河北新報
中間貯蔵施設の建設受け入れをめぐり、福島県が25日、候補地の同県大熊、双葉両町の地権者支援のため150億円を拠出する方針を示したことについて、住民からは評価する声が上がった。一方、具体的な中身があいまいだとして、早急に明確にするよう求める意見も出た。
計画地外の双葉町長塚地区の福田一治さん(43)は「双葉町の復興につながり、ありがたい」と評価。一方で「何に使うのか、何の負担を軽減するかなどを明確にしてほしかった」と、さらに踏み込んだ提案を求めた。
全域が計画地内の大熊町夫沢1区の杉本征男区長(73)も「地権者に対して具体的にどう補償するのかが分からない。私たちが知りたいのは、住まいやお墓がどうなるのかということ」と話す。
候補地の買収について、政府は原発事故で下落した価格を基準にする考え。事故前価格での補償を求める地権者との間で溝があり、県は財政支援で差額分を埋めることを検討している。
計画地内の大熊町小入野地区の根本充春区長(74)は「金額が上積みされても、評価額がいくらなのか結局分からず、これでは地上げと同じ。地権者の意見や意向も聞かないまま、施設受け入れを判断しろというのは乱暴だ」と訴えた。
地権者のみへの支援策にも不満が残る。計画地外の双葉町山田地区の男性(78)は「搬入のために、計画地外で道路建設などを求められても協力は得られないだろう」と冷ややかだ。
計画地外の大熊町下野上地区の武内正則区長(64)は「10月の県知事選も絡んでいるように思える」と拙速な判断をしないよう求めた。
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中間貯蔵 県が容認、2町支援に150億円
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140826_61016.html
中間貯蔵、福島県が容認 来年搬入ヤマ場越す
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140826_61020.html
2014年08月26日火曜日
中間貯蔵施設の建設受け入れをめぐり、福島県が25日、候補地の同県大熊、双葉両町の地権者支援のため150億円を拠出する方針を示したことについて、住民からは評価する声が上がった。一方、具体的な中身があいまいだとして、早急に明確にするよう求める意見も出た。
計画地外の双葉町長塚地区の福田一治さん(43)は「双葉町の復興につながり、ありがたい」と評価。一方で「何に使うのか、何の負担を軽減するかなどを明確にしてほしかった」と、さらに踏み込んだ提案を求めた。
全域が計画地内の大熊町夫沢1区の杉本征男区長(73)も「地権者に対して具体的にどう補償するのかが分からない。私たちが知りたいのは、住まいやお墓がどうなるのかということ」と話す。
候補地の買収について、政府は原発事故で下落した価格を基準にする考え。事故前価格での補償を求める地権者との間で溝があり、県は財政支援で差額分を埋めることを検討している。
計画地内の大熊町小入野地区の根本充春区長(74)は「金額が上積みされても、評価額がいくらなのか結局分からず、これでは地上げと同じ。地権者の意見や意向も聞かないまま、施設受け入れを判断しろというのは乱暴だ」と訴えた。
地権者のみへの支援策にも不満が残る。計画地外の双葉町山田地区の男性(78)は「搬入のために、計画地外で道路建設などを求められても協力は得られないだろう」と冷ややかだ。
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