大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

<凍土壁ありき!?>そもそも「流れる水は凍らせる事はできない」というのは学会の常識だ

2014-08-22 19:34:43 | 原子力関係
<凍土壁ありき!?>そもそも「流れる水は凍らせる事はできない」というのは学会の常識だ8/19報道ステーション文字起こし

2014年8月19日
報道ステーション

2014082016.jpgみんなしあわせで~ブログ
福島第一原発の坑道などに溜まっている高濃度の汚染水。
これがもうどうにもならない事になっています。
「どうにもならない」と困る訳です。
汚染水ですからね、何と言っても。

2014082017.jpg

こちらを見ていただくと、今先ほど映っておりましたタービン建屋の方からトレンチがあって、
坑道が海へ近づいていくと。
とにかくこれがあふれて海へ流出しちゃ困るんで、
タービン建屋と、ここのトレンチ坑道の境目のところを氷で凍らせてしまうと。
下に水が来ていても、汚染水があっても、それを凍りにしてしまって壁にしてしまえば、
遮断してこっちからこっちの坑道の汚染水を抜き取る事ができるという計画だったんですが、
これがどうも上手く行かないという事がはっきり分かってきました。

さらにですね、1号機から4号機の周囲をぐるっと覆って、
地下水の問題なども含めて水を遮断しなければならないって言われている凍土壁に関しても同じ原理ですから、
そっちもですね、「どうなんだろう?」という疑問の声がずーっとあがっているんです。

2014082018.jpg
更田豊志原子力規制委員:
場合によっては最悪の選択だって、こちらとしては要求せざるを得ないかもしれない。

2014082019.jpg
角山茂草 会津大学教育研究特別顧問:
もう一度冷静に考えないと、泥縄式でずるずるずるずる行ってしまうような気がして、
もう一度確かに発想を変えないと、


今日(8月19日)の規制委員会。
東京電力の汚染水対策に批判が相次いだ。
いわゆる「氷の壁」についてだ。

まず、その「氷の壁」について説明する。
原子炉建屋の横にあるタービン建屋の地下には非常に高濃度の汚染水が溜まっている。
この汚染水は海に流れる恐れがあり、
引き止めるのが喫緊の課題だ。
そのため採用されているのが「氷の壁」だ。

2014082020.jpg

タービン建屋とトレンチが接する汚染水が流れているところに凍結管を入れる。
凍結管に非常に冷たい液体を通し、周囲を流れる汚染水を凍らせて流れを止める。
これが「氷の壁」だ。

20140820201.jpg

この技術は1号機から4号機までの周囲に作ろうとしている凍土壁にも使われる。
ただこの場合は、流れる水を凍らせるのではなく、
土の中の水分を凍結管で凍らせる事になる。

この「氷の壁」は4月から作業を開始した。
しかし3ヶ月経っても十分に凍らなかった。

そこで先月30日からは、氷やドライアイスを投入したが、
配管が詰まるなど問題も発生。
結局1割程度がどうしても凍らず、「氷の壁」にはならなかった。

それでも東京電力は「氷の壁」にこだわる。
凍らなかった部分をセメントなどの充填材で塞ぐ新たな対策を行いたいとした。


2014082022.jpg
姉川尚史本部長 東京電力原子力立地本部 :
今しばらくはですね、凍結ーーに、努力を注いでみたいと思っています。

しかし、批判が続出。

2014082023.jpg
渡邊明 福島大学大学院教授:
間詰め材を入れるというだけで、本当に止水できるのかどうかという事もですね、
かなり疑問を持つー。

2014082024.jpg
更田豊志 原子力規制委員:
間詰め材の投入というのは、
これで解決すればいいですけれども、
これで解決しなかったときには後々の対策に対して、今度は逆の効果を及ぼさないかと。

新たな対策をしてでも「氷の壁」に挑戦し続けるのか。

結局今日は結論は出ず、判断は先送りとなった。

もと地盤工学会の会長浅岡氏は、
そもそも「流れる水は凍らせる事はできない」というのは学会の常識だと批判する。

2014082025.jpg
浅岡顕名誉教授 名古屋大学(元地盤工学会会長):
今日も規制委員会を見ていたんですけれども、土木技術者が中に入った議論になっていないんですよね。
一日に2mも水が動くと、1分あたりはほんの1mm、2mmのことですけれども、
これだけの水流があるともう凍りませんので、いや~、難しいと思いますね。
上が大気の温度で、凍ってないところの(汚染水の)温度は非常に高いですし。


