10月7日 土曜日
老夫妻の間の友情のようなものは、友情のもっとも美しい芸術品である。三島由紀夫
今日は街の祭日だ。
朝からお囃子の響きで目がさめた。
明日が本祭りでにぎやかだ。
動く陽明門といわれる屋台が何台もでる。
絢爛豪華な彫刻屋台で街の誇りだ。
そこで、朝からの夫婦の会話。
「この街の祭りは職人町だから元気があっていいわよね。それに屋台が何台も出てすばらしいわ」
ともかく、この歳まで夫婦でいる。
予定調和ではないが、話がよく合う。
夫婦としての話がすごくたのしい。
それは恋人同士のときからだ。
聞き上手、話し上手の妻を相手にしているのだから。
これぞ幸せの極致と、まあまあGG的にはかんがえている。
ところがこのところ唐突に会話のなかに金のことが突入してくる。
「金がない。金がない、どうするの」
悲しくなる。
あることがあって、GGは国民年金に入れなかった。
理由を書くとあの苦難の時代をむしかえすことになる。
ヤーメタ。
無収入のGGの耳には突き刺さるような言葉が妻の口からとびだすのである。
「結婚したら愛を囁いた口から金、金という言葉がもれる」というようなフレーズをうたい上げたのは、ひそかにGGが私淑してきた金子光晴とおもってきた。
ちがうらしい。
そのかわり先生の詩をひさしぶりで読んだ。
そして遭遇した。
詩、偈より
「すぐれた芸術家は、誰からも/はなもひっかけられず、始めから/反古にひとしいものを書いて、/永恒に埋没されてゆく人である。」
うれしいことをウタイアゲテくれた。
もっとも反語的な意味合いを多用している詩人だ。
額面通りによろこぶわけにはいかない。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
●角川のbookwalkerーにも載っています。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
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今日は街の祭日だ。
朝からお囃子の響きで目がさめた。
明日が本祭りでにぎやかだ。
動く陽明門といわれる屋台が何台もでる。
絢爛豪華な彫刻屋台で街の誇りだ。
そこで、朝からの夫婦の会話。
「この街の祭りは職人町だから元気があっていいわよね。それに屋台が何台も出てすばらしいわ」
ともかく、この歳まで夫婦でいる。
予定調和ではないが、話がよく合う。
夫婦としての話がすごくたのしい。
それは恋人同士のときからだ。
聞き上手、話し上手の妻を相手にしているのだから。
これぞ幸せの極致と、まあまあGG的にはかんがえている。
ところがこのところ唐突に会話のなかに金のことが突入してくる。
「金がない。金がない、どうするの」
悲しくなる。
あることがあって、GGは国民年金に入れなかった。
理由を書くとあの苦難の時代をむしかえすことになる。
ヤーメタ。
無収入のGGの耳には突き刺さるような言葉が妻の口からとびだすのである。
「結婚したら愛を囁いた口から金、金という言葉がもれる」というようなフレーズをうたい上げたのは、ひそかにGGが私淑してきた金子光晴とおもってきた。
ちがうらしい。
そのかわり先生の詩をひさしぶりで読んだ。
そして遭遇した。
詩、偈より
「すぐれた芸術家は、誰からも/はなもひっかけられず、始めから/反古にひとしいものを書いて、/永恒に埋没されてゆく人である。」
うれしいことをウタイアゲテくれた。
もっとも反語的な意味合いを多用している詩人だ。
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