の健康をどうやって守るか、
もちろん再生可能の自然エネルギー
それをもっと開発し足り、技術を発展したり、そういう事を本当に
全てのエネルギー、全ての英知を結集して欲しいって思っています。
ほんと、こんなね、つたない言葉で、多くの人がもっと専門的にいっぱい言っているのに、
なんでわざわざ、こんなところに気後れしながら来たかっていうと、
あの・・・こういう思いを
いくら署名を沢山集めても、霞が関に抗議行動に何回行っても、
ああ、伝わってなかったんだなぁって、そんな思いで、
で、こういう場を設定していただいたんだから、
こういうところできちんとお話しすれば伝わるんじゃないかなって、
あの、気を取り直してやってきました。
私にとっては、いま何をどんな選択をしても、本当に手遅れなんです。
今もまだまだ苦しい生活をしています。
それでも、「この苦しみをね、他の地域の人に広げちゃいけない」とか、
「これからの世代の人に広げたくない」とか思っています。
そういう選択を、今の私たちならできるんだから、
正しい選択をしたいって思います。
私は自然豊かな福島が気にいって、25年前に移り住んだんです。
今住んでいるところは10年位になるんですけれど、とても荒れた土地だったんですけれど、
山の落ち葉をいっぱい敷き込んで、鶏飼って鶏糞いれて、
それで、すごく安全でおいしい野菜とか果物が採れるようになったんです。
本当に幸せな私の緑の楽園だったんです。
で、オマケもあったんです。
あの、クロマドボタルって皆さんご存知でしょうか?
すごくしっとりとした里山に、ひっそりと生息している、飛ばないホタルなんです。
5月から10月まで観察できるんです。
そんなに長い間光っているんです。
でも、すごく地味だから、地元の人さえ気がつかなかったんです。
で、私がそのホタルと一緒に暮らしていたし、
そのホタルも環境を守っていたんだなぁって、すごく幸せな、本当に日々を過ごしていました。
ところが今度すぐ近くに仮置き場ができます。
放射性物質がそういうものにどういう影響があるのか私には全然わかりません。
でも、何十代というトラックが何百回もそこを往復したら、多分もう、そのホタルはいなくなると思います。
私にとっては本当にダブルパンチなんです。
緑の楽園は子どもにも孫にも残せないし、
でも、皆さんにこういう事をね、
自分が失って、「こんなに失ったんだ、辛いんだ」って言いに来たんじゃないんです。
私たちは確かにこんなに多くのものを失ったのに、
こういう事を読むとね、「原発のコストってものすごく安い」って書いてあるんです。
それがすごく不思議だっていうのを実感しました。
わたしは、正しい選択をしたいと思うんですね。
で、私は知識がなかったり、誤解していたりするのかもしれない。
そしたら、正しい選択ができないから、
こういう普通の人にも正しい選択ができるようにね、
こういう資料って、もっと、すごく分かりやすく書いて欲しいなって思います。
他にもいっぱい、
これは読めば読むほど、国際貢献?環境の国際貢献って何なんだろう!って
こんなに沢山の放射性物質を世界に振り撒いちゃって、
しかも原発本体まで輸出するって、これのどこが国際貢献なんだろう?とか、
本当に疑問がいっぱい、いっぱい出てきちゃったんです。
本当はそんな単純なね、
私の誤解かもしれない。
そういうことをね、
まず、こういう資料を作った方に、もっと分かりやすくね、
そういう事が分かるように正しい選択が出来るように、しっかりと作ってもらいたいなって思います。
私たちは本当に、いろんな準備ができてきたと思うんです、国民はね。
良い選択をしたいなって思っているから、
あの、本当に政府のみなさんにね、それを上手に導いていってほしいなって、
本当に心から願っています。
こんなにつたない言葉で本当に恥ずかしかったんですけれど、
でも、こういう機会を与えていただいた事は、本当にみなさんに感謝します。
ありがとうございました。
おしまいです。
2012年8月1日水曜日
伊達市からまいりましたHagaと申します。
0%を選択します。