さらに、その後に控える凍土壁の問題。
先ほどCGで説明したように、
凍土壁は流れる水を凍らせるのではなく、
土の中の水分を凍らせるため、ハードルは一段低いとも見られている。
しかし、凍土壁の耐用年数は7年とされる。

浅岡顕名誉教授:
凍土壁が仮にできたとしても7年間で原子炉建屋を止水できるとは、とても…、思えません。
だから、凍土壁に代わる恒久的な地中連続壁など、
そういう対策しか私は無いように思うんですけど。


恒久対策とは何か?
実は事故が起きた2011年当時から専門家や政治家などが主張していた対策で、
コンクリートや鉄の板を使い水を止めるというものだ。
しかし、当時の民主党政権の幹部によると、
鋼鉄製の壁については東電が「費用がかさむ」として先送りされた。

また、去年安倍政権で税金を投入して壁を作る事が決まったが、
凍土方式が選ばれた一因は「費用が安い」という点だった。




古舘:恵村さん、いかがですか?

恵村:
あの、私はトレンチの問題もあるんですけれども、
凍土壁一本やりでですね、このまま突き進んでいっていいのか?
という事を改めて問われていると思うんですね。
この凍土壁の実現性というのは当初から疑問の声があった訳で、
ひとつは、地面を凍らせて水を止めるという工法は昔からあるわけですけれども、
これは小規模なもので短期間に限られていた訳ですけれど、
今回のはもう大規模でですね、長い期間やるわけですよね。
これは前例がない訳ですよね。

古舘:そもそも原発のこういうもの仕様でも何でも無い訳ですからね。

恵村:
それからもうひとつはトレンチのような配管とか、それから地下水の流れがあるようなところで、
本当に上手く効くのかどうか?そこが分からないという事がありますよね。
それなのに国と東電はですね、「凍土壁ありき」で突き進んできたわけですよね。
国費から320億円の税金をつぎ込む以上、研究開発のような名目が無ければならないという事で、
あえて実験的な手法をですね、選んでいるという面があったと思うんです。
このまま凍土壁一本やりで突き進んでですね、
もし、失敗したらどうなるか、ですよね。

あの、ま、費用の事もありますけれども、
それ以上に貴重な時間ですよね。
なにより時間が失いかねないと思うんです。

今からでも遅くないので、内外の専門家等の意見を改めてよく聞いてですね、
複数の代替案をですね、同時並行的に考えていくと、そういう事が必要だと思います。


古舘:
「失敗は成功の糧になる」と一般論ではいうんですけれども、
ことこの汚染水に関してそんなのはですね、
前から一部専門家で凍土壁云々はどうだろう?と疑問の声があったにもかかわらず、強行して、
これがどうも今「難しい」となってる訳ですよね。
失敗が許されるたぐいの話じゃ、これはありませんからね。


恵村:
あと少し、あと少しって、こんな事をずるずると繰り返していても仕方が無いんですからね。

古舘:
予算の問題は大いにあったかもしれませんけれども、
これは鉄板でガーって四方を囲って、とにかく水を外に出さないとかという、
相当な事を抜本的にやらないと、ここはコントロールできませんよね、現段階では。

恵村:考え方を変えていく必要があると思いますね。

古舘:少なくてもね。

がん治療の不安相談を 名取でセミナー

2014-08-22 19:03:52 | 学習
がん治療の不安相談を 名取でセミナー 河北新報


がんをめぐる相談体制などが紹介されたセミナー
 身近な医療関係者が健康に役立つ最新情報を紹介する「元気!健康!地域セミナーin名取」が9日、名取市文化会館であった。「元気!健康!フェアinとうほく」委員会と河北新報社の主催で、市民ら約100人が参加した。
 県立がんセンター(名取市)の藤谷恒明医療局長が、がん告知後の精神的負担や治療費などの相談に応じる支援センターについて説明。「医師にがんと言われたら次々に心配事が出てくる。県内19カ所にある支援センターに、遠慮せず相談してほしい」と話した。
 夏バテ対策などの講演のほか、加齢で骨や筋肉などが衰えるロコモティブシンドローム(運動器症候群)を防ぐ「ロコモ体操」の実演もあった。


