原発周辺の「津波高」、電力各社の想定下回る
2014.8.27 09:09 産経ニュース
新潟県や福井県など沿岸10カ所に立地する原子力発電所付近で想定された最大津波高は、いずれも電力会社の想定を下回った。国が昨年7月に施行した原発の新規制基準に沿って、電力各社が想定を厳しく設定しているからだ。
新基準は津波の発生要因を地震のほか、地滑りや火山噴火なども検討し、自治体の想定も考慮して津波高を設定するよう求めた。
中国電力は島根原発(松江市)の津波高について、地震の解析では8・7メートルだったが、地上の地滑りが重なると9・0メートルに高まることや、隣県の鳥取県が発表した9・5メートルの想定を考慮。今回の約3倍に当たる、9・5メートルを想定している。
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)では、最大の津波を起こす断層の設定の違いが影響し、国の津波高は東電の想定の半分近くにとどまった。
東電は佐渡島から秋田県沖まで延びる長さ約230キロの断層が一気に動く場合を考慮し、6・0メートルの津波高を想定。これに対し国はこの断層を細分化して評価し、全体が連動するケースは検討せず、佐渡島から新潟・富山県境に至る長さ86キロの断層が動く場合の3・4メートルと算出した。
2014.8.27 09:09 産経ニュース
新潟県や福井県など沿岸10カ所に立地する原子力発電所付近で想定された最大津波高は、いずれも電力会社の想定を下回った。国が昨年7月に施行した原発の新規制基準に沿って、電力各社が想定を厳しく設定しているからだ。
新基準は津波の発生要因を地震のほか、地滑りや火山噴火なども検討し、自治体の想定も考慮して津波高を設定するよう求めた。
中国電力は島根原発(松江市)の津波高について、地震の解析では8・7メートルだったが、地上の地滑りが重なると9・0メートルに高まることや、隣県の鳥取県が発表した9・5メートルの想定を考慮。今回の約3倍に当たる、9・5メートルを想定している。
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)では、最大の津波を起こす断層の設定の違いが影響し、国の津波高は東電の想定の半分近くにとどまった。
東電は佐渡島から秋田県沖まで延びる長さ約230キロの断層が一気に動く場合を考慮し、6・0メートルの津波高を想定。これに対し国はこの断層を細分化して評価し、全体が連動するケースは検討せず、佐渡島から新潟・富山県境に至る長さ86キロの断層が動く場合の3・4メートルと算出した。