選択肢が三つしかないからこのシナリオを選択します。
でも、思いは一日でも早く全ての原発を廃炉にして、
事故があってもなくても増え続ける汚染物質をどうしたらいいかとか、
被曝してしまった人、被ばくし続けている人の健康をどうやって守るか、
もちろん再生可能の自然エネルギー
それをもっと開発し足り、技術を発展したり、そういう事を本当に
全てのエネルギー、全ての英知を結集して欲しいって思っています。
ほんと、こんなね、つたない言葉で、多くの人がもっと専門的にいっぱい言っているのに、
なんでわざわざ、こんなところに気後れしながら来たかっていうと、
あの・・・こういう思いを
いくら署名を沢山集めても、霞が関に抗議行動に何回行っても、
ああ、伝わってなかったんだなぁって、そんな思いで、
で、こういう場を設定していただいたんだから、
こういうところできちんとお話しすれば伝わるんじゃないかなって、
あの、気を取り直してやってきました。
私にとっては、いま何をどんな選択をしても、本当に手遅れなんです。
今もまだまだ苦しい生活をしています。
それでも、「この苦しみをね、他の地域の人に広げちゃいけない」とか、
「これからの世代の人に広げたくない」とか思っています。
そういう選択を、今の私たちならできるんだから、
正しい選択をしたいって思います。
私は自然豊かな福島が気にいって、25年前に移り住んだんです。
今住んでいるところは10年位になるんですけれど、とても荒れた土地だったんですけれど、
山の落ち葉をいっぱい敷き込んで、鶏飼って鶏糞いれて、
それで、すごく安全でおいしい野菜とか果物が採れるようになったんです。
本当に幸せな私の緑の楽園だったんです。
で、オマケもあったんです。
あの、クロマドボタルって皆さんご存知でしょうか?
すごくしっとりとした里山に、ひっそりと生息している、飛ばないホタルなんです。
5月から10月まで観察できるんです。
そんなに長い間光っているんです。
でも、すごく地味だから、地元の人さえ気がつかなかったんです。
で、私がそのホタルと一緒に暮らしていたし、
そのホタルも環境を守っていたんだなぁって、すごく幸せな、本当に日々を過ごしていました。
ところが今度すぐ近くに仮置き場ができます。
放射性物質がそういうものにどういう影響があるのか私には全然わかりません。
でも、何十代というトラックが何百回もそこを往復したら、多分もう、そのホタルはいなくなると思います。
私にとっては本当にダブルパンチなんです。
緑の楽園は子どもにも孫にも残せないし、
でも、皆さんにこういう事をね、
自分が失って、「こんなに失ったんだ、辛いんだ」って言いに来たんじゃないんです。
私たちは確かにこんなに多くのものを失ったのに、
こういう事を読むとね、「原発のコストってものすごく安い」って書いてあるんです。
それがすごく不思議だっていうのを実感しました。
わたしは、正しい選択をしたいと思うんですね。
で、私は知識がなかったり、誤解していたりするのかもしれない。
そしたら、正しい選択ができないから、
こういう普通の人にも正しい選択ができるようにね、
こういう資料って、もっと、すごく分かりやすく書いて欲しいなって思います。
他にもいっぱい、
これは読めば読むほど、国際貢献?環境の国際貢献って何なんだろう!って
こんなに沢山の放射性物質を世界に振り撒いちゃって、
しかも原発本体まで輸出するって、これのどこが国際貢献なんだろう?とか、
本当に疑問がいっぱい、いっぱい出てきちゃったんです。
本当はそんな単純なね、
私の誤解かもしれない。
そういうことをね、
まず、こういう資料を作った方に、もっと分かりやすくね、
そういう事が分かるように正しい選択が出来るように、しっかりと作ってもらいたいなって思います。
私たちは本当に、いろんな準備ができてきたと思うんです、国民はね。
良い選択をしたいなって思っているから、
あの、本当に政府のみなさんにね、それを上手に導いていってほしいなって、
本当に心から願っています。
こんなにつたない言葉で本当に恥ずかしかったんですけれど、