2014年08月21日木曜日

東通審査申請で東北電に抗議

2014-08-22 19:02:16 | 原子力関係
東通審査申請で東北電に抗議 河北新報

 東北電力東通原発(青森県東通村)の新規制基準に基づく適合性審査(安全審査)をめぐり、むつ市の市民団体「原発核燃をなくす下北の会」は20日、「申請は見切り発車で極めて不見識」などとする抗議文を東北電に提出した。
 抗議文は(1)福島第1原発事故後に実施した安全対策について地域住民に事前説明をしていない(2)敷地内断層に対応した耐震設計が不十分-などと指摘。「事故から教訓を学ばず、企業利益を優先している」と非難した。
 同会の櫛部孝行代表委員ら5人が同原発を訪れ、担当者に抗議文を手渡した。担当者は「本店や関係部署に報告したい」と話した。東北電は6月、再稼働の前提となる安全審査を原子力規制委員会に申請した。


2014年08月21日木曜日

郡山・町内会前会長が除染補助金不正受給

2014-08-22 19:00:52 | 原子力関係
郡山・町内会前会長が除染補助金不正受給 河北新報

 郡山市は21日、福島第1原発事故に伴う除染作業を援助する線量低減化活動支援事業で、同市の「富田町向舘町内会」の前会長の60代男性が、町内会の除染経費の領収書を偽造し、補助金計249万4000円を不正に受給したと発表した。
 不正があったのは会長在任中の2011~12年度の2年。町内会の除染活動で使う高圧洗浄機購入費や水道借り上げ代などを取りまとめ、領収書計113枚の金額を水増しして市に請求した。実際の経費との差額を私的に流用した。
 市の調査に対し、前会長は「投資の損失穴埋めに充てた。単独でやった」などと事実を認めたという。市は刑事告訴するかどうか警察と協議している。
 同事業は町内会やPTAなど地域単位の除染活動を支援する目的で、福島県が各市町村に事業費全額を交付する。
 前会長は12日、町内会を通じて不正受給分の全額を市に返還した。市は今後、県に返還する手続きを進める。


2014年08月22日金曜日

福島第1 地下水浄化試験に着手

2014-08-22 18:59:13 | 原子力関係
福島第1 地下水浄化試験に着手 河北新報

 福島第1原発の汚染水対策として建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げ、最終的に海に放出する計画で、東京電力は20日、地下水の浄化試験を実施した。
 試験的にくみ上げた約500トンを浄化装置に通した。東電によると、浄化装置はセシウム137の濃度を1万分の1、ストロンチウム90の濃度を1000分の1まで軽減でき、処理能力は1日約1200トン。浄化後、排出基準を満たした地下水を海に放出する方針。
 東電は同日、いわき市で開かれた福島県漁連の県地域漁業復興協議会で、放出計画と浄化試験の開始を説明。試験結果は数日で判明する見通しで、週明けまでに県漁連側に伝える考えを示した。
 東電福島復興本社の新妻常正副代表は協議会後、「試験結果や設備の健全性などをなるべく早く確認し、報告する」と話した。
 県漁連の野崎哲会長は「浄化の効果に加え、システムの安定度や運用方法も重要になる。試験結果の説明を受けてから検討したい」と述べた。


2014年08月21日木曜日

宮城県が宮城大医学部検討委の会合をあす開催

2014-08-22 18:56:19 | 学習
宮城県が宮城大医学部検討委の会合をあす開催 河北新報

 東北への大学医学部新設に名乗りを挙げている宮城県は21日、県内外の有識者らでつくる「宮城大医学部教育課程・教員等採用検討委員会」の初会合を、23日に県庁で開催すると発表した。
 委員は10人。がん研有明病院(東京都江東区)院長で、宮城大医学部長候補の門田守人氏ら大阪大関係者に加え、東北大や医療機関の関係者らで構成する。委員長には村井嘉浩知事が就く見通し。
 検討委は、文部科学省から宮城大医学部構想が採択された場合のカリキュラム編成や教員・医師の確保に関する方策などを議論し、具体化させるのが狙い。
 初会合では県が構想を説明し、非公開で教員・医師の確保策などをめぐり意見を交わす。
 門田氏と村井知事のほか、委員は次の通り。

