<笹井氏自殺>ES細胞、世界をリード
毎日新聞 8月5日(火)11時53分配信
先端医療センター研究棟(中央)=神戸市中央区で2014年8月5日、本社ヘリから山田尚弘撮影
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)で5日、死亡が確認された笹井芳樹副センタ-長(52)は再生医学研究の世界的な研究者として知られる。京都大医学部を卒業後、36歳の若さで同大教授になり、2年後には理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)のグループディレクターとなった。マウスやヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から、立体的な網膜や立体構造を持つ脳組織を作るなど、ES細胞からさまざまな組織を作り出す研究で世界をリード。毎年のように一流誌に論文が掲載された。
【小保方氏当てのものも】笹井氏死亡 現場に遺書
2012年に医学・医療の研究者を対象にした「武田医学賞」を受賞するなど業績は高く評価され、同じ年の生まれで、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発でノーベル賞を受賞した山中伸弥・京大教授とともに、国の再生医療プロジェクトを率いてきた。
STAP細胞研究には、小保方晴子氏のCDBの研究ユニットリーダー採用時から指導者として携わり、論文を全面的に書き直して英科学誌ネイチャーへの掲載にこぎつけた。1月下旬の論文発表の記者会見では司会役を務め、「生物学の常識を覆す結果だ」と成果を強調、iPS細胞と比較した優位性を示す自作のイラストも配った。
理研の調査委員会は3月に公表した報告書で「(本人に)研究不正はないが、責任は重大」と指摘。4月16日には記者会見を開き、「沈痛の極み」「慚愧(ざんき)の念に堪えない」と反省の弁を述べる一方、STAP細胞については「最も有力な仮説」と主張した。
7月2日にネイチャーが論文撤回を発表した際は「誤りを事前に発見できなかったことを痛切に後悔し、反省している」とのコメントを理研を通じて発表したが、公の場に姿は見せなかった。【清水健二】
アメリカの誰かにやられたと思う。
毎日新聞 8月5日(火)11時53分配信
先端医療センター研究棟(中央)=神戸市中央区で2014年8月5日、本社ヘリから山田尚弘撮影
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)で5日、死亡が確認された笹井芳樹副センタ-長(52)は再生医学研究の世界的な研究者として知られる。京都大医学部を卒業後、36歳の若さで同大教授になり、2年後には理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)のグループディレクターとなった。マウスやヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から、立体的な網膜や立体構造を持つ脳組織を作るなど、ES細胞からさまざまな組織を作り出す研究で世界をリード。毎年のように一流誌に論文が掲載された。
【小保方氏当てのものも】笹井氏死亡 現場に遺書
2012年に医学・医療の研究者を対象にした「武田医学賞」を受賞するなど業績は高く評価され、同じ年の生まれで、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発でノーベル賞を受賞した山中伸弥・京大教授とともに、国の再生医療プロジェクトを率いてきた。
STAP細胞研究には、小保方晴子氏のCDBの研究ユニットリーダー採用時から指導者として携わり、論文を全面的に書き直して英科学誌ネイチャーへの掲載にこぎつけた。1月下旬の論文発表の記者会見では司会役を務め、「生物学の常識を覆す結果だ」と成果を強調、iPS細胞と比較した優位性を示す自作のイラストも配った。
理研の調査委員会は3月に公表した報告書で「(本人に)研究不正はないが、責任は重大」と指摘。4月16日には記者会見を開き、「沈痛の極み」「慚愧(ざんき)の念に堪えない」と反省の弁を述べる一方、STAP細胞については「最も有力な仮説」と主張した。
7月2日にネイチャーが論文撤回を発表した際は「誤りを事前に発見できなかったことを痛切に後悔し、反省している」とのコメントを理研を通じて発表したが、公の場に姿は見せなかった。【清水健二】
アメリカの誰かにやられたと思う。