福島第1原発 建屋付近の地下水、20日から浄化試験 東電
2014/8/11 22:25日経新聞
福島第1原子力発電所1~4号機の建屋付近の井戸から地下水をくみ上げ、浄化装置で放射性物質を取り除いたうえで海に流す計画を巡り、東京電力は11日、排水設備の設置を原子力規制委員会に申請した。12日に試験的なくみ上げに着手し、20日から浄化試験を始める。
計画は原発の建屋に1日300~400トン流れ込み、汚染水の発生源となっている地下水を食い止めるのが狙い。東電は地下水の流入を約200トン減らす効果があるとみるが、漁業関係者らの反発も予想され、地元の同意を得るまでには時間がかかる可能性がある。
地下水くみ上げには、建屋周辺にある42本の「サブドレン」と呼ぶ井戸のほか、護岸近くの5本の井戸を活用する。くみ上げた地下水は浄化装置で処理した後、タンクに保管。配管を通じて港湾に送り、海に流す計画を立てている。
ただ、海への放出には漁業関係者ら地元の同意を得ることが前提となる。サブドレンは事故を起こした建屋に近く、地下水が放射性物質を含んでいることへの懸念があるほか、浄化して放射性物質の濃度を大幅に下げたとしても風評被害が起きることを心配する声が出ている。
福島第1原発では5月から原発建屋から離れた山側の井戸で汚染前の地下水をくみ上げ、海に流す作業が始まっている。
2014/8/11 22:25日経新聞
福島第1原子力発電所1~4号機の建屋付近の井戸から地下水をくみ上げ、浄化装置で放射性物質を取り除いたうえで海に流す計画を巡り、東京電力は11日、排水設備の設置を原子力規制委員会に申請した。12日に試験的なくみ上げに着手し、20日から浄化試験を始める。
計画は原発の建屋に1日300~400トン流れ込み、汚染水の発生源となっている地下水を食い止めるのが狙い。東電は地下水の流入を約200トン減らす効果があるとみるが、漁業関係者らの反発も予想され、地元の同意を得るまでには時間がかかる可能性がある。
地下水くみ上げには、建屋周辺にある42本の「サブドレン」と呼ぶ井戸のほか、護岸近くの5本の井戸を活用する。くみ上げた地下水は浄化装置で処理した後、タンクに保管。配管を通じて港湾に送り、海に流す計画を立てている。
ただ、海への放出には漁業関係者ら地元の同意を得ることが前提となる。サブドレンは事故を起こした建屋に近く、地下水が放射性物質を含んでいることへの懸念があるほか、浄化して放射性物質の濃度を大幅に下げたとしても風評被害が起きることを心配する声が出ている。
福島第1原発では5月から原発建屋から離れた山側の井戸で汚染前の地下水をくみ上げ、海に流す作業が始まっている。