 石井正東北大病院総合地域医療教育支援部教授▽石橋忠司東北大大学院医学系研究科副研究科長▽岸本忠三大阪大免疫学フロンティア研究センター特任教授▽北村惣一郎地方独立行政法人堺市立病院機構理事長▽菅村和夫地方独立行政法人宮城県立病院機構理事長▽西垣克宮城大学長▽西田幸二大阪大大学院医学系研究科主任教授▽久道茂宮城県対がん協会長


2014年08月22日金曜日

農業復興途上の南相馬市を襲った「原発粉じん」問題への怒り

2014-08-22 18:54:34 | 原子力関係

農業復興途上の南相馬市を襲った「原発粉じん」問題への怒り
新潮社 フォーサイト 8月6日(水)12時19分配信

農業復興途上の南相馬市を襲った「原発粉じん」問題への怒り
調査田に伸びた稲を見回る奥村さん=7月28日、南相馬市原町区太田地区
 7月半ば、福島第1原発から新たな問題が降ってわいた。原発事故現場のがれき処理から生じた粉じんが、福島県南相馬市などに飛来したというのだ。懸命な農業復興の途上にあるこの地域の農家は、怒りと困惑を隠さない。

■昨年産に「基準値超え」出る

「平成26年度調査田 野馬追の里・おひさまプロジェクト」。こんな大きな看板が、南相馬市原町区太田地区の道路脇にある。見渡す限り緑の田園風景だが、ほとんどが生えるがままの雑草だ。そのほんの一角、計4.2ヘクタールの田んぼだけに稲の葉が伸びている。

 すぐ近くのこんもりとした森は、有名な相馬野馬追の出陣地の1つ、相馬太田神社。朝靄の中、苗田の1本道を駆けていく騎馬武者の姿が夏の風物詩だった。が、20キロ南にある福島第1原発の事故が起きた2011年以後、稲作は市内全域で自粛されてきた。

 地元住民の太田地区復興会議、太田地区まちづくり委員会、同区長会が合同でプロジェクトを立ち上げたのは12年。初年度は神社に至る道路脇の田んぼに大量のヒマワリを植え、景観づくりと、土壌に含まれた放射性セシウムの吸収を狙った。2年目の13年は、南相馬市が「試験栽培」の希望者を募り、太田地区の農家有志も応じて同プロジェクトの実証田としてコメ作りをした。市内で155戸の農家が参加した試験栽培(計123ヘクタール)のコメは、放射能検査を通れば、自主販売をすることができた(国の食品安全基準は1キロ当たり100ベクレル未満)。約1万袋(30キロ入り)が収穫され、市にとっては農業復興の第1歩だったが、太田地区の27袋が基準値を超えた。うち24袋がプロジェクトの実証田のコメで、基準値を超えたのは太田地区のものだけだった。

 太田地区復興会議のメンバーで農家の奥村健郎さん(57)=同市市議=は、震災の年から、稲作復活を念じ自らの水田で試験作付けをしてきた。「昨年、自分の分はND(不検出)だったが、『むら』の再生をかけたプロジェクトだけにショックだった」と4月の取材で語った。

■「がれき撤去」で生じた粉じん?

 太田地区は、原発から20キロ圏(旧警戒区域)の線引きで一部が圏内に入った。震災直後はほぼ全住民が避難を強いられ、圏内の約200戸の住民が今もわが家に住めないでいる(日中の立ち入りは自由)。奥村さんらのプロジェクトは、旧太田村時代からの地域の一体感と農業の伝統を基に地域再生を始めた。定期計測する空間放射線線量は3年間で、年間1ミリシーベルト程度に下がった。水田の土壌には現在もセシウムが1キロ当たり2000ベクレル前後ある。

 今春からは、有機農業の専門家である新潟大農学部の野中昌法教授らのグループと連携し、稲のセシウム吸収の有無をさまざまに条件を変えて調べる調査を始めた。「13年のコメにセシウムが出た原因が何か、突き止めるのが大きな目的」と、周囲の土壌から塩ビパイプで隔離した環境で稲を育てたり、波打ちトタンで試験圃場を細かく区切って、セシウム吸収抑制効果のあるカリウムの分量や、土に酸素を供給する「中干し」の程度を変えたりした。