でも、こういう機会を与えていただいた事は、本当にみなさんに感謝します。
ありがとうございました。
おしまいです。
「反原発」で高評価のラジオ番組が打ち切り!? 囁かれる関西電力の影より転載
週刊朝日 8月9日(木)7時4分配信
毎日放送(MBS)ラジオが関西で放送する人気ニュース番組「たね蒔きジャーナル」(平日午後9~10時)が、窮地に陥っている。
番組は昨年の福島第一原発事故以降、積極的に原発問題を報じてきた。「反原発」の旗手として知られる京都大学原子炉実験所の小出裕章助教授も、連日のように出演。今年3月には、一連の原発報道が高く評価され、ラジオ番組で初めて坂田記念ジャーナリズム賞特別賞を受賞した。
そんな名物番組が、なぜか秋の改編で打ち切られるという情報が駆けめぐっているのだ。
業界関係者が内情を語る。
「局内では『新しいワイド番組を始めるから』という話になっているようです。しかし局の本音は、スポンサーである関西電力への配慮でしょう。小出さんだけを外すと騒ぎになるから、番組ごと終わらせるつもりなのではないか――という話で持ちきりだそうです」
事故当初、番組に毎日出演していた小出助教授は現在も、自宅に専用マイクを設置して週2回の電話出演を続けている。
「事故の状況は当初ほどでもなく、以前から出演を減らしてもらうように申し出てはいました。事故を巡る政府や東電の情報は本当にひどく、たね蒔きジャーナルは貴重な番組です。今後を危惧しています」
と語る小出助教授に「関電への配慮」について聞くと、こう言うのだった。
「当たり前のことなんじゃないですか。マスメディアは国、電力会社と一体になって、お金に縛られて原発を推進してきた。それは今後も変わらないでしょう。いまさら、どうだこうだという気持ちはありません」
※週刊朝日 2012年8月17・24日号
週刊朝日 8月9日(木)7時4分配信
毎日放送(MBS)ラジオが関西で放送する人気ニュース番組「たね蒔きジャーナル」(平日午後9~10時)が、窮地に陥っている。
番組は昨年の福島第一原発事故以降、積極的に原発問題を報じてきた。「反原発」の旗手として知られる京都大学原子炉実験所の小出裕章助教授も、連日のように出演。今年3月には、一連の原発報道が高く評価され、ラジオ番組で初めて坂田記念ジャーナリズム賞特別賞を受賞した。
そんな名物番組が、なぜか秋の改編で打ち切られるという情報が駆けめぐっているのだ。
業界関係者が内情を語る。
「局内では『新しいワイド番組を始めるから』という話になっているようです。しかし局の本音は、スポンサーである関西電力への配慮でしょう。小出さんだけを外すと騒ぎになるから、番組ごと終わらせるつもりなのではないか――という話で持ちきりだそうです」
事故当初、番組に毎日出演していた小出助教授は現在も、自宅に専用マイクを設置して週2回の電話出演を続けている。
「事故の状況は当初ほどでもなく、以前から出演を減らしてもらうように申し出てはいました。事故を巡る政府や東電の情報は本当にひどく、たね蒔きジャーナルは貴重な番組です。今後を危惧しています」
と語る小出助教授に「関電への配慮」について聞くと、こう言うのだった。
「当たり前のことなんじゃないですか。マスメディアは国、電力会社と一体になって、お金に縛られて原発を推進してきた。それは今後も変わらないでしょう。いまさら、どうだこうだという気持ちはありません」
※週刊朝日 2012年8月17・24日号
東電女性殺害で再審確定=東京高裁で審理、無罪の公算より転載
時事通信 8月7日(火)0時16分配信
東京電力女性社員殺害事件で、無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリさん(45)の再審を支持した東京高裁決定に対し、東京高検は期限の7日午前0時までに特別抗告せず、再審開始が確定した。最初に開始決定を出した高裁の裁判部が再審も担当するため、無罪が言い渡される公算が大きい。
