田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

熊谷守一、モリさんと生活態度だけはそっくりだ。 麻屋与志夫

2023-06-14 22:42:59 | わが家のニーユス
6月14日 水曜日
よろけた。
道端のポールにすがった。
ザラっという鉄さびの感触。

見上げると円形の鏡。
そうかここにあったのだ。カーブミラー。
膜がかかったように汚れている。

そしてさらに薄汚れた男の姿。
顔には白い無精ひげ。
round shoulders、肩をおとして貧相。
slouch、猫背。
疲れ切った顔。

カーブミラーのなかの姿。
なんとオイラではないか。

尾羽打ち枯らした姿。
これはもう、書きかけの「卒塔婆翁」をはやく完成させなければとあせった。

だって、どうみたって芸術家の、小説家の姿ではない。

昨日見た熊谷守一をモデルにした映画。
「モリのいる場所」の俳優の山崎努。

老いたりといえども、芸術家としての勇姿。
GGはなんとかけはなれているのだろう。

似ているのは家に閉じこもって生活しているくらいだ。
いや、猫、蟻、カマキリ、揚羽蝶、に囲まれたた庭での生活も似ているかな。
ただわが家の庭はモリさんの家のように広大で欝蒼と樹木が茂っているということはない。
薔薇やいくたの花々にかこまれているのもちがう。
園芸趣味のカミさんが毎日薔薇や草花の世話をしている。

それで狭小庭園ではあるがわたし見る人と、きめこんでいる。
四季のうつりかわりを楽しんでいる。

この道をほんの少しの間散歩する。
買い物のお伴をする。
それ以外は、まったくモリさんみたいに閉じこもっている。
そうか、歳も同じくらいだ。
モリさんは世界的な芸術家。
生活態度があまりにも似ているのでつい親近感。
がもてたのだろうが。

こちらは、哀しいかなこの体たらく。

自虐ネタの小説を書くくらいしか能がない。
浅学菲才の身が悲しい。

前だけを見てて頑張らなくては。


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