 今年8月からは、太田地区でもようやく水田のセシウム除染が始まる予定だ。これは、大型機械を使って水田の土を反転させ、表土に付着したセシウムを土中に閉じこめる方法(反転耕)で、農林水産省が実証実験を踏まえて推奨している。稲作再開への問題解決策となるものだった。ところが、7月半ば、地元の人々が基準値超えの前提とした土壌原因説を覆すようなニュースが流れた。

 福島県南相馬市で昨年秋に収穫されたコメから国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、農林水産省が福島第1原発のがれき撤去作業で生じた粉じんが原因の可能性があると指摘し、東京電力に防止策を求めていたことが14日、明らかになった。

 7月14日に全国紙が報じ、河北新報には翌15日に掲載された。

 基準値超えの原因は現在も特定できていないが、農水省は同原発で昨年8月19日、3号機のがれき撤去作業の粉じんで作業員2人が被ばくした事実に着目。粉じんが風に乗って飛散し、コメに付着した可能性があるとみて、ことし1月に原子力規制庁に相談。同3月、東電に原発の作業で放射性物質を外部に出さないよう要請した。(同記事より)

 7月18日に農水省と東電の担当者が南相馬市役所を訪れ、事実関係を説明した。

 出席者からは、粉じん飛散が要因の一つと考えた農水省が東電に防止策を要請する一方、市に情報提供しなかったことに批判が噴出した。同省の担当者は「(基準値超えの)原因はいまも不明。森林や土壌からの巻き返しなどほかにも可能性がある」などと主張し、謝罪しなかった。(翌日の河北新報記事より)

■因果関係は不明だが……

「本当に因果関係が分からないのか、特定して責任を認めたくないのか。いずれにせよ、納得できなかった」と、説明会に出席した奥村さんは言う。「昨年、検査されたコメはすべて、脱穀された後の玄米だ。8月19日なら稲は出穂しているが、空から降ったなら、セシウムは表面に付くはず」。

 むしろ、要因として思ったのは、稲刈り前の昨年9月中旬にあった、強い風雨による水田の稲の倒伏だったという。土壌表面のセシウムに稲が接しないよう、当時、福島県から倒伏に注意するようにとの情報が出されていたが、太田地区では実際に多くの稲が倒伏していた。「土が付いた状態で脱穀すると、ほこりが舞って、もみに付着する可能性は生じやすい。あるいは、原発から飛来した粉じんがほこりに混じったことも考えられるが、推測でしかない」。

 奥村さんが怒りを覚えたのは、「なぜすぐ、情報を南相馬市に知らせてこなかったのか」という点だ。東電の回答は「当時、飛散に関し自治体への通報義務はなかった。今後は対策を徹底し、情報提供にも努めたい」というものだった。今後でなく、仮に昨年8月19日の発生時点で情報が共有されていたら、「太田でも、自分たちがただちに田んぼの坪刈り(本来は収量を調べる方法)をして汚染の有無を調べられた。現地に何の手掛かりも残っていない今ごろになって知らされても……」。

 何よりも心配なのは、さらなる風評であり、農家の意欲への影響だという。「因果関係は不明でも、全国メディアのセンセーショナルな報道はそのまま多くの消費者の不安になって残るのでは。第1原発が廃炉になってなくなるまで、こんな状況が続くとしたら、コメを作る人も、これから先の農業復興の担い手もいなくなってしまう」。

 南相馬市は今年、「本格的なコメ作付け再開」を宣言した。しかし、参加した農家は86戸、面積は111ヘクタールと、いずれも前年より減り(農家数はほぼ半減)、市が目標に掲げた500ヘクタールの5分の1、震災前の栽培面積の2%にとどまった。

 農地除染の遅れに加え、東電から10アール当たり約5万7000円の休作賠償が支払われることも、「作っても、果たして売れるか」を懸念する農家の判断を左右したという。作付けをすれば、賠償金は支給されない。このため市は、独自に10アール当たり2万円の奨励金を支給することで農家の参加を促したが、効果は薄かった。来年の見通しもまた不透明になったという。

