田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

子猫のリリの大脱走。 麻屋与志夫

2015-03-22 11:23:22 | ブログ
3月22日 日曜日

子猫のリリの大脱走

●ぽかぽか陽気の昼下がり。


突如なりひびく、カミサンの甲高い悲鳴。


「リリが外に逃げた」


「逃げたのではなくて、散歩にでかけたのだ」


「呑気なこといわないで」


カミサンがちょっと勝手口の引き戸を開けたすきに。


――リリはとびだしていった。


カミサンはすっかり取り乱している。


「ものすごく速いのよ。二階にいると思っていたの。かえってこなかったら、どうしょう?」


●春だ。


暖かな日差しのもとで思うぞんぶん跳びはねたい。


ねがいがかなった。


庭をかけまわっている。


「塀の外にはでないだろう。でても、ブラッキ―のにおいもする。じぶんのにおいもかぎつけられるから、帰って来るさ」


「パパはのんびりしていていいわね。リリ」


ようやくつかまえたリリを胸にだきしめて。


カミサンガリリと会話を交わしている。


●リリがニャニャニャとかわいい猫の鳴き声で応えている。


●すべて世はこともなし。


薔薇の芽もふくらんできた。



  

  

  

  




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