田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

老いを感じるGGなのでありました。麻屋与志夫

2021-08-02 10:16:25 | ブログ
8月2日 月曜日
過日。
街の駅で「保護猫の譲渡会」があるというので出かけていった。
かわいい三毛猫がいた。
生後五か月くらい、なきごえもおさなくいとおしい。
数年前「りり」に死なれている。
わが家の庭によちよちと迷い込んできた。
生後三か月くらいの歩くようすにもまだ幼さのある♀猫だった。
ペットロスからぬけきっていないわたしたちは、ふたたび三毛猫と出会う。
それもリリそっくりのかわいらしさ。早速申し込んだ。
「年取ったひとはだめです」
ケンもほろほろにことわられてしまった。

車にはのらない。
買い物は大きなリックをせおって妻の後からついていく。
まだ十キロくらいなら背負って家までの二十分くらいの距離を歩いてくる。
「オジちゃんげんきだね」
と声をかけられる。

まわりの同年配のひとたちが、あちらに転居していく。

同時代の作家が亡くなる。

知己は減るばかりだ。

「なあ、塾をやめたらここにキッチンを移そうか」
「そんな夢みたいなこといわないで。これからどうやって生きていくか心配していいるのに」
妻のツレナイ返事。英語だったら;cold-hearted。
だが妻は暑い暑いとこぼしている。
いままで夏でも涼しい顔で暑さなどこぼそなかったのに。
どこか具合が悪いのではないかと心配になる。
死ぬときはおれがさきにいく。そんなことを考える。

このところの、暑さに耐えきれず、一番奥の書斎に移動する。
籐の長いすを運ぶ、渡り板のところでよろけてころんでしまった。

わたしが奥の書斎にいのを、ルナがいち早く勘づき追いかけておいかけてきた。
猫じゃらしをくわえている。
広い教室で遊んでもらえるのだとおもたのだろう。
猫じゃらしを手にルナとあそびだしたのだが。
わずか八メートルの教室を速足で歩いて息切れがしてしまった。
「もう、だめなの」
物足りない顔でルナがわたしを見上げている。

こうした諸々の生活のなかで、やはりジジイになったのだと自戒してしまうのだった。

もう、若くはないのだ。

しかし――。

これから年寄りの冷や水といわれようとも、がんばりつづけようと決意するGGなのでありました。



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