■「コメ依存」の見直しも

「農家が自信と意欲をなくすことが怖い。農地はもちろん、農業機械も3-4年手入れをしなければ、だめになる。苗作りをするにも、育苗用のハウスはやはりこの3年で壊れたところが多く、農協から苗を買えば、1俵(ぴょう)で4000-5000円の赤字だ。震災前でさえ農家は高齢化し、ギリギリの経営をしてきたのに。『さあ、作って』と言われても、売れるという希望がなくては。楽観的に考えるには、いろんなことがありすぎた」

 奥村さんらのプロジェクトは、これからの太田地区の「むらづくり」を議論する中で、伝統のコメへの依存を見直そうとしている。菜種の大規模栽培による搾油、景観づくり、搾りかすのバイオ燃料化の可能性にも注目し、来年は20ヘクタールの畑づくりを目指すという。「新しい時代に合う農業の形、太田の生き方を見つけたい。だから、立ち止まってはいられないんだ。この1年の調査田で、まず自分たちの手で『なぜか?』を究明しなくては」。

河北新報編集委員 寺島英弥

福島の魅力と元気を発信

2014-08-22 18:38:00 | 学習
福島の魅力と元気を発信 NHK
福島の魅力と元気を発信
民芸品や特産の食材などを紹介して、福島の魅力を発信しようという催しが、福島市で22日から開かれています。
この催しは、震災後の福島を元気づけようと、福島市の「こむこむ館」が、おととしから毎年この時期に開いています。
会場には、福島の伝統文化を体験できるコーナーが設けられ、このうち、土湯こけしの絵付けの体験では、特徴とされる頭部の蛇の目模様や、胴体のしま模様を、子供たちが自分でろくろを回しながら描いていました。
また、地元の物産品を紹介するコーナーでは、旬を迎えた梨やトマトなど、特産の食材の即売も行われていました。
会場には親子連れなど県内外から大勢のひとが訪れてにぎわっていました。
会場の外には移動式の水族館も設けられ、子供たちがヒトデやナマコなどに実際に触って感触を楽しんでいました。
こけしの絵付け体験をした水戸市の小学6年生の女子児童は「線をまっすぐに書くのが意外と難しかったですが楽しかったです」と話していました。
この催しは、今週末まで開かれ、期間中、福島の名物料理を無料で振る舞うイベントも開かれます。
08月22日 13時56分

紙袋にメダルを入れ、通常の郵便で返送してくれれば十分」

2014-08-22 18:36:38 | 学習
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地震、放射能、経済、政治、気候変動などに関する情報を書いているブログです。ブログの引用、紹介はご自由にどうぞ。(リンクを張ってくれると嬉しいです)
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【前代未聞】ノーベル委員会がオバマ大統領に平和賞返上を要請!ヤグランド委員長「紙袋にメダルを入れ、通常の郵便で返送してくれれば十分」
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8月19日にノーベル委員会のトールビョルン・ヤグランド委員長が、「オバマ米大統領はノーベル平和賞を直ちに返上することを見直すべきだ」と表明しました。ヤグランド委員長はグアンタナモ収容所や中東への空爆を指摘し、「紙袋にメダルを入れ、通常の郵便で返送してくれれば十分だ」とオバマ大統領に要望したとのことです。ホワイトハウス側はこの件について、コメントの発表を拒否しています。

ノーベル平和賞なんて物は政治的な要素が強すぎて、知識人達の間では全く信用出来ない賞として有名です。今も空爆などをしまくっているオバマ大統領が受賞しているのがその証で、今頃になって焦り出した委員会側もちょっと遅すぎると言えます。
最近ではノーベル平和賞の基準を見直す動きも出ており、今まではその人がしたことに対してノーベル平和賞を送っていましたが、これからはその人の人生全体を判断の基準にするという話があるようです。とにかくも、ノーベル平和賞の受賞基準は今直ぐにでも見直すべきだと私は思います。


☆ノーベル委員会、オバマ氏に平和賞返上を要請
URL http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_19/276111068/
引用:
ヤグランド委員長は、委員会は平和賞返上を要請した前例はないものの、「未だにグアンタナモは稼動」しており、アフガニスタンも、リビアの爆撃も存在すると語った。
ノーベル委員会は2009年、オバマ氏が大統領就任後の最初の数ヶ月で行なった一連の演説に対し、平和賞を授与していた。
ヤグランド委員長は、オバマ氏が公式的なメダル返上に当惑しているのであれば、紙袋にメダルを入れ、通常の郵便で返送してくれれば十分だと語っている。
これに対し、ホワイトハウス側はコメントを拒否。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_19/276111068/
:引用終了

