甲状腺がん診断57人 18歳以下、割合は受診者の0.02%
福島民友新聞 8月25日(月)13時29分配信
原発事故発生時に18歳以下の県民を対象にした甲状腺検査で、福島医大は24日、福島市で開かれた県民健康調査の検討委員会で、受診した約29万6000人のうち甲状腺がんと診断された人数が6月30日現在で57人になり、前回報告(3月31日時点)から7人増えたと報告した。受診者に対するがんと診断された人の割合は約0.02%だった。
「がんの疑い」も前回から7人増え46人で、手術で良性と確認された1人を合わせると「がん、またはがんの疑い」と診断された人数は104人になった。
がんやがんの疑いがあると診断されたのは男性36人、女性68人。腫瘍の大きさは約5~41ミリで平均14ミリ。事故当時の年齢は6~18歳で平均では14.8歳だった。同大の鈴木真一教授は「チェルノブイリでみられたような事故当時0~5歳の子どもには(甲状腺がんが)発見されていない。放射線の影響がない通常の小児甲状腺がんの年齢分布に非常に近い」と説明した。
国立がん研究センターなどによると、10代の甲状腺がんは100万人に1~9人程度とされてきたが、自覚症状のない人も含めた今回のような調査は前例がなく、比較が難しい。
福島民友新聞 8月25日(月)13時29分配信
原発事故発生時に18歳以下の県民を対象にした甲状腺検査で、福島医大は24日、福島市で開かれた県民健康調査の検討委員会で、受診した約29万6000人のうち甲状腺がんと診断された人数が6月30日現在で57人になり、前回報告(3月31日時点)から7人増えたと報告した。受診者に対するがんと診断された人の割合は約0.02%だった。
「がんの疑い」も前回から7人増え46人で、手術で良性と確認された1人を合わせると「がん、またはがんの疑い」と診断された人数は104人になった。
がんやがんの疑いがあると診断されたのは男性36人、女性68人。腫瘍の大きさは約5~41ミリで平均14ミリ。事故当時の年齢は6~18歳で平均では14.8歳だった。同大の鈴木真一教授は「チェルノブイリでみられたような事故当時0~5歳の子どもには(甲状腺がんが)発見されていない。放射線の影響がない通常の小児甲状腺がんの年齢分布に非常に近い」と説明した。
国立がん研究センターなどによると、10代の甲状腺がんは100万人に1~9人程度とされてきたが、自覚症状のない人も含めた今回のような調査は前例がなく、比較が難しい。