高裁が7月の決定で、「第三者が犯人だという疑いを拭い去れない」として再審開始を支持したことに対し、東京高検は「適切な理由が見当たらない」として、最高裁への特別抗告の断念を表明していた。高検は再審で有罪主張を維持するとみられる。
弁護側は高裁に対し、早期の再審公判開始と判決言い渡しを求めている。マイナリさんは再審に出廷しない意向を示しているという。
時事通信 8月7日(火)0時16分配信
東京電力女性社員殺害事件で、無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリさん(45)の再審を支持した東京高裁決定に対し、東京高検は期限の7日午前0時までに特別抗告せず、再審開始が確定した。最初に開始決定を出した高裁の裁判部が再審も担当するため、無罪が言い渡される公算が大きい。
高裁が7月の決定で、「第三者が犯人だという疑いを拭い去れない」として再審開始を支持したことに対し、東京高検は「適切な理由が見当たらない」として、最高裁への特別抗告の断念を表明していた。高検は再審で有罪主張を維持するとみられる。
弁護側は高裁に対し、早期の再審公判開始と判決言い渡しを求めている。マイナリさんは再審に出廷しない意向を示しているという。
本澤二郎の「日本の風景」(1121)より転載
<野田が狙う秘密保全法案は戦争がらみ>
月刊「ザ・フナイ」という雑誌編集者から「野田内閣が狙う秘密保全法について書いてほしい」との依頼を受けた。戦前の治安維持法の焼き直し版だ。怖い恐ろしい法案だ。戦争時には、必ずこの種の立法がなされる。油断大敵だ。せっかくの機会なので法律家にも取材した。昨今の沖縄の米軍基地強化と関係しているだろう。中国封じ込め政策とも。大手の新聞テレビが報道しない問題法案だ。編集者の良い企画に感謝したい。悪政連鎖のあだ花とでもいえようか。目下、執筆中だ。
<治安維持法の焼き直し>
治安維持法もそうだったが、戦後自民党政権がぶち上げたスパイ防止法案も、今回野田・民主党が狙っている秘密保全法案も、戦争法制の一環と認識すべきだろう。平和国民に対する重大な挑戦である。
この悪法によって、自由主義者ら無辜の民が拘束され、殺されていった戦前を、多くの日本人は忘れていない。隣国民や日本研究者も記憶している。戦争を強行するために、国家権力が戦争反対者を逮捕・拘束する法律だ。悪しき国家権力の手口である。
悪しき法律を制定させようとしている野田に、新たな怒りを覚える。悪政のし放題の野田・松下NASIONAL・PANASONIC政権の、最後の標的がこれに違いない。
この重大な問題法案に、手も足も出そうとしない法学者に対しても、心の底から怒りを覚えるものである。
スパイ防止法案の場面では、白川勝彦ら自民党リベラル派が結束して、党内で潰してしまった。民主党にそれを期待できるだろうか。無理だろう。ことは深刻すぎる問題なのである。松下政経塾は極右政権である。党内のリベラル派は弱すぎる。
これも首相官邸に集結する市民デモによって、押しつぶさねばならない。
<900円床屋>
深刻な話題からそれる。秘密保全法案について法律家と意見交換したあと、伸び放題の髪が気になった。新橋駅前にカット900円の床屋がある。そこへと入った。時間も10分程度だ。
安くて短時間が大好き人間にとって、ここは最高の気分に浸れる場所だ。そういえば前回は、5月下旬の北京訪問のさい、西単(シータン)の奥まった庶民住宅の一角の床屋だった。山東省出身の女性がカットしてくれた。随分と長持ちしたものである。
中国の大都市に行くと、指圧や理髪師など地方からの出稼ぎに来ている素敵な女性に巡り合ったりする。勝手ながら、お嫁さん探しの、世界の男性たちは、是非ともこうした腕のいい女性を見つけると最高ではないかと思ってしまう。
900円床屋は、日本が深刻なデフレ経済に落ち込んでいる様子を知らせている。前に200円朝食を紹介した記憶がある。デフレは年金生活者にとって大助かりだ。
今の日本は円高だ。円安にぶれるとどうなるのか。恐ろしい時代が襲ってくるのだが、そうならないためにも官僚税制・官僚予算を徹底的に見直す必要がある。それが今なのだが、野田内閣は官僚に操られており、その期待はゼロである。