震災避難の子1000人下回る

2014-08-22 13:34:46 | 学習
震災避難の子1000人下回るNHK
震災避難の子1000人下回る
東日本大震災や原発事故の影響で、福島県などから新潟県に避難し、学校に通っている児童や生徒の数は966人と去年より、99人減少し、はじめて1000人を下回りました。
県教育委員会は、ことし5月1日現在で、東日本大震災や原発事故の影響で福島県などから避難して県内の公立学校に通う子どもの数をまとめました。
それによりますと、▼小学生は去年の同じ時期に比べ94人減って628人、▼中学生は3人増えて235人、▼高校生は10人減って94人などとなっています。
このほか特別支援学校に通う子どもなどを加えると県内の公立学校に通う子どもはあわせて966人となり、去年の同じ時期より99人減少し、はじめて1000人を下回りました。
市町村別では、▼最も多いのが新潟市で381人、次いで▼柏崎市が130人、▼長岡市と新発田市が67人などとなっています。
震災直後の厳しい体験などをいまだに抱えている子どもも少なくないということで県教育委員会では学校から要請があれば臨床心理士の資格を持ったカウンセラーなどを派遣するなど支援を続けているということです。
08月22日 07時40分

震災避難の子1000人下回る

2014-08-22 13:34:46 | 学習
震災避難の子1000人下回るNHK
震災避難の子1000人下回る
東日本大震災や原発事故の影響で、福島県などから新潟県に避難し、学校に通っている児童や生徒の数は966人と去年より、99人減少し、はじめて1000人を下回りました。
県教育委員会は、ことし5月1日現在で、東日本大震災や原発事故の影響で福島県などから避難して県内の公立学校に通う子どもの数をまとめました。
それによりますと、▼小学生は去年の同じ時期に比べ94人減って628人、▼中学生は3人増えて235人、▼高校生は10人減って94人などとなっています。
このほか特別支援学校に通う子どもなどを加えると県内の公立学校に通う子どもはあわせて966人となり、去年の同じ時期より99人減少し、はじめて1000人を下回りました。
市町村別では、▼最も多いのが新潟市で381人、次いで▼柏崎市が130人、▼長岡市と新発田市が67人などとなっています。
震災直後の厳しい体験などをいまだに抱えている子どもも少なくないということで県教育委員会では学校から要請があれば臨床心理士の資格を持ったカウンセラーなどを派遣するなど支援を続けているということです。
08月22日 07時40分

柏崎市の原発避難計画で説明会

2014-08-22 13:33:08 | 原子力関係
柏崎市の原発避難計画で説明会 NHK
柏崎市の原発避難計画で説明会
柏崎刈羽原子力発電所で事故が起きた際の避難計画を県内で初めて策定した柏崎市で住民に向けた説明会が21日夜から始まりました。
柏崎市は、原発事故が起きた際にただちに避難が必要な、原発から5キロ圏内の住民の避難計画を県内での自治体で初めて策定しました。
これを受けて21日夜、原発から5キロ圏内の高浜地区で住民に向けた説明会が開かれ、町内会や自主防災組織の役員など20人あまりが参加しました。
説明会では、市の職員が、▼高浜地区の住民は事故の際、原発から50キロ以上離れた村上市に避難することや、▼移動の際は、市が用意したバスや自家用車に乗り合わせて避難することなど、避難計画の概要について説明しました。
これに対して住民からは、「一度にたくさんの車が移動することで交通網がまひしないか」といった不安の声や、「避難先の確定だけでなく、食料の調達や子どもやお年寄りのケアなど具体的な内容も早めに決めてほしい」といった意見が出されていました。
参加した70歳の男性は「具体的な計画はこれからだと思うが、地震や津波で道路が使えない場合なども考慮した複合的な避難計画をつくってほしい」と話していました。
柏崎市の避難計画についての住民説明会は原発から5キロ圏内の住民に対し今月いっぱい開かれ、その他の地区の住民に対しても9月以降、行われる予定になっています。
08月22日 07時36分

