田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

冬の江戸風鈴 麻屋与志夫

2022-01-28 07:44:30 | ブログ
1月28日 金曜日
くろがねならぬ、ガラスの江戸風鈴が軒下でなっている。
今朝も寒い。
ルナが早く起きた。
妻が、わたしに声をかける。
「ルナが起きたわよ」
キッチンの暖房をつけてくれ。
ということだ。
ルナが寒さに耐えられず、風でも引いたらたいへんだと心配しているのだ。
寝室の隣の十畳ほどの部屋をぬけて六畳の部屋へ。
そして中道をわたってようやくキッチンにたどりつく。
部屋を暖めてやったのに、肝心のルナがいない。
餌箱をならす。
フランス製の固形餌が入っている。
プラスチックの餌箱をゆする。
ならす。
ルナを呼ぶ非常手段だ。
ルナがとんできたら餌をやらなければならない。
妻はスケールではかる。
ふとりやすいというアメショウのために。
さだめた量しかあたえない。
だからといって、とんできたルナに餌をやらなかったら……。
ペテンにかけたことになる。
指先でつまんで6つぶほどの餌をテーブルにおとす。
かりかりと小さな音がする。
風鈴がまたなっている。

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