「水位20~30センチ低下」 地下水バイパス、東電が観測
東京電力福島第1原発事故の汚染水対策地下水バイパス計画で東電は26日、くみ上げ後に専用井戸で観測した地下水の水位が、5月の放出前に比べ約20~30センチ低下したとする観測結果を明らかにした。Jヴィレッジで開いた廃炉・汚染水対策現地調整会議で示した。
1~4号機建屋に流れ込む地下水を流入前にくみ上げ、海に放出する地下水バイパスでは三つの専用井戸でくみ上げ後の地下水水位を観測している。東電が今月行った観測では、二つの井戸で約20センチ、一つの井戸で約30センチの水位低下を確認したという。東電はこの状況が続けば、1日約20トンの地下水の流入が抑えられるとしている。
結果を受け、会議の議長を務める赤羽一嘉経済産業副大臣は「ようやく(地下水バイパスの)効果が表れ始めた」と評価した。東電に対しては、1日400トンと推計されている地下水の流入量についても調査を行うよう指示し、今後さらに地下水バイパスの効果を詳細に検証していく考えを示した。
(2014年8月27日 福島民友ニュース)
東京電力福島第1原発事故の汚染水対策地下水バイパス計画で東電は26日、くみ上げ後に専用井戸で観測した地下水の水位が、5月の放出前に比べ約20~30センチ低下したとする観測結果を明らかにした。Jヴィレッジで開いた廃炉・汚染水対策現地調整会議で示した。
1~4号機建屋に流れ込む地下水を流入前にくみ上げ、海に放出する地下水バイパスでは三つの専用井戸でくみ上げ後の地下水水位を観測している。東電が今月行った観測では、二つの井戸で約20センチ、一つの井戸で約30センチの水位低下を確認したという。東電はこの状況が続けば、1日約20トンの地下水の流入が抑えられるとしている。
結果を受け、会議の議長を務める赤羽一嘉経済産業副大臣は「ようやく(地下水バイパスの)効果が表れ始めた」と評価した。東電に対しては、1日400トンと推計されている地下水の流入量についても調査を行うよう指示し、今後さらに地下水バイパスの効果を詳細に検証していく考えを示した。
(2014年8月27日 福島民友ニュース)