「中間貯蔵」受け入れ決定 県、大熊と双葉の合意前提
県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設をめぐり、県は29日、関係部局長会議を県庁で開き、政府が示した施設の安全性や県外最終処分の法制化、生活再建・地域振興策などを了承し、県として政府が候補地とした大熊、双葉両町での建設を受け入れる方針を決めた。両町の合意を得ることを前提としており、30日に両町をはじめ、双葉郡の町村長から意見を聞き最終判断する。
佐藤雄平知事は会議後、報道陣に「施設の安全性や県外最終処分の法制化、用地の扱い、生活再建・地域振興策など国が示した内容を県として精査、確認した」と述べ、受け入れ判断に向けた県の検証作業を終えたことを明らかにした。
佐藤知事は30日、大熊町の渡辺利綱町長、双葉町の伊沢史朗町長と福島市で会談した後、8町村の首長らを交えて建設受け入れに理解を求める。地元が認めれば、佐藤知事と両町長は来月1日、石原伸晃環境相、根本匠復興相(衆院福島2区)と会い、受け入れ容認を伝達。安倍晋三首相とも同日、官邸で会談する方向で調整している。
(2014年8月30日 福島民友ニュース)