横浜市青葉区に残された里山、「恩田の森」の四季の移ろいをご紹介するblogです。
恩田の森Now
2022年 4月30日 季節は初夏へ
季節はどんどん進んで4月も今日で終わり、明日からは5月です。先週「蘭春から晩春へ」と書いたばかりですが、俳句の世界では五月は初夏として扱われます。早い春である早春から始まり蘭春、晩春、初夏、盛夏、晩夏と進んでいくのが俳句の季節感です。梅雨は初夏に含まれます。形式的だと思われる方もおられるかもしれませんが「形=形式」を大切にし、むしろ進んでその中に己が季節感を押し込んで表現するのが俳句という短詩の伝統的な姿です。私はそのような季節感を持ちつつファインダーを通して森の四季の移ろいを見つめているのです。
白山谷戸の田んぼに水が入り始めました。
畑の隅で咲いていた昼咲桃色月見草(ひるざきももいろつきみそう)。先週ご覧いただいた赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)と同じアカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。標準和名には「桃色」のふた文字は入らないようですが、私は白い花を咲かせる本物の月見草と区別するためにあえて「桃色」のふた文字を入れて呼んでおります。本物の月見草は夕刻から開花する一夜花ですが、この花は文字通り昼間、しかも二、三日は咲き続けます。
道端で咲いていた紫蘭(しらん。ラン科シラン属)。「知らん」ではありません。
暖かくなるとぐんぐん背を伸ばし、気がつくと穂を出している麦。
先週ご覧いただいたのとは別の雑木林の中でポツンと一株だけ咲いている金蘭。
その金蘭のすぐ脇で咲いているアリウムトリケトラム(ネギ科ヒガンバナ属。地中海沿岸が原産地とされる)。「日本でも雑草化し始めている」と書かれているものを見つけましたが、これもその一株。どのような道を辿って地中海沿岸から恩田の森にたどり着いたのかは、謎です。球根でどんどん増えるそうです。
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