景気対策の一番は、高速道路料金の完全無料化に尽きよう。人・物の活発な往来が、世の中を明るくさせる。道路官僚も無くせる。むろん、天下りも。増税はこうしたことを全て先行させた後のことである。そうすれば国民も納得してくれるだろう。
自分たちは太った豚のような生活をしていて、それで金が無いと言って庶民いじめするのは、本末転倒なのである。
<狂った公明党>
反民自公の野党が、野田に対して内閣不信任案を衆議院に提出(8月7日)した。驚いたのは自民党である。あわてて内閣不信任案提出を考えたが、公明党が止めた。同党は狂ったように「早く大増税を成立させよう」と自民党を抑え込んでしまった。
民主党の意向に公明党が服従し、自民党の意向を封じ込めてしまったのだ。こんなおかしな事態に国民は仰天している。公明党も野田のように狂ってしまったのだろうか。
同党は庶民・弱者の味方だと吹聴して議席を確保してきた。かりそめにも財閥や富豪の味方をしたことは、政権与党になった場面でも少なかったと記憶している。従って当初は10%消費税に反対した、理由は年金・福祉と無縁の10%だからで、今もそれは変わっていない。
ところが、途中から自民党と民主党の密室談合にはまってしまった。創価学会からの反発は強い。当然だろう。恐らく初めて財閥と官閥に味方したのだから。狂った山口執行部に関係者の戸惑いは深まるばかりだろう。
とどのつまりは、自民党を抑え込んで10%成立に突出して、世間をあっけにさせてしまった。驚くべき国民への裏切り行為であろう。
<電車内の風景>
また話題を変える。電車内の風景である。8月7日午後3時前の田町―品川間で、目の前の椅子に座っている乗客を観察した。新聞を読んでいる初老が一人、本を広げている中年男性一人、ぼんやり座っている若者が一人、残りの4人はいずれも最新の携帯電話を見ている。その中に年寄りのおばあさんも一人いた。
近い将来の日本危機について、彼ら彼女らは、どう考えているのであろうか。不思議な思いで、しばし眺めてしまった。
新聞や本よりもインターネットで情報を手に入れ、自らもそれで情報発信している多数派を印象付けている。そう考えると、各種の世論調査がいかにも真実からかけ離れていることが分かろう。
調査は固定電話で行っている。ほとんど使用度の少なくなっている家庭での調査であることが分かろう。お年寄りに絞られがちだ。無知な情報を持たない市民から無理やりかき集めている。
野田内閣の支持率は、新聞テレビの公表データよりも相当低いだろう。それは官邸包囲デモが証明している。「日本の嘘」という映画の試写会を見逃してしまったが、嘘だらけの日本に異論はない。
<冷房完璧・節電の嘘>
節電をキャンペーンしている政府と電力会社だが、これは原発再稼働への世論操作であることは、多少の常識人間であれば分かることだ。
本当に節電は必要なのか。電車内の冷房は北京や上海並みに冷えている。冷たい。よく冷房が効いている電車内だ。
そういえば、マンションから近くの都道を眺めると、深夜も含めて街灯が明るい。節電の雰囲気など皆無だ。先日走った東京ゲートブリッジも明るく輝いていた。
どうやら日本は、最悪の時期に、最悪の内閣を選択してしまったのである。昨日、ハマコーが亡くなったと新聞テレビが報じていた。もうヤクザ・暴力団を国民の代表に選ぶ愚は避けたい。千葉県民の覚醒が求められている。
2012年8月8日記
<野田が狙う秘密保全法案は戦争がらみ>
月刊「ザ・フナイ」という雑誌編集者から「野田内閣が狙う秘密保全法について書いてほしい」との依頼を受けた。戦前の治安維持法の焼き直し版だ。怖い恐ろしい法案だ。戦争時には、必ずこの種の立法がなされる。油断大敵だ。せっかくの機会なので法律家にも取材した。昨今の沖縄の米軍基地強化と関係しているだろう。中国封じ込め政策とも。大手の新聞テレビが報道しない問題法案だ。編集者の良い企画に感謝したい。悪政連鎖のあだ花とでもいえようか。目下、執筆中だ。
<治安維持法の焼き直し>