“訓練中止”住民団体が要請書

2014-08-22 13:32:40 | 学習
“訓練中止”住民団体が要請書
08月22日 12時51分NHK

“訓練中止”住民団体が要請書
24日から道東の矢臼別演習場で始まるアメリカ海兵隊の実弾射撃訓練を前に、地元の住民団体が22日、北海道防衛局に訓練の中止を求める要請書を提出しました。
要請書を提出したのは、別海町の住民などでつくる「海兵隊移転反対別海町連絡会」のメンバーで、22日、矢臼別演習場の入り口に集まり、北海道防衛局の職員に手渡しました。
別海町などにまたがる矢臼別演習場では沖縄県の負担軽減のため、平成9年からアメリカ海兵隊の訓練を受け入れていて、今回は、24日から来月4日まで行われる予定です。
要請書の中で、住民団体は「去年の訓練で砲弾が演習場の外に着弾するなど、住民の安全がないがしろにされている現状であり、訓練の中止を求める」としたうえで、「訓練を行っても、住民の生命と財産を危険にさらす事件事故を絶対発生させないよう、万全の対策をとること」などと要請しています。
これに対して、北海道防衛局は、「上層部に伝えて検討したうえで回答します」と答えました。

原発訴訟の寄付3000万円超

2014-08-22 13:27:11 | 原子力関係

原発訴訟の寄付3000万円超
08月21日 09時13分 NHK

原発訴訟の寄付3000万円超
青森県の大間原子力発電所の建設中止を求めた裁判について、函館市が募っている訴訟費用への寄付金が3000万円を超えました。
函館市は、国と事業者の電源開発に対して、大間原発の建設中止を求め、先月から東京地方裁判所で裁判が始まっています。
函館市では、ことし3月からこの訴訟費用への寄付金を募っていますが、19日までに寄せられた件数は、個人や団体、それに企業のあわせて748件で、金額は3000万円を超えました。
鹿児島県や福島県などからも寄付があったということで、函館市では、支援の動きが全国に広がっているとしていて、訴訟を担当する函館市の三原克美参事は「これほど寄付が集まるとは思ってもみなかった。全国から支援をいただきありがたい」と話しています。
裁判では、弁護士の費用などで年間400万円ほどかかる見通しで、函館市は、集まった寄付金を基金として積み立てて活用することにしています。

帰還困難区域見学ツアー開始へ

2014-08-22 13:26:43 | 学習
帰還困難区域見学ツアー開始へNHK
帰還困難区域見学ツアー開始へ
東京電力福島第一原発の事故による被害の実態を知ってもらい風化を食い止めようと、立ち入りが厳しく制限されている原発周辺の帰還困難区域を、一般の人たちに見学してもらう企画が、この秋にも初めて実施されることになりました。
原発周辺の福島県の7つの市町村では、年間の被ばく線量が50ミリシーベルトを超え、長期にわたって住民の帰還が難しいとされる帰還困難区域に指定されていて、事故から3年が過ぎたいまも、国などの許可がなければ自由に立ち入りができない状態が続いています。
このため、原発が立地する福島県大熊町の住民グループが、事故による被害の実態を知ってもらい風化を食い止めようと、一般の人たちを対象に、原発周辺の帰還困難区域を見学してもらう企画を実施することになりました。
計画では、東京を発着する1泊2日の日程で、原発から数キロの場所にある町役場や中心部の商店街などを見学します。
参加者たちは防護服を着用して、バスの中から視察するほか、帰還困難区域以外の場所ではバスから降りて復興作業の様子などを見て回るということです。
また、参加者たちは見学後、被ばく検査を受けることになっています。
帰還困難区域に一般の人たちが立ち入って見学する企画が実施されるのは、今回が初めてです。
住民グループは、すでに国や町の了承を得ていて、ことし10月にも最初の企画を実施し、その後は月1回程度、定期的に行う予定です。
住民グループの代表の渡部千恵子さん(63)は、「最近は原発事故のことが忘れられているように感じる。見学には賛否両論あると思うが、原発周辺のありのままの現状を知ってもらい、立ち止まって考えるきっかけにしてほしい」と話しています。
08月22日 09時59分