治安維持法もそうだったが、戦後自民党政権がぶち上げたスパイ防止法案も、今回野田・民主党が狙っている秘密保全法案も、戦争法制の一環と認識すべきだろう。平和国民に対する重大な挑戦である。
この悪法によって、自由主義者ら無辜の民が拘束され、殺されていった戦前を、多くの日本人は忘れていない。隣国民や日本研究者も記憶している。戦争を強行するために、国家権力が戦争反対者を逮捕・拘束する法律だ。悪しき国家権力の手口である。
悪しき法律を制定させようとしている野田に、新たな怒りを覚える。悪政のし放題の野田・松下NASIONAL・PANASONIC政権の、最後の標的がこれに違いない。
この重大な問題法案に、手も足も出そうとしない法学者に対しても、心の底から怒りを覚えるものである。
スパイ防止法案の場面では、白川勝彦ら自民党リベラル派が結束して、党内で潰してしまった。民主党にそれを期待できるだろうか。無理だろう。ことは深刻すぎる問題なのである。松下政経塾は極右政権である。党内のリベラル派は弱すぎる。
これも首相官邸に集結する市民デモによって、押しつぶさねばならない。
<900円床屋>
深刻な話題からそれる。秘密保全法案について法律家と意見交換したあと、伸び放題の髪が気になった。新橋駅前にカット900円の床屋がある。そこへと入った。時間も10分程度だ。
安くて短時間が大好き人間にとって、ここは最高の気分に浸れる場所だ。そういえば前回は、5月下旬の北京訪問のさい、西単(シータン)の奥まった庶民住宅の一角の床屋だった。山東省出身の女性がカットしてくれた。随分と長持ちしたものである。
中国の大都市に行くと、指圧や理髪師など地方からの出稼ぎに来ている素敵な女性に巡り合ったりする。勝手ながら、お嫁さん探しの、世界の男性たちは、是非ともこうした腕のいい女性を見つけると最高ではないかと思ってしまう。
900円床屋は、日本が深刻なデフレ経済に落ち込んでいる様子を知らせている。前に200円朝食を紹介した記憶がある。デフレは年金生活者にとって大助かりだ。
今の日本は円高だ。円安にぶれるとどうなるのか。恐ろしい時代が襲ってくるのだが、そうならないためにも官僚税制・官僚予算を徹底的に見直す必要がある。それが今なのだが、野田内閣は官僚に操られており、その期待はゼロである。
景気対策の一番は、高速道路料金の完全無料化に尽きよう。人・物の活発な往来が、世の中を明るくさせる。道路官僚も無くせる。むろん、天下りも。増税はこうしたことを全て先行させた後のことである。そうすれば国民も納得してくれるだろう。
自分たちは太った豚のような生活をしていて、それで金が無いと言って庶民いじめするのは、本末転倒なのである。
<狂った公明党>
反民自公の野党が、野田に対して内閣不信任案を衆議院に提出(8月7日)した。驚いたのは自民党である。あわてて内閣不信任案提出を考えたが、公明党が止めた。同党は狂ったように「早く大増税を成立させよう」と自民党を抑え込んでしまった。
民主党の意向に公明党が服従し、自民党の意向を封じ込めてしまったのだ。こんなおかしな事態に国民は仰天している。公明党も野田のように狂ってしまったのだろうか。
同党は庶民・弱者の味方だと吹聴して議席を確保してきた。かりそめにも財閥や富豪の味方をしたことは、政権与党になった場面でも少なかったと記憶している。従って当初は10%消費税に反対した、理由は年金・福祉と無縁の10%だからで、今もそれは変わっていない。
ところが、途中から自民党と民主党の密室談合にはまってしまった。創価学会からの反発は強い。当然だろう。恐らく初めて財閥と官閥に味方したのだから。狂った山口執行部に関係者の戸惑いは深まるばかりだろう。
とどのつまりは、自民党を抑え込んで10%成立に突出して、世間をあっけにさせてしまった。驚くべき国民への裏切り行為であろう。
<電車内の風景>
また話題を変える。電車内の風景である。8月7日午後3時前の田町―品川間で、目の前の椅子に座っている乗客を観察した。新聞を読んでいる初老が一人、本を広げている中年男性一人、ぼんやり座っている若者が一人、残りの4人はいずれも最新の携帯電話を見ている。その中に年寄りのおばあさんも一人いた。
近い将来の日本危機について、彼ら彼女らは、どう考えているのであろうか。不思議な思いで、しばし眺めてしまった。
新聞や本よりもインターネットで情報を手に入れ、自らもそれで情報発信している多数派を印象付けている。そう考えると、各種の世論調査がいかにも真実からかけ離れていることが分かろう。
調査は固定電話で行っている。ほとんど使用度の少なくなっている家庭での調査であることが分かろう。お年寄りに絞られがちだ。無知な情報を持たない市民から無理やりかき集めている。
野田内閣の支持率は、新聞テレビの公表データよりも相当低いだろう。それは官邸包囲デモが証明している。「日本の嘘」という映画の試写会を見逃してしまったが、嘘だらけの日本に異論はない。
<冷房完璧・節電の嘘>
節電をキャンペーンしている政府と電力会社だが、これは原発再稼働への世論操作であることは、多少の常識人間であれば分かることだ。
本当に節電は必要なのか。電車内の冷房は北京や上海並みに冷えている。冷たい。よく冷房が効いている電車内だ。
そういえば、マンションから近くの都道を眺めると、深夜も含めて街灯が明るい。節電の雰囲気など皆無だ。先日走った東京ゲートブリッジも明るく輝いていた。
どうやら日本は、最悪の時期に、最悪の内閣を選択してしまったのである。昨日、ハマコーが亡くなったと新聞テレビが報じていた。もうヤクザ・暴力団を国民の代表に選ぶ愚は避けたい。千葉県民の覚醒が求められている。
2012年8月8日記
<脱原発>広島市中心部をデモ行進より転載
毎日新聞 8月6日(月)11時33分配信
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/16/81b6487d42d2363334851cc2168a284c.png)
反原発を訴え、デモ行進する人たち=広島市中区で2012年8月6日、三浦博之撮影
原爆の日に合わせて「脱原発」の声を上げようと、広島市中心部で6日、市民らが「原発も核兵器もない世界」を求めてデモ行進した。
【写真特集】広島市中心部をのデモ行進の様子を写真で
市民団体「原発・核兵器なしで暮らしたい人々」(同市)などが主催し、約500人(主催者発表)が集まった。20代の若者や幼い子どもを連れた母親も目立った。平和記念式典後の午前9時ごろ原爆ドーム前を出発し、「子どもを守れ」「原発やめよう」などと書いたのぼり旗を掲げて繁華街を歩いた。中国電力本社(同市中区)前に到着すると、「再稼働反対」などとシュプレヒコールを上げた。
福島第1原発事故後、生後5カ月の長女と一緒に東京から避難してきた主婦、岡しまさん(40)=広島県呉市=は「娘の健康が一番心配。原発を再稼働するなんて、日本は被爆国なのに、また『ヒバクシャ』を生み出す気なのか」と憤った。【田中博子】
毎日新聞 8月6日(月)11時33分配信
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/16/81b6487d42d2363334851cc2168a284c.png)
反原発を訴え、デモ行進する人たち=広島市中区で2012年8月6日、三浦博之撮影
原爆の日に合わせて「脱原発」の声を上げようと、広島市中心部で6日、市民らが「原発も核兵器もない世界」を求めてデモ行進した。
【写真特集】広島市中心部をのデモ行進の様子を写真で
市民団体「原発・核兵器なしで暮らしたい人々」(同市)などが主催し、約500人(主催者発表)が集まった。20代の若者や幼い子どもを連れた母親も目立った。平和記念式典後の午前9時ごろ原爆ドーム前を出発し、「子どもを守れ」「原発やめよう」などと書いたのぼり旗を掲げて繁華街を歩いた。中国電力本社(同市中区)前に到着すると、「再稼働反対」などとシュプレヒコールを上げた。
福島第1原発事故後、生後5カ月の長女と一緒に東京から避難してきた主婦、岡しまさん(40)=広島県呉市=は「娘の健康が一番心配。原発を再稼働するなんて、日本は被爆国なのに、また『ヒバクシャ』を生み出す気なのか」と憤った